制作・出演 : シューマン
シューマンは、シュトゥッツマンが録音最初期から選んでいた作曲家。当セットは、90年代にRCAに残したその集成である。音程の確かさ、高低間の声のムラのなさなどテクニカルな美点は言わずもがな。温かく深い美声で歌い紡がれるシューマンへの共感が素晴らしい。寄り添うピアノも繊細の極み。必携。★
キーシンのシューマンは実に味わい深い。90年から2001年の間に世に出たアルバムから選定した珠玉の演奏ばかりだ。ピアノ独奏曲はいうまでもないが、ジュリーニ&ウィーン・フィルと共演したシューマンの協奏曲は絶品(92年ライヴ)。現代的ロマンティシズムの極致とも言うべき熱演に引き込まれる。
93年に録音された、シューマンのよく知られた作品3つをカップリングした一枚。性格をよくとらえ、華美にしすぎずに色鮮やかな演奏を聴かせてくれるあたりはルプーならでは。SHM-CD化により高音質で堪能できる。
発売元
ユニバーサルミュージッククラシック系のお徳用コンピレーションに強いEMIならではのコンピ。ロマン派系が充実したレーベルらしい音源に加えて、一曲一曲には十分な内容のライナーが添えられ、声楽曲では歌詞対訳まで付ける周到さ。シューマンの広く深い音楽世界への入口として十全な仕上がりだ。
シューマン生誕200年を記念した2枚組アルバム。ワーナー・クラシックスが擁する一流アーティストによる演奏で楽しめるうえ、収録曲も交響曲、協奏曲、室内楽、ピアノ曲、歌曲と、シューマンを知る上で外せない作品を網羅している。
フィッシャー=ディースカウが、いずれも複数回録音している作品を収めている。円熟期の彼がブレンデルと組んだ録音は、発表当時大きな話題となり高い評価が与えられた。雄弁で美しいブレンデルのピアノも素晴らしい。
世界が認める日本人ピアニスト原田英代 最新録音シューマン/クライスレリアーナ 驚くべき力強さとしなやかさを持つ実力派ピアニスト、原田英代。活動の拠点をヨーロッパにおき高い評価を受けています。前作「チャイコフスキー:四季/ラフマニノフ:コレッリの主題による変奏曲」(AU92569)は、英グラモフォン誌2009年4月号のレビューで大絶賛されました。 最新アルバムはドラマティックな名曲『クライスレリアーナ』を含む、生誕200年を迎えたシューマン・プログラム。ロマンティシズムに溢れた『幻想曲』、美しいニュアンスと特有のメランコリーを持った『アラベスク』、そして『クライスレリアーナ』。全8曲からなるクライスレリアーナは、E.T.A.ホフマンの小説に登場する「楽長クライスラー」から取ったタイトル。文学を音楽的に表現した傑作です。 過度な感傷的表現を避けシューマンの情念的な部分を見事に表した演奏。ピアノの美感を最大限に利用したペダリングによって生み出される精緻な色彩表現、揺れる感情、原田英代の底知れぬパワーを感じさせる1枚です。(キングインターナショナル) 【収録情報】 シューマン: ・幻想曲ハ長調Op.17 ・クライスレリアーナOp.16 ・アラベスクOp.18 原田英代(ピアノ) 録音時期:2009年6月16-18日 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会 録音方式:デジタル(セッション) SACD Hybrid CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND 【原田英代プロフィール】 東京藝術大学卒業。同大学院修了。モスクワ音楽院でメルジャーノフの愛弟子として研鑚をつむ。ジュネーブ国際コンクール最高位、シューベルト国際ピアノコンクール第1位、ウィーン現代音楽コンクール第2位など、華々しい受賞歴を持つ。これまでにN響、読響、トリノ放送響など国内外の主要オーケストラとの共演、音楽祭への参加している。(キングインターナショナル) Powered by HMV最高の音で楽しむために!
さすがオラモだ。アクセントが明確。音を引きずることなくキビキビと音楽を進める指揮振りで、じつに新鮮なシューマンを聴かせる。やや低域を抑えたバランスで、響きもスキッとしている。「ライン」の第2、3楽章など、彼らしい個性的なテンポ設定にハッとさせられる。
クーベリックがベルリン・フィルを振った代表的な録音で、最初のシューマン交響曲全集だ。ベルリン・フィルが持つドイツ気質をもって厳しくも筋肉質な響きを作り出し、骨太なシューマン像を形成している。
ヴンダーリヒは、1966年の36歳になる直前に事故死してしまった不世出のテノール。「詩人の恋」は、この作品の代表的録音の一つである。彼の高度な歌唱力と美声は、声楽ファンは一度は聴いておきたい。
韓国ドラマで使用されたクラシック音楽を集めたコンピレーション・アルバム。ドラマの感動をクラシック曲をとおして味わおうというものだが、クラシックの名曲集としても十分に楽しめる内容となっている。
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右手のウタのつながりを機軸に響きを整え、無理のないユレや起伏の中にたっぷりとロマンを湛えた真正実直なるシューマン。売り出し中の若手のような突出した仕掛けはない。なぜこの音楽を演奏するのか、聴いてある納得が残る。後半の小品が実にいい聴きごたえ。
細部まで玲瓏克明にピアノを響かせることに終生こだわりぬいたミケランジェリ。老齢に至り、肉体が及ばぬ際には時に音楽のノリをそぐことも厭わず透徹する。その孤高の音の姿を捉えた80年代未発表録音。シューマンはまさにぎりぎり、ドビュッシーは無二の絶品だ。
1946年から50年にかけての、ホロヴィッツのカーネギー・ホールでのライヴ録音。全盛期のホロヴィッツの凄さがストレートに伝わってくる輝かしい貴重な演奏で、多くの音楽ファンにとって貴重な録音が蘇った。