制作・出演 : ハンク・ジョーンズ
2008年カーネギーホールでのライヴ録音。ピアノはハンク・ジョーンズ。タンゴやジャズなどのスパイスの利いた楽曲にはやはり練達のピアニストが良い。川井の超絶なテクとメロウな歌いまわしが冴えわたる。自作曲も含め密度の濃い演奏の連続に引き込まれる。
リーダーであるハンク・ジョーンズは90歳を迎えた大ベテランだが、ピアノ・タッチが絶妙で滋味豊かな音を紡ぎ出している。ベースとドラムの連携も良く、特に、キルソンの鋭い感性が弾けるドラミングが刺激的。メリハリの利いたピアノ・トリオ演奏が楽しめる。
フツウにクラシックの作品を聴いているぶんにはあまり出くわすことはないが、どうしてどうして、一皮剥けばヴァイオリンは、人間の生々しい感情を赤裸々に表わすことにも長けている。スラヴ風・オリエント風の編曲による川井の演奏、そこを突いて濃厚である。
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ユニバーサルミュージックジャズ華やかなりし1958年の金字塔。実質的リーダーであるマイルスが中心となり、行なわれたブルーノート・セッションで、今後も定番であり続けるであろう「枯葉」の大名演がこのアルバムを不滅のものにしている。
クリス・コナーがアトランティックに残したガーシュウィン・ソングブックにして掛け値なしの代表作。自らのルーツをさらけ出すかのように歌い綴られる「アメリカの歌」をはじめ、美しい楽曲の数々が2枚組で楽しめる。
NYの名門老舗ジャズ・クラブ、Birdlandで実現した、ハンク・ジョーンズ、ジョン・パティトゥッチ、オマー・ハキムによる奇蹟のトリオ演奏2Daysから、2日目の模様を収録している。
超ベテランのジョーンズによる2007年のライヴ。まったく年齢を感じさせない達者なプレイが、強力なリズム・ユニットと見事な調和を示す。同時に発売された翌日のライヴがファンキー・ナンバー主体なのに対し、こちらではスタンダードが味わえる。
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株式会社ポニーキャニオングレート・ジャズ・トリオが残した名曲ばかりで編集されたアルバム第2集。どのトラックも非常にモダンな仕上がりで、ジョーンズの格調高く丁寧に歌うピアノにヴィンディングのベースが好調。「四月の思い出」での細かくて繊細なピチカートや正確で太い音色のソロが聴かせてくれる。
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株式会社ポニーキャニオンデビュー作を上回る出来。正攻法でじっくり歌いきる力量に圧倒される。ハンク・ジョーンズはさすが。オマー・ハキムのシャープなドラミングも鮮やか。日野皓正も2曲にゲスト参加している。SA-CDハイブリッド盤による、音質の素晴らしさも特筆もの。