制作・出演 : ベートーヴェン
制作・出演
スロヴァキア・フィルハーモニー合唱団 / スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団 / テレズィア・クルジリアコヴァー / トマス・ユーハス / ベートーヴェン / ヤーン・ガッラ / 林千尋 / 鈴木慶江発売元
ユニバーサルミュージック国民的ソプラノとなった彼女は、音楽性をはじめさまざまな面で中庸かつ美しく、人々が求める理想的なソプラノ歌手、という姿を体現しようとしているかのよう。選曲・録音も専門性に流れず、かつクラシックのツボを押さえたもの。前人未到の場所まで行けるかも。
制作・出演
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 / クルト・シュトライト / サイモン・ラトル / トーマス・ハンプソン / バーバラ・ボニー / バーミンガム市交響楽団合唱団 / ビルギット・レンメルト / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / ベートーヴェンどこまでがきちんとした考証に基づくものか、どこまでがノリントン個人のアイディアなのか、聴いているとしきりに“表現のための表現”という言葉が浮かんでしまう。歴史は巡る。19世紀ロマン主義的演奏と決別したはずなのに、また微妙に回帰の気配が。
何とも精悍な「英雄」だ。響きは現代楽器によるものだが、強烈なアクセントのつけ方やダイナミズム(とくに硬い音質のティンパニが効果的)など毛羽立つように終始刺激的だ。古楽演奏で培われたノリントン独自の表現スタイルが“現代”に殴り込みをかける。衝撃の走る一点。
きわめて今日的な耳の関心で洗い直された仕掛け満載のベートーヴェン。古楽奏法を模した音のキメの身振り、すっきり見通せる響きのクリアネス、単刀直入なダイナミズム、そして快感を呼ぶ速さ。運命は四の五の言わずカッ飛び、田園は悠久に時を失わない。斬新。★
ラトルのような細部のピック・アップはそれほど目立たないが、スタカートやデュナーミクの処理など、語法に明確な意志が聴かれるのはこの指揮者らしい。トランペットをはじめライヴゆえの傷は、パワフルな推進力やフレッシュな愉悦感が十分にカヴァーしている。
制作・出演
イリス・ヴェルミヨン / カミッラ・ニルンド / ゲヒンゲン聖歌隊 / シュトゥットガルト放送交響楽団 / フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ / ベートーヴェン / ヨナス・カウフマン / ロジャー・ノリントン発売元
キングレコード株式会社一世を風靡した古楽器によるベートーヴェンやモーツァルト演奏も、どうやら落ち着いた感じだが、その影響はやはり大きい。明快なリズムの処理によって、音楽に推進力を与え、余分な響きを抑えることで曲の構成をクッキリと浮かび上がらせる。そのような音楽性はノリントンのベースとなっている要素。古楽奏法と現代オーケストラとの融合をはかることで新しい演奏スタイルを作り上げている。初期の交響曲における躍動的な音楽の進行はすばらしいし、7番や8番の生彩あるリズムの乱舞も聴きもの。注目すべき全集だ。
制作・出演
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 / カルロス・クライバー / カルロ・マリア・ジュリーニ / クラウディオ・アバド / ジョン・エリオット・ガーディナー / ナタン・ミルシテイン / フリッツ・ライナー / ヘルベルト・フォン・カラヤン / ベートーヴェン / レナード・バーンスタイン制作・出演
アルノルト・シェーンベルク合唱団 / クレメンス・ハーゲン / トーマス・ツェートマイアー / ニコラウス・アーノンクール / ピエール=ロラン・エマール / ベートーヴェン / ヨーロッパ室内管弦楽団 / ルーバ・オルゴナソーヴァ次々と話題作を送り出しているエマールとアーノンクールが、三重協奏曲を録音。ツェートマイアーとクレメンス・ハーゲン、2人の名手を迎えての演奏で、ファン必携のアルバムだ。