音楽むすび | 発売元 : 株式会社ワードレコーズ

発売元 : 株式会社ワードレコーズ

アイ、ザ・マスクアイ、ザ・マスク

メタル・シーンに革命をもたらしたイエテボリの奇跡=イン・フレイムス、 前作『バトルズ』以来 約2年半ぶりとなる最新スタジオ・アルバムが完成! ここ数作では鳴りを潜めていたアンダース・フリーデンのグロウルを大々的にフィーチュア、 メロディアスかつキャッチーでありながらも重厚感と疾走感を両立した復活作! 90年代初頭にイン・フレイムスが提示した、アイアン・メイデン+デス・メタルとでも言うべき斬新なそのスタイルは、 同郷のダーク・トランキュリティやアット・ザ・ゲイツらとともに「イエテボリ・サウンド」と称され、全世界のメタル・ファンに衝撃を与えた。 いわゆるメロディック・デス・メタルは、今でこそ当たり前のもの。しかし、スラッシュ・メタルが多かれ少なかれメロディを否定し、 リズムを主体に聴かせる音楽であったこと、そしてデス・メタルがその過激化ヴァージョンであったことを考えると、 そこにメロディを復活させるという発想は並みのものではなかったと言わざるをえない。ましてやそれが機能し、1ジャンルとして定着するなんて、 誰も想像だにしなかったのである。96年の『The Jester Race』、97年の『Whoracle』などは、リリースから20年が過ぎた今もなお、 メロディック・デス・メタルの聖典として崇められている。その後は『Colony』(99年)を1つの転換点とし、イン・フレイムスは 音楽的な舵を大きく切っていくことになる。切々と歌い上げるクリーン・ヴォーカル・パートが増し、一方で北欧らしい叙情的なメロディは控えめに。 ストレートに言えば、アメリカ市場を露骨に意識し始めたということ。00年の『Clayman』は、そんな彼らのニュー・サウンドの1つの頂点となった作品だ。 続く『Reroute to Remain』(02年)では、さらにアメリカンなサウンドを聴かせ、また『Soundtrack to Your Escape』(04年)では、 オルタナティヴ・ロックをも飲み込むなど、彼らの進化、変化は止まらない。06年の『Come Clarity』は、 アメリカ路線に対する賛否を超越した彼らのキャリアを総括する内容で、新旧どちらのファンも狂喜させる傑作となった。 その後も1つの地に安住せず、常に進化し続けてきた彼ら。このたびリリースとなるニュー・アルバム『アイ、ザ・マスク』も例外ではない。 前作『バトルズ』から約2年年ぶりとなる今回の作品は、名盤『Come Clarity』を彷彿させる傑作だと素直に言える内容だ。 久々にアンダース・フリーデン(Vo)とビョーン・イエロッテ(G)が一緒にスタジオ入りし、曲作りをしたという本作では、2人の化学反応が随所に聴かれる。 まさに激情という表現がぴったりのイン・フレイムス節に磨きがかかっているだけでなく、アンダースのヴォーカルの進化も著しい。 シャウト、クリーン両面でのパワー・アップに、多くの人が耳を奪われることだろう。  プロデュースは前作と同じくハワード・ベンソン、 そしてミックスがクリス・ロード・アルジという最強タッグ。マスタリングはテッド・ジェンセンが担当であるから、当然プロダクション面も完璧。 「俺たちは、常に新しいアイデアを取り入れるようにしている。制限なんて一切ないんだ。ライヴで演奏したくなるような曲かどうか。 俺たちの基準はただそれだけさ」というビョーンの言葉通り、『アイ、ザ・マスク』にはライヴ映え間違いなしの強力なナンバーがズラリと並ぶ。 新しいアルバムを聴く場合、普通は期待と不安が交錯するもの。だが、『Come Clarity』の再来とも言える『アイ、ザ・マスク』に関しては、 一切の不安は無用。ダイハードなファンの期待をも軽々と上回る、新たなる傑作の登場だ。 【メンバー】 アンダース・フリーデン (ヴォーカル) ビョーン・イエロッテ (ギター) ニクラス・エンゲリン (ギター) ブライス・ポール (ベース) ターナー・ウェイン (ドラムス) ジョー・リカード (ドラムス)

ムーングロウムーングロウ

音の魔術師トビアス・サメット率いるアヴァンタジア。 新たなゲスト・ヴォーカリストにキャンディス・ナイト、ハンズィ・キアシュ、ミレ・ペトロッツァを迎えた 会心のニュー・アルバム『ムーングロウ』は、メタル、クラシックからケルト音楽、ゴスペル・ミュージックまでをも飲み込んだ一大音楽絵巻。 【メンバー】 トビアス・サメット (ヴォーカル、ベース、キーボード) サシャ・ピート(ギター、ベース) フェリックス・ボーンケ(ドラムス) オリヴァー・ハートマン(アディショナル・リードギター) マイケル・ローデンバーグ(キーボード、ピアノ・オーケストレーション) <ゲスト・ヴォーカル> キャンディス・ナイト(ブラックモアズ・ナイト)※初参加 ハンズィ・キアシュ(ブラインド・ガーディアン)※初参加 ミレ・ペトロッツァ(クリエイター)※初参加 マイケル・キスク(ハロウィン、ユニソニック、パンプキンズ・ユナイテッド) エリック・マーティン (MR.BIG) ロニー・アトキンス (プリティ・メイズ) ヨルン・ランデ ジェフ・テイト (元クイーンズライク) ボブ・カトレイ(マグナム)

フロム・ヘル・ウィズ・ラヴフロム・ヘル・ウィズ・ラヴ

地獄より愛を込めて。アントン・カバネン率いるヘヴィ・メタル“漆黒の野獣”が牙を剥く、殺傷力を増した第二弾アルバム完成! バトル・ビーストのメイン・コンポーザーだったアントン・カバネンが脱退して結成したビースト・イン・ブラック。 2017年のファースト・アルバム『バーサーカー』はバトル・ビーストの持つあらゆる要素を網羅、 さらに一歩踏み込んだ勇敢なるアプローチで世界のメタル・コミュニティを魅了した。 アントンのギターは鋭さとエモーションを増し、ギリシャ出身のヤニス・パパドプロスの幅広い声域と豊かな声量を兼ね備えた ヴォーカルと共にお互いを高め合う。元U.D.O.のギタリスト:カスペリ・ヘイッキネン、大地を揺るがす重低音ベーシスト:マテ・モルナールは アントンの創り出すサウンドを新たな次元へといざなっていく。 そんなビースト・イン・ブラックがドラマー:アッテ・パロカンガスを迎えた最強布陣となって生んだセカンド・アルバムが 『フロム・ヘル・ウィズ・ラヴ』だ。前作から約1年というハイペースで作られた本作。W.A.S.P.やラプソディ、ビヨンド・ザ・ブラックとの ヨーロッパ・ツアー、そして2018年5月の来日公演など精力的なライヴ活動で鍛造されたサウンドはアントンの豊潤な音楽キャリアの集大成だ。 正統派ヘヴィ・メタルに求めるすべてがここにある。必殺ファスト・ナンバー「クライ・アウト・フォー・ア・ヒーロー」「ノー・サレンダー」、 ビッグでメロディアスなアリーナ・メタル「スウィート・トゥルー・ライズ」、勇壮なファンファーレから突入するパワー・メタル「リペントレス」、 ダイナミックなメタル・アンセム「アンリミテッド・シン」「ディス・イズ・ウォー」、バンドのポップ・サイドとメタル・サイドの絶妙の 均衡が成り立った「フロム・ヘル・ウィズ・ラヴ」「ダイ・バイ・ザ・ブレイド」「トゥルー・ビリーヴァー」など、 ビースト・イン・ブラックのすべてを余すところなく叩きつける総力戦が、本作なのだ。 映画やアニメ、日本の漫画などから多大なインスピレーションを受けた歌詞の世界観も健在だ。曲ごとに聴く者の魂を揺さぶる躍動感は、 北欧フィンランド出身ならではの英雄伝説・叙事詩となっている。 アルバムの発売を待たずして、ナイトウィッシュとのヨーロッパ・ツアーを開始。2019年には大規模なワールド・ツアーが行われる。 「精神的な牢獄から出所した、開放感のあるアルバム」とアントンは語る。メタルの野獣が今、荒野に解き放たれた! 【メンバー】 アントン・カバネン(ギター/ヴォーカル) ヤニス・パパドプロス(ヴォーカル) カスペリ・ヘイッキネン(ギター) マテ・モルナール(ベース) アッテ・パロカンガス(ドラムス)

フー・ドゥー・ユー・トラスト?フー・ドゥー・ユー・トラスト?

過去20年にわたりヘヴィ・ロック界の第一線を走り続けてきたパパ・ローチ。 彼ららしさを失わずに新章に突入した9枚目の新作『フー・ドゥー・ユー・トラスト?』をリリース。 カリフォルニア出身のパパ・ローチが、前作『クルックド・ティース』の発表から1年半でニュー・アルバムを完成させた。 彼らの9作目のタイトルは『フー・ドゥー・ユー・トラスト?』。これは「お前は誰を信じる?」という問いかけで、 青空と海面を映したアートワークは、よく見ると溺れている人の手が水面に突き出ている。 この二つの要素だけを見ても、この新作が挑戦的な作品であることが伝わってくる。 2018年10月、アルバム・タイトルと同名のリード・シングルがリリースされた。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンを彷彿とさせる ヘヴィなリフとジャコビー・シャディックスのキレのあるラップ・ヴォーカルで始まるこの曲は、モダンでダンサブルなビートを伴って パパ・ローチの新境地を提示している。ジャコビーが有名なニュースキャスターに扮して番組ゲストのパパ・ローチを紹介する ユーモラスなミュージック・ビデオは、この曲のシリアスな歌詞とは対照的だが、政治的なテーマを扱った曲でも エンターテイナーとしての精神を忘れないパパ・ローチらしい作品だ。 彼らは前作を2017年の5月に発表したが、10月にはすでに新作の作曲にとりかかっていることが発表されていた。 本格的にレコーディングに入ったのは、今年6月。2000年のシングル「ラスト・リゾート」とデビュー・アルバム『インフェスト』の大ヒット以来、 ヘヴィ・ロック/ミクスチャー・ロックの代表格として過去8枚のアルバムで進化を遂げてきた彼らは、パパ・ローチならではの体に響く 強烈なヘヴィネスを維持したまま、現在のラジオで流れても違和感のないモダンなエレクトロ・サウンドを効果的に融合した エキサイティングなアルバムを完成させた。全12曲、ヘヴィなシャウトやリフは一層ヘヴィに、キャッチーなメロディは一層メロディアスになっており、 その上でシンセサイザーやドラム・マシーンのサウンドをごく自然な形で融合した斬新かつ新鮮な作品で、彼らが新章に突入したことを感じる。 「ニュー・アルバムは、フレッシュなパパ・ローチが満載だよ。前作の発表後、こんなに早く活動を続行して新作を発表できて、本当に感激だ。 この作品で体験した進化を、俺達はとても誇らしく思う。そして、これは始まりでしかないと君達に誓うよ」と、ジャコビー。 ヘヴィなロックを求める昔からのファンは勿論、パパ・ローチを知らない新世代のリスナー達も、『フー・ドゥー・ユー・トラスト?』に熱狂することだろう。 【メンバー】 ジャコビー・シャディックス(ヴォーカル) ジェリー・ホートン(ギター) トビン・エスペランス(ベース) トニー・パレルモ(ドラムス)

フールフール

デビュー40周年・20作目のアニヴァーサリー・アルバムはジョー・ジャクソンの“切り札”。ライヴ・フィーリングに満ちた豊潤な味わいのピアノ&ヴォーカル。 ポップでダンディ、ジャジーでソウルフル。ジョーのニュー・アルバムは、その40年におよぶ軌跡の集大成だ。 1970年代後半にデビュー、ニューウェイヴ以降の新しいポップを提示する音楽性でブレイク。 その人気は本国イギリスのみならずアメリカそして世界にも及び、1982年のアルバム『ナイト・アンド・デイ』と シングル「ステッピン・アウト」は共に全米チャートのトップ5入りを果たした。 彼はまたグラミー賞に5回ノミネートされるなど、世界的なトップ・アーティストとして支持されている。 通算20作目となる本作の題材について、ジョーはこう語っている。 「人生にまつわる喜劇と悲劇を描いたアルバム。恐れや怒り、孤独や喪失。それに対する友情、笑い。そして音楽と芸術そのもの」 暗雲が垂れ込める重みを感じさせる「ビッグ・ブラック・クラウド」、初期のパンキッシュなエッジのある リーダー・トラック「ファビュラスリー・アブソリュート」からバカラック節を独自解釈した「アルケミー」まで、 全編ジョーの歌声とピアノが冴えわたる。「1979年には作り得なかったアルバム。当時はまだ人生の経験が足りなかった」と自ら語る通り、 軽妙なビートの中にも豊潤な味わいとソウルで魅了する。特筆すべきなのは、本作の生々しいフィーリングだ。 ライヴ・ステージの興奮をそのままアルバムにパッケージするため、ジョーとバンドは2018年夏の北米ツアー最終公演地の アイダホ州ボイジーで、ツアーが終わったその足でスタジオ入り。本作をレコーディングしたという。 1979年のデビュー作『ルック・シャープ!』以来の相棒ベーシストであるグレアム・メイビーを筆頭に、 テディ・クンペルのギター、ダグ・ヤウエルのドラムスはエネルギーの交流によって、お互いを高めていく。 デヴィッド・バーンやアンジェリーク・キジョー、ゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツなどを手がけてきた パット・ディレットを共同プロデューサーに迎えて、本作はライヴ・バンドのマジックを捉えることに成功している。 ツアー中に書かれてきた膨大な曲の中から選りすぐられた“全8曲、40分”という単位は、ジョーの身体に馴染む“アルバム”の長さだった。 「アナログ盤が本当に復活しているのか知らないけど、これこそが自分にとっての“アルバム”なんだ」と彼は語っている。 デビュー40年というアニヴァーサリー・イヤーに記念すべき20thアルバムを発表するジョー・ジャクソン。 2019年、彼が勝負を賭ける切り札はタロットの最強カード“愚者=fool”だ。 【メンバー】 ジョー・ジャクソン(ヴォーカル、キーボード、プログラミング) テディ・カンペル (ギター、ヴォーカル) グラハム・メイビー(ベース、ヴォーカル) ダグ・ヨウェル(ドラム、プログラミング、ヴォーカル)

ライヴ1981〜ヘルバウンド・スペルバウンドライヴ1981〜ヘルバウンド・スペルバウンド

若獅子ジョン・サイクス(シン・リジィ/ホワイトスネイク/ブルー・マーダー)の才能が開花した歴史的瞬間! 1981年、ノッティンガムの夜を熱く焦がす伝説の全盛期ライヴ! 1970年代後半から80年代初頭までイギリスを席巻し、アイアン・メイデンやサクソンらを輩出したムーヴメント N.W.O.B.H.M. (ニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル)。 ジョン・サイクスを輩出したことで知られるタイガース・オブ・パンタン(以下タイガース)は、 このムーヴメントを語る上で決して避けては通れない重要バンドだ。 サイクスは『スペルバウンド』『クレイジー・ナイツ』(共に1981年)、 そしてシングル「ラヴ・ポーションNo.9」(1982年)でプレイした後、シン・リジィに加入。さらにホワイトスネイク、 ブルー・マーダーでハード・ロック/ヘヴィ・メタル・シーンを代表するトップ・ギタリストとなっている。 いわばサイクスの原点となるバンドがこのタイガースだ。 本作『ライヴ1981〜ヘルバウンド・スペルバウンド』は、ハード・ロック/ヘヴィ・メタルの名盤と呼ばれる 『スペルバウンド』発売に伴う1981年の英国ツアーから、4月23日 ノッティンガム・ロック・シティでのライヴ・パフォーマンスを収めたアルバムだ。 この時期のバンド・ラインナップは、タイガース史上最強の布陣と呼ばれるもので、彼らのライヴの熱気を捉えるべく、 『スペルバウンド』をプロデュースしたクリス・タンガリーデスが『ローリング・ストーンズ・モバイル・スタジオ』でレコーディングしたものの、 長年お蔵入りになってきた。その後一度発売されたきり、現在まで長く廃盤となっていたが、このたび最新リミックスが施された新装盤として見事に蘇った。 『ワイルド・キャット』『スペルバウンド』の2作からの楽曲を中心に選曲された本作。 アルバム発売から38年を経て、『スペルバウンド』からのナンバーはライヴでさらに荒々しく、血湧き肉躍るヴァージョンへと生まれ変わり、 『ワイルド・キャット』からの曲がサイクスとデヴァリルを得て、さらにエキサイティングに変貌を遂げているのも嬉しい。 サイクスが強引にねじ込む弾丸のようなギター・ソロも見事だ。 この1年後にはサイクスがバンドを去るため、ライヴ・アルバムとして楽しむことはもちろん、歴史的ドキュメントとしても極めて価値の高い作品だ。 『ライヴ1981〜ヘルバウンド・スペルバウンド』は、彼らが天高く上昇していった栄光の瞬間を追体験することが出来る貴重な作品だ。 【メンバー】 ジョン・サイクス(ギター) ジョナサン・デヴァリル (ヴォーカル) ロブ・ウィアー(ギター) ロッキー (ベース) ブライアン・ディック(ドラムス)

ヒーローヒーロー

ジャーマン・メタル・バンドのレイジの現ドラマーであるヴァシリオス“ラッキー”マニアトプロスがシンガーを務め、 元レイジ、現レフュージのクリス・エフティミディス (ドラムス) を擁するトライ・ステイト・コーナーが、4作目のアルバム『ヒーロー』を引っ提げ日本デビュー! ギリシャの民族楽器ブズーキをフィーチュアしたヘヴィかつ叙情性に溢れたメロディックな音楽でメタル・シーンに新風を巻き起こす! 友人同士だったギリシャ人のラッキー (ヴォーカル)、クリス (ドラムス)、イオアニス (ブズーキ、ヴォーカル)が中心となって2004年に結成された トライ・ステイト・コーナー。当初は違う名前だったが、その後、メンバー・チェンジを経て、ブラット (ギター、バッキング・ヴォーカル)、 ポーランド人のマルクス (ベース)が加わり、バンド名を変更。2007年に1st EP『CHANGES』でデビューを果たす。この作品でマイナー調のヴォーカル・メロディを 軸にしたハード・ロックにブズーキを絡めた音楽を展開した彼らは、続く1stアルバム『ELA NA THIS』(2009年)では、全体的にパワフルかつヘヴィなサウンドとなり、 哀愁に溢れたメロディや、ブズーキによるギリシャの民俗音楽的なテイストをより強く打ち出すなど、バンドとしての個性を明確にさせることに成功する。 さらに2ndアルバム『HISTORIA』(2011年)ではヴォーカル・メロディに磨きがかかり、ブズーキもより効果的に取り入れることで、楽曲に深みを与えると、 続く3rdアルバム『HOME』(2014年)でもブズーキが存在感を放った楽曲を数多く収録し、メロウなナンバーも配するなど、歌心に溢れた作品に仕上がっていた。 こうしてアルバムをリリースする中、これまで450回を超えるライヴを行ない、ヨーロッパではライヴ・バンドとしても定着している彼らが、 4年ぶりに発表したのがこの『ヒーロー』である。ギターのサウンドに重厚感が生まれ、ヘヴィなナンバーからアコースティック・ギターを使った メロウな曲まで充実した内容になったこの作品は、ラッキーがエモーショナルに歌う叙情性のあるヴォーカル・メロディが実に印象的で、 心に響くような味わい深い楽曲が並んでいる。バンジョーにも似たブズーキのサウンドが楽曲に哀愁を与えるだけでなく、スリリングに展開するソロ・パートもあり、 ブズーキの魅力を存分に発揮した作品に仕上がったと言える。 また、来年2月に行われるレフュージの来日公演にスペシャル・ゲストとして出演することも決定し、ますます注目が集まることは間違いないだろう。 【メンバー】 ヴァシリオス“ラッキー”マニアトプロス (ヴォーカル) クリス・エフティミアディス (ドラムス) イオアニス (ブズーキ、ヴォーカル) ブラット (ギター、バッキング・ヴォーカル) マルクス (ベース)

ヘクセンハンマーヘクセンハンマー

デストラクションのシュミーアがバックアップするスイス産女性5人組メタル・バンド、バーニング・ウィッチーズが2ndアルバムをリリース! パワフルな歌唱を武器にした男勝りのメロディックなパワー・メタル・チューンを満載した力作がここに完成! スイスのヘヴィ・メタル・バンドATLAS & AXISのメンバーだったロマーナ(ギター)が中心となってバーニング・ウィッチーズが結成されたのは2015年のこと。 メンバーはロマーナの友人のジェイ(ベース)、ATLAS & AXISのファンだったという元RIZONのセレイナ(ヴォーカル)、ロマーナが音楽大学に 通っていた時からの知人のアリア(ギター)、ネットを通じて見つけたララ(ドラム)の5人。 ロマーナが以前から知り合いだったデストラクションのシュミーアがプロデュースを務めるかたちで2016年にデモを制作した彼女たちは、 翌2017年にそのシュミーアとV.O.パルヴァー(デストラクション、プロ・ペイン他)の共同プロデュースにより、アルバム『バーニング・ウィッチーズ』でデビューを果たす。 アルバムの音楽性はオールド・スクールのヘヴィ・メタル・テイストを取り入れたパワー・メタルという印象で、ジューダス・プリーストや 80年代のヨーロッパの正統派メタル・バンドからの影響を取り入れつつ、現代的な激しさも盛り込んだ楽曲が並んでいた。 アルバム・リリース後、スイス以外にもドイツ、オーストリアなどでライヴを行なったバンドは新たにドイツの“Nuclear Blast”と契約。 今回、完成したのがこの2ndアルバムの『ヘクセンハンマー』である。 アリアが脱退したため、新たにデス・メタル・バンドのECOCIDEやSHADE OF HATREDでベースをプレイしていたソニアをギタリストとして迎えて制作したこのアルバムは、 疾走系のパワー・メタル・チューンやスラッシュ・メタル風のアプローチを取り入れた曲、重厚なミドル・チューンなど、勇ましさを感じさせる楽曲が並んでおり、 ディオの「ホーリィ・ダイヴァー」のカヴァーも収録。バトル・ビーストのノーラ・ロウヒモを思わせるセレイナのパワフルな歌唱、ツイン・ギターを武器にした曲展開など、 どの曲もヘヴィ・メタルの醍醐味に溢れており、バンドの急成長ぶりを示した作品に仕上がっている。 【メンバー】 セレイナ(ヴォーカル) ロマーナ(ギター) ソニア (ギター) ジェイ (ベース) ララ(ドラム)

ザ・レガシー・オブ・シ〜SHIの伝承ザ・レガシー・オブ・シ〜SHIの伝承

フランスからやって来た日本マニア、ライズ・オブ・ザ・ノーススター。 バンド名はもちろん『北斗の拳』から。学ランに身を包み、メタル、ラップ、ハードコア、 そしてマンガのクロスオーヴァーを聴かせる彼らのセカンド・アルバム、『ザ・レガシー・オブ・シ〜SHIの伝承』ついにリリース! フランス産クロスオーヴァー・バンド、ライズ・オブ・ザ・ノーススター。クロスオーヴァーと一口にいっても、いろいろなスタイルがある。 だが、メタルとラップ、ハードコア・パンク、そしてマンガをクロスオーヴァーしているのは、世界広しと言えど、 ライズ・オブ・ザ・ノーススターくらいのものだろう! ライズ・オブ・ザ・ノーススターは、「日本のマンガにインスピレーションを受けたフランスの若者5人がアメリカの音楽をプレイする」という コンセプトで、2008年に結成された。メンバー全員が学ランに身を包み、歌詞のあちこちに日本のマンガネタがちりばめられている。 そもそもバンド名からして『北斗の拳』なのだから、これはとても他人事ではない。ちなみに学ランスタイルは、『スラムダンク』や 『ルーキーズ』からのインスパイアなのだそう。デモやEPをいくつかリリースしたのち、14年に『Welcame』でアルバム・デビュー。 メタルやハードコアの作品とは思えないアニメ・アートワーク、そして「暴走族」なんていう横浜銀蠅でもつけないであろう直球すぎる 曲名のインパクトはあまりに強烈。ここ日本でも、ライズ・オブ・ザ・ノーススター・マニアは増殖していった。 そしてこのたび4年ぶりとなるセカンド・アルバム『ザ・レガシー・オブ・シ〜SHIの伝承』がリリースされる。 ちなみにこの『SHIの伝承』という邦題は、日本側でつけたものではない。アルバム・タイトルはもちろん、すべての曲に、 あらかじめ邦題がついているのだ!「『SHI』って何なんだよ。漢字で書かなきゃ意味がわからないじゃないか!」と思ったあなたは正しい。 「SHI」は士であり、師、四、死、詩、いずれでもあるのだから。ライズ・オブ・ザ・ノーススターは、「SHI」という言葉に複数の意味があることを きちんと理解した上で、これを利用するために、あえてアルファベット表記にしているのだ。その解釈は、リスナー次第。そしてまた「SHI」とは、 本作品のストーリーの中心となるキャラクターの名前でもある。そう、『SHIの伝承』はコンセプト・アルバムなのだ。 「SHI」というサムライ(士)に憑依されたヴォーカリストのヴィティア。架空のキャラクターとヴィティアの実人生が交錯し、 アルバムのストーリーは展開していく。もちろん『北斗の拳』、『DRAGON QUEST -ダイの大冒険ー』、『ドラゴンボール』など、 おなじみのマンガからの引用も、随所にちりばめられている。 その風貌やイメージだけで、ライズ・オブ・ザ・ノーススターをただのイロモノ・バンドだなんて思ったら大間違いだ。 その実力は、Agnostic FrontやMadballといった、ガチガチのニューヨーク・ハードコア勢がお墨付きを与えるほど。 今回の『SHIの伝承』も、「音作りにとにかく時間をかけた」とヴィティアが豪語するだけあり、とにかくヘヴィでグルーヴィーでダークな クロスオーヴァー・サウンドに仕上がっている。バイオハザードに初期マシンヘッド、スリップノットのようなエクストリームなサウンドに、 ウータン・クランのようなラップを掛け合わせ、さらに日本の熱血マンガの世界観を混ぜ合わせた本格派。それがライズ・オブ・ザ・ノーススターだ。 日本が大好きな彼らは、Japan Expo2016を含め、すでに何度も来日済み。東日本大震災後には、「Phoenix」という震災チャリティ曲まで発表している。 ライズ・オブ・ザ・ノーススターは、ここ日本でこそもっともっと知られるべきバンド。ぜひ『SHIの伝承』を通じ、 その独自の世界を体験してみて欲しい。 【メンバー】 ヴィティア(ヴォーカル) エヴァーB( ギター) エール・ワン(ギター) ファビュラス・ファブ (ベース) ファントム (ドラムス)

セカンド・カミングセカンド・カミング

プリティ・メイズのロニー・アトキンス(ヴォーカル)と、 エクリプスやW.E.T.で知られるエリック・モーテンソン(ギター/ベース/キーボード)による プロジェクトの第2弾アルバムが登場! ロニーのエモーショナルな歌声、 叙情性に溢れたヴォーカル・メロディ… 2人の才能が見事に融合した極上のメロディアスなヘヴィ・メタル・アルバムがここに完成! ノルディック・ユニオンは2014年にイタリアのメロディック・ハード・ロック/ヘヴィ・メタル・レーベルのフロンティアーズが 主催するイヴェント“Frontiers Rock Festival”にプリティ・メイズが出演した時、ロニー・アトキンスがレーベルのオーナーから 「参加してもらいたいアルバムがある」と言われたことに端を発する。 その後、エクリプスやW.E.T.で活動しているエリック・モーテンソンから届いた2曲を気に入ったロニーは、このプロジェクトに参加することを決意。 エリックが制作したトラックに、ロニーがヴォーカルを入れて完成したのがデビュー作『ノルディック・ユニオン』(2016年)であった。 デンマーク人のロニー・アトキンスはプリティ・メイズのシンガーとして1983年にミニ・アルバム『プリティ・メイズ』(1983年)でデビューを果たしている。 その後、バンドは2ndアルバム『フューチャー・ワールド』(1987年)、3rdアルバム『ジャンプ・ザ・ガン』(1990年)で披露した叙情性のある メロディを武器にしたパワー・メタル・ナンバーやバラードがウケて、ヨーロッパのみならず、日本でも人気を獲得。 近年は『LOUD PARK 15』にも参加するなど人気が再燃、15thアルバム『キングメーカー』(2016年)リリース後の2017年にも来日公演を実現させている。 また、今年11月には、発売から30年を迎えた代表作『フューチャー・ワールド』を完全再現する 『Back To The Future World -30th Special Maid in Japan-』と銘打った再来日公演も決定している。 一方のスウェーデン人のエリック・モーテンソンはエクリプスを率いてアルバム『ザ・トゥルース・アンド・ア・リトル・モア』(2001年)でデビュー。 3rdアルバム『アー・ユー・レディ・トゥ・ロック』(2008年)から80年代スタイルのフックのあるメロディを軸にしたメロディック・メタル・スタイルを完成させると、 バンドは6thアルバム『MONUMENTUM』(2017年)後の2018年4月には2度目の来日公演を実現させている。 さらにエリックはワーク・オブ・アートのロバート・サールとタリスマンのジェフ・スコット・ソートと共にW.E.T.で3枚のアルバムをリリースする他、 コンポーザー、プロデューサー、マルチ・ミュージシャンとして、数多くのアルバムの制作に関わっている。 こうして日本のメタル・シーンではお馴染みの2人がタッグを組んだノルディック・ユニオンはデビュー作の『ノルディック・ユニオン』が好評を博したことで、 2ndアルバムの制作を開始。今回、完成したのが『セカンド・カミング』である。 今作も前作同様にエリックが曲作りと作詞、曲によってはロニーも作詞を担当しているが、レコーディングに関してはエリックがギターとベース、 エクリプスのマグナス・ウルフステッドがドラムをプレイして、アルバムは制作されている。なお、同じくエクリプスのギタリストである マグナス・ヘンリクソンが「マイ・フィア・アンド・マイ・フェイス」にアコースティック・マンドリンで、 同郷のメタル・バンドであるダイナスティのギタリスト、ラヴ・マグヌソンが同曲にギター・ソロで参加している。 アルバムの音楽性は叙情派のメロディック・メタルを基本にしつつ、パワー・バラード系の曲から、ブルージーなテイストの曲、 AORテイストのナンバーなど、ロニーの哀愁を漂わせたヴォーカルを主体にした曲が並んでおり、 エクリプス とも プリティ・メイズ とも 異なる作品に仕上がっている。前作より曲調がヴァラエティに富んでおり、アコースティック・ギターを使った曲もあるなど、 楽曲に柔軟性を感じさせるのが大きな特徴で、ロニーの歌声が見事にハマった、北欧のミュージシャンらしいメロディアスなアルバムに仕上がっている。 【メンバー】 ロニー・アトキンス (ヴォーカル) エリック・モーテンソン (ギター/ベース/キーボード/バッキング・ヴォーカル) マグナス・ウルフステッド (ドラムス)

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