発売元 : 株式会社ワーナーミュージック・ジャパン
「四季」は、オリジナル手稿譜によるビオンディ2度目の録音。衝撃的な最初の演奏以上に過激で、大きな話題を呼んだ。そのほか「海の嵐」や「調和の霊感」など、ヴィヴァルディへの認識を新たにする一枚といえる。
制作・出演
サイモン・ラトル / ジュリアン・ブリーム / ジョン・タッターズディル / デイヴィッド・ラッセル / バーミンガム市交響楽団 / ピーター・コール / ピーター・トーマス / ロドリーゴ / ロバート・ヒアードブリームとラトルが初めて共演したアルバム。ブリームが微に入り細を穿ち、ワンフレーズずつ表情を変え、多彩で深い表現を成しとげている。ラトルの指揮もブリームの意図を十分に汲み、新しい世界を作り上げている。
20世紀前半を代表するピアニスト、ギーゼキング最晩年の録音であり代表作の一つ。正確なテンポ、無駄を排した表情づけ、明確な造形、天性の色彩感など、この作品における一つの理想型を聴くことができる。
カラスがドイツものを歌った珍しいアルバム。カラスの強烈な個性は、ベートーヴェン、モーツァルト、ウェーバーといった大音楽家たちをも自分の世界に引き込んでしまう。とりわけモーツァルトのオペラ・アリアは、表現の何たるかを認識させられる。
カラスの最後のスタジオ録音となったヴェルディのアリア集と、全盛期に録音されたベッリーニのアリア集を組み合わせたアルバム。圧倒的なベッリーニ、深みを増した表現力のヴェルディと、新旧のカラスが堪能できる。
“寄せ集め”が時として存外の掘り出し物に化ける場合がある。本盤はまさにそれだ。カラヤンの「時の踊り」やプレヴィンの「ロミオとジュリエット」に目が輝き、ウォルトン作曲「ファサード」やサリヴァン作曲「パイナップル・ポール」など珍品に胸が躍る。価格も2枚組で1,980円とは手ごろ。
ファン・クラブ会員のために作られたレア音源集の第2弾。作られたというか、既発ナンバーのデモ音源が収められている。つまり完成にたどり着く前のアレンジ違いや構成を練り上げ中のもので、ファンならば、どう変化していったのか聴き比べる楽しみも。それにデモながら完成度も高い。
ライヴ・アーカイヴ・シリーズの第12弾は、『ハーヴェスト・ムーン』(91年)リリース時に行なわれたソロ・アコースティック・ライヴ。全体にカントリーの色濃いしっとりした曲調が主流だっただけに、ソロというライヴ形態はまさにピッタリ。歌も演奏も飛び切り味わい深い。★
ソ連を追われアメリカに定住した翌年に一気に録音したチャイコフスキー交響曲全集からの一枚。“指揮者ロストロポーヴィチ”の魅力が凝縮されたような、ダイナミックで濃密な表現にあふれている。
アメリカに移住した翌年の演奏で、故郷への想いと相俟ってか、チャイコフスキーは強い感情移入を感じさせる。ロンドン・フィルもそれをよく感受し、ロストロポーヴィチの思いの丈を表出させた劇的な演奏を繰り広げている。
ディーリアスの名盤として、いまだ揺るぎない一作。ディーリアスを積極的に紹介したよき理解者、ビーチャムならではの演奏である。作曲者独得の淡いロマンティシズムなど、同時代の者にのみ成せる表現といえるだろう。
BPO初の女性ソリストとして入団したものの、短期間で退団を余儀なくされたマイヤーが、BPOと共演した話題盤。バセットホルンでの魅力的なモーツァルトはもちろん、ドイツ式クラリネットによるドビュッシーと武満にも注目が集まった。
デュ・プレ二十歳の時の録音で、同じく若きコヴァセヴィチと録音した貴重なアルバム。デュ・プレならではの迸る情熱を内に秘め、堅固な造形力を保ちつつ大きなスケールでソナタを構築してゆくさまはさすが。
バッハ演奏のドイツ的な典型を作り上げたヴァルヒャの名演。時代を感じさせる演奏ではあるが、バッハの精神性をここまで深く掘り下げた演奏はそうはない。様式に忠実ながら、ふくよかな人間性に富んだバッハだ。
制作・出演
アレクサンダー・ヤング / アントニオ・トニーニ / ニコラ・レッシーニョ / パリ音楽院管弦楽団 / フィルハーモニア合唱団 / フィルハーモニア管弦楽団 / ベルリーニ / マリア・カラス / モニカ・シンクレア一段と深みを増した時期のカラスによる、得意のヴェルディとベッリーニのオペラ・アリア集。カラスの凄味が如実に分かるアルバムである。ヒロインの内面に深く潜行し、たぐいまれな心理描写を成し遂げている。