1997年発売
母親が日本人で71年ボストン生まれ、アメリカの若者。意欲的な選曲だ。最近はパワーとスピードとテクで突っ走る奏者も多いが、じっくり演奏している。一方で演奏の力感をマイク・セッティングがスポイルしているような気がするが。伴奏もうまい。
1962年若くして死んだバルヒェットの60年代始め頃の録音。(1)(3)は今日では偽作とされるが、これも含めて通奏低音付きのソナタ全曲も演奏されている。vnの素直な動きとhcのきびきびしたバックアップに、聴き進むうちにいつの間にか引き込まれていく。
女性3人と男性1人の姉妹からなるアイリッシュ・グループ。頭3曲はサポート・メンバー2人を加えてのデンマークでのライヴ。結構ロックぽく実直に飛ばすのが、興味深い。残りはアルバム未発表曲。こちらは清々しさとポップネスを巧みに重ねている。
LAメタルの群雄割拠の中から出てきた何番目かの成功者。これは彼らのデビュー作('82年)と2作目('83年)で、いま聴くと若き日の織田信長みたいだが、そのまま登場するだけで風雲児であり得た時期の記録として聴くと、興味深い。ヘタでもいいのだ。
当時LA-METALの王道を極めつつあったモトリー、ヴォーカルのヴィンスの交通事故での2年間の空白がウソのようにパワー・アップされた2nd。ギラギラにショーアップされドロ臭さが抜け、洗練されたサウンドがこのバンドの今後の可能性を表現している。
猥雑さ、暴力性を売り物にしている4人組ヘヴィ・メタ・グループ、モトリー・クルーの第4弾。ストリップ小屋の看板からとったというタイトル曲をはじめ、ストレートでスピーディなナンバー展開。エルヴィスの名曲「監獄ロック」のライヴは圧巻!!。
スティーヴン・タイラーやブライアン・アダムス、スキッド・ロウらが参加したモトリーの5作目。従来のR&Rパーティ的なメデタさは影を潜め、メロディを重視した親しみ易い構成が特色の本作。ワイルドな中にも進化するロック論を持ち込んだ力作だ。
ジョン・コラビ(vo)を新たに迎えた新生モトリーの第1弾。ド派手さとチープなR&Rで暴れた彼らもここで一気に方向転換、ゼイ肉を削ぎ落としたグランジ・タイプの音で新生面をアピールしている。L.A.メタルの元祖のモデル・チェンジに時の流れを感じた。