2003年1月22日発売
このCD、聴いて良かった……歌とギターによる、シンプルでアルカイックで、ほのかに民族的な、かけがえのない宝のような歌の数々……音楽は聴き手を襲わず、静かに穏やかに、しっとりとしたため息とともに我々の心へそっと忍び込む。ただひたすらに音楽。★
天才マンドリン奏者クリス・シーリー率いる3人組、ニッケル・クリークのニュー・アルバム。生音が奏でるあらゆる可能性を追求した、その独自のニュー・アコースティック・ポップスは要注目だ。
制作・出演
ジャン=フランソワーズ・アントニオリ / チェチーリア・ガスディア / フランチェスコ・エッレーロ=ダルテーニャ / ベルナルダ・フィンク / ミシェル・コルボ / ルチアーノ・スグリッチ / ロッシーニ / ローザンヌ声楽アンサンブル / ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラ制作・出演
コロンヌ合唱団 / コロンヌ管弦楽団 / ジョゼ・ヴァン・ダム / テレサ・ベルガンサ / パリ・アウディテ・ノヴァ声楽アンサンブル / フィリップ・コルボ / ミシェル・コルボ / モーリス・デュリュフレソフトで温かみのこもった宗教合唱作品の世界で他の追随を許さないコルボによる名盤の再発。見事なバランスで真摯に歌う合唱が豊かなホール・トーンを伴って響くなかに、安らぎと慈しみが拡がってゆくかのように感じさせる手腕は、さすがコルボの面目躍如といえるだろう。
制作・出演
アラン・クレマン / アンネリーゼ・テオドロス / イサベル・バルモリ=パデスカ / グノー / ステファン・インボーデン / マリー=クレール・アラン / ミシェル・コルボ / ローザンヌ声楽アンサンブル / ローラン・ダミ制作・出演
エリザベト・シルヴェイラ / オードリー・マイケル / シューマン / スザンナ・テイシェイラ / マルクス・シェーファー / ミシェル・コルボ / ミシェル・ブロダール / リスボン・グルベンキアン財団管弦楽団 / リリアーナ・ビツィネケ=アイジンガー制作・出演
オードリー・マイケル / ベートーヴェン / マルクス・シェーファー / ミシェル・コルボ / ミシェル・ブロダール / リスボン・グルベンキアン財団合唱団 / リスボン・グルベンキアン財団管弦楽団 / リリアーナ・ビツィネケ=アイジンガー今やベルリン・フィルの指揮台にも立つクリスティの2003年の来日を記念してのベスト盤。モンテヴェルディからモーツァルトまでを集めた目配りの利いた選曲で、アグニューやジャンス、デセイのソロも聴けるなど、多彩で雅趣の香ただよう彼らの魅力を盛り沢山に収録。
前作でラテン感覚を加味していたパーカッションのラウヂール・ヂ・オリヴェイラが正式加入。8人組となって、オールド・タイム風なムードからハード・ロックまでさまざまな要素を取り入れた、折衷的なアルバムを作り上げている。75年5月にNo.1を記録した。
制作・出演
アルトゥーロ・バジーレ / エリザベッタ・フスコ / シルヴァーノ・ヴェルリンギエーリ / ジャンニ・ダル・フェッロ / トリノ・イタリア放送交響楽団 / トリノ・イタリア放送合唱団 / プッチーニプッチーニの最初のオペラ。女を裏切った男は妖精ヴィルリたちによって復讐されるという伝説に基づいている。アンナのアリアはまさにプッチーニというべき美しいもの。1954年録音だが音質は良く、フスコがチャーミングなアンナを歌っている。
登場人物がたった二人で、全曲40分ほどというミニ・オペラ。“秘密”とは男女のそれかと思いきや、スザンナが亭主に内緒でタバコを吸ったというだけのお粗末な話。音楽は話に呼応してコミカルでお手軽だが、演奏は歌手も指揮もオケも特上。エライ!
制作・出演
アドリアーナ・ペリス / エベ・スティニャーニ / エミーリオ・リエンツィ / ジョヴァンニ・ブレヴィアーリオ / ジーナ・チーニャ / タンクレディ・パーゼロ / トリノE.I.A.R.交響楽団 / トリノEIAR交響楽団 / ベルリーニ / ヴィットリオ・グイチェトラ原盤の歴史的録音シリーズの1枚。音の状態はかなり良好。グイの指揮は、きびきびと推進力に富み、歌手陣も非常に緊迫感のある演奏を繰り広げている。ノルマ役のチーニャが突出していないぶん、アダルジーザやオロヴェーゾらとのアンサンブルが見事である。