2007年12月19日発売
制作・出演
ウィーン・フィルハーモニー木管グループ / カール・スウォボダ / カール・マイヤーホーファー / ゴットフリート・フォン・フライベルク / ハンス・カメシュ / フランツ・バルトシェック / ブルーノ・デールシュミット / モーツァルト / レオポルト・ウラッハ制作・出演
ウィーン・フィルハーモニー木管グループ / カール・エールベルガー / カール・スウォボダ / カール・マイヤーホーファー / ゴットフリート・フォン・フライベルク / ハンス・カメシュ / ブルーノ・デールシュミット / モーツァルト / レオポルト・カインツ1775〜77年にザルツブルクで書かれた、2本のオーボエ、ホルン、ファゴットのための作品集。実用音楽だけに、シンプルで分かりやすい仕上がりだ。ウィーン・フィルの名手たちによって、素朴な喜びを与えてくれる。
『となりのトトロ』や『天空の城ラピュタ』の主題歌で知られる透明感あふれる癒し声を持つヴォーカリストが、デビュー25周年を記念して発売したフル・アルバム。1、4曲目といった耳なじみのあるヒット曲や6、8、10曲目といった往年の名曲のカヴァーから、自身のヒット曲2曲目も収録。
ロッド・エドワーズとロジャー・ハントによるピカデリー・ラインが67年にリリースした唯一のアルバム(エドワーズ・ハント名義で3枚あり)。ポップ・ミュージックやフォーク・ロックを基調したカラフルなサウンドがサマー・オブ・ラブを思い起こさせる。
英リヴァプール・シーンで活躍したギタリスト/ソングライターの、73年発表のソロ4作目。当時のエリック・クラプトンと重なるようなアメリカ志向の音楽性で、B.J.コール、ズート・マネー、オリー・ハルソールらと繰り広げる英国産ルーツ・ロックは香しい。
スペインの作曲家コリアの76年の作品。12の断片を、定められたルールに従って演奏者が自由に選択・変化させて形にする実験作。自身による実演つきだが、プリペアド・ピアノの響きや音素材そのものに詩的風景が仕込まれていて、併録の断片に耳が吸い寄せられる。
経歴豊かな1931年生まれ米国人前衛作曲家/パフォーマーの、アート系ロック・レーベル発の76年発表作。「ザ・デューク・オブ・ヨーク」は非英語の朗読から電気的処理が干渉する肉声パートに移っていく。「朽人に寄り添う鳥」は電気音が少しの自然音を介して揺らぐ。我が道を行く、まさしく“電波系”表現。
イタリアの前衛音楽家フアン・ヒダルゴが77年にリリースした作品を紙ジャケ仕様で世界初CD化。トイ・ピアノの音色を生かし、ヒーリング系のサウンド空間を生み出す手法は、今だからこそ、時代にフィットしそう。プログレ、癒し系の垣根を越えた大胆な一作。
“イタリア版フルクサス”と呼ばれる現代音楽家集団ZAJの主宰が生み出した実験サウンド。鍵盤一つひとつに石を結わえた紐をつなぎ、ピアノを移動させることで生まれる不規則な打鍵をそのまま録音するなど、偶発性とアイディアに満ちた一枚である。
シュトックハウゼンやジョン・ケージとも交流の深かった前衛音楽家の78年作品は、現在の音響派やエレクトロニカを先取りしていたような、先鋭的なライヴ・エレクトロニクスが詰まった名盤。微細なフィードバック・ノイズにも豊穣なニュアンスが宿っている。
ジョン・ケージとも親交があったアルゼンチンの電子音楽家のホラシオ・ヴァギオーニが、IBMのコンピュータを駆使して78年にリリースしたエレクトリック・サウンド。シーケンスから発音に至るまですべてをコンピュータで制御した実験的電子音楽作品。
イタリアのプログレ・グループ、アレアの中心人物が78年に発表した、本邦初となる2作目。ここで展開されるのは通常の歌唱スタイルではなくて、モンゴルのホーミーなどに通じる発声法を取り入れたもので、前衛的かつ宗教的、宇宙的な空間を生み出す。
シャープさと剛腕。そんな技量を要求されるプロコフィエフの「戦争ソナタ」をはじめとする作品集。並のピアニストなら(男であっても)尻込みするところだが、上原は“大事にいこう”などと思わずに、思い切りの良い鳴らしぶりと集中力で圧倒する。
アルバム『Hummingbird in Forest of Space』からのシングル・カット。彼としては初となるクリスマス・ソングで、切ないストーリーを描いているにもかかわらず、全体を温かい空気感で包み込んでいる。ピアノとヴォーカルのみで歌われるライヴ・ヴァージョン「バッカ」も心に沁みる。