2007年7月18日発売
楽しく弾けるポップ・ロックを集めたコンピレーション・アルバム。若者に人気のバンドやどこかで耳にしたことのあるCM曲など、ゴキゲンなナンバーが満載。R&Bやヒップホップ・ファンも、こんなシャッフルを聴いてみるといいかも。
多大な困難を乗り越え、1971年にウィーン国立歌劇場の団員歌手となったアンネット・一恵・ストゥルナート。本作は、その後も辛苦をなめながら歌い続けた彼女の日本デビュー盤。日本への思いが結実した一枚だ。
由紀さおり・安田祥子の童謡コンサート開催2000回を記念した企画アルバム。自身初となるオーケストラとの共演で、「故郷」「浜辺の歌」といった童謡はもちろん、ミュージカル曲「メモリー」やパッフェルベルの「しあわせのカノン」などを披露している。
三部作シングルの第1弾で、ライヴ・バンドとしての存在感を示したロック・ナンバー。疾走感あふれるビートにせつなさをにじませたスローなヴァースを挿入するなど、変化に富んだ楽曲構成に圧倒される。すべて英語詞で、私に気づいてと訴えかけている。
ファースト・ソロ・アルバム『主義ーIsm』以来16年ぶりのソロ。ヨーロピアンな前作に比べ本作はとにかくバラエティに富んでいる。あえてバラードを収録せず、ロック&ポップスに徹した姿勢は見事。豪華な作詞陣やゲストが話題になりやすいけど、内容もかなり充実の力作!
5枚目のシングルは、タイトルどおりのサマー・チューン。熱気ムンムンのジャジィなギターと粘くまどろむアダルトなヴォーカルに、おハコの清涼ギター・サウンドが絶妙に絡む。真夏の恋物語という常套テーマながら、小気味良くひねくれているのはさすが。
日系ヴァイオリン奏者を含むフロリダの5人組のアルバム(3枚目)。従来のポップさを受け継ぎながらも、よりロック的な躍動感を前面に打ち出したサウンド作りだ。ヴァイオリンを強調したり、哀愁たっぷりのアコースティックな「ディア・ボビー」があったり、変化に富んでいる。
アルゲリッチは何歳になっても挑発的なアーティストだ。我儘おばさまの眼鏡に適った若手が集められて、時代の今が反映された緊張感いっぱいの音楽が百花繚乱するルガーノ・フェスティヴァルは、その真骨頂。2002年からシリーズ化されているライヴ盤は、イベントの記録にとどまらない優れた演奏の録音でもある。弾き手、聴き手、どちらの側にいても、一音も疎かにできない“疲れる”演奏のつらなりはまさにアルゲリッチ節のオンパレードでもあり、CDとなっても“ながら聴き”を許さないテンションの高さだ。
創刊10周年を迎えた音楽情報誌『MOSTLY CLASSIC』と、EMIミュージック・ジャパンのタイアップ企画。雑誌風のジャケット、発売時点の最新情報をいち早く採り入れるなど、先の展開を感じさせる内容。『のだめカンタービレ』KC読者には、現時点では一部ネタバレも……。
2006年に40回目を迎えた“モントルー・ジャズ・フェスティバル”の大舞台で披露したパフォーマンスを収録の2枚組ライヴ盤。新旧取り混ぜた楽曲だが、いつになくプログレッシヴなアレンジを施し、観客を魅了する熱気がダイレクトに伝わってくる大御所らしい一作だ。
70年代中期、英国で一世を風靡した叙情派ギター・バンドの、70年代末に録音しながらお蔵入りしていた未発表音源集。アンディ・パウエル、ローリー・ワイズフィールドのツイン・ギター体制での第2期、米ロック寄りの音楽性も板に付いた成熟した演奏はさすが。
テナー・サックス、ジャズ教育の第一人者として知られるジョージ・ガゾーンのボサ・ノヴァ・アルバム。ホメロ・ルバンボ率いるブラジリアン・ジャズ・トリオ“トリオ・ダ・パズ”の共演だ。テナーとギターが豊かな音楽を奏でるリラクゼーション・ミュージック。
いかにも歌謡曲らしいキャッチーなメロディに、彼ら流のヒップでポップなアレンジてんこ盛りな夏ソング。熱いパッションと背中合わせの下心、なんでもかんでも活気あふれる雰囲気、若くて青い衝動などをサラリと歌っている。「イケテナイ太陽」のパロディ・センスもレンジらしい。