2008年11月19日発売
日本を代表するジャズ・シンガーによるボサ・ノヴァ集。NY録音。ケニー・ギャレット、マイケル・フランクス、マルコス・ヴァリほかトップ・ミュージシャンが大挙参加。ギル・ゴールドスタインのアレンジに平賀のシルキー・ヴォイスが重なる珠玉の名演集。
前作『手をのばして』から約3年ぶりとなるミニ・アルバム。ワンマン・ライヴやトリビュート企画盤への参加など、さまざまな経験を経て成長した彼らの激情に満ちたロックンロールが楽しめる。
大阪で2003年に誕生したエモ・バンド、CONSTRUCTION NINEの2ndアルバム。鋭い描写力を持つ叙情的な詞が、どこか懐かしいメロディに映える。激情的なナンバーからピアノ・バラードまで、音楽的振り幅も大きい。
“NYで今もっともラウドなバンド”と呼ばれ、ナイン・インチ・ネイルズの前座も務めた三人組の初作。ガレージ・サイケとシューゲイザーからの影響を同時に消化し、ノイジィで破壊的なギター・サウンドで圧倒する。甘美なメロディと体温の低いヴォーカルも魅力。
注目のピアノ・トリオが宮崎県都城のライヴ・ハウスで行なった公演の模様を収録。三者の息がピタリと合い、歌を綴るバラードからリズミカルに刺激的に展開する演奏まで、彼らならではのダイナミズムを堪能できる。麗しくもパワフルな女性シンガーもゲスト参加。
制作・出演
アントニオ・アグリ / エクトル・コンソーレ / オラシオ・マルヴィチーノ / キャサリン・ストット / セルジオ&オダイル・アサド / ネストル・マルコーニ / フランク・コルリス / ヨーヨー・マ大ヒットを記録し、ヨーヨー・マの名前をお茶の間にまで知らしめた1枚。90年代後半からクラシック界を中心にピアソラ・ブームが巻き起こりましたが、ヨーヨー・マはこの作品で初めてピアソラゆかりのタンギスツと共演し、かの地ブエノスアイレスでこのアルバムは制作されました。ピアソラの87年録音音源との幻の共演も実現(S-7)。テレビCMで一躍有名になったS-1「リベルタンゴ」収録!
映画音楽界の巨匠エンニオ・モリコーネ。チェロの天才ヨーヨー・マとの出会いは2001年アカデミー賞受賞式で映画『グリーン・デスティニー』(アカデミー賞作曲賞受賞作品)のテーマをヨーヨー・マがライヴ演奏した時でした。一世を風靡したマカロニ・ウエスタンとのヒット作から 『ニュー・シネマ・パラダイス』『海の上のピアニスト』等々、人々の心に残る思い出のシーンを彩った数々の名旋律が、モリコーネ指揮のもとヨーヨー・マのチェロにより紡がれてゆきます…。日本盤ボーナストラックとして2曲収録しています。
制作・出演
J.S.バッハ / エマニュエル・アックス / スティーヴン・プルッツマン / タン・ドゥン / ボビー・マクファーリン / マ・シャオフイ / ヨーヨー・マ / 上海シンフォニー・オーケストラ / 上海ナショナル・オーケストラ2001年にリリースされ、大ヒットを記録したた日本独自企画ベスト盤がベスクラ初登場。CMで大ヒットを記録したピアソラの「リベルタンゴ」、「踊り明かそう」、コダーイの無伴奏チェロ・ソナタを始め、永遠のスタンダード「バッハ:無伴奏チェロ組曲」までたっぷり収録。アカデミー賞作曲賞を受賞した「グリーン・デスティニー」や、小澤征爾、ヴァイオリンの巨匠パールマンとの共演も必聴!常に新しい可能性を求めて挑戦を続けるチェリスト=ヨーヨー・マの魅力を1枚におさめています。
ヨーヨー・マがオリジナル楽器アンサンブルとバロック・チェロを演奏したバロック・アルバム第2弾。今回もコープマン率いるアムステルダム・バロック管弦楽団との共演で、初録音となるヴィヴァルディ作品集。ヨーヨー・マは1712年製ストラディヴァリのチェロをガット弦に張りかえエンド・ピンを取る等ヴァヴァルディが作曲した当時の使用に改造してレコーディングに臨みました。チェロ協奏曲をはじめ声楽曲をコープマンが編曲したものを収録しているのも聴きどころです。
ヨーヨー・マがオリジナル楽器アンサンブルとバロック・チェロを演奏し新境地を拓いた記念すべき1枚。共演しているのはオリジナル楽器アンサンブルの名門コープマン率いるアムステルダム・バロック管弦楽団。ヨーヨー・マはこの企画のために愛用のチェロ(1712年製ストラディヴァリ)をガット弦に張替え、エンドピンをはずすなど、オリジナル楽器に近い音が出せるように改良をしました。これまでとは異なる奏法、調律システム等さまざまな「困難」を克服して挑んだ意欲作となっています。編曲もコープマンが手がけています。
チェリストにとってバイブルといわれるバッハの無伴奏チェロ組曲。ヨーヨー・マは82年に一度この大曲の録音に挑んでいますが、これは彼にとっての2回目の無伴奏録音となる97年発表作品です。90年代後半はヨーヨー・マが積極的にクラシックという枠をこえてさまざまな分野のアーティストたちとコラボレーションを行っていた時期にあたります。このアルバムも6曲を、坂東玉三郎をはじめとする異なるジャンルの第一線で活躍中のアーティストたち=(舞踊、映像、アイスダンス、建築)と共演。互いに刺激を与え合った結果、演奏もずいぶん以前に比べて変わったといいます(その模様が映像と一緒に発売され話題となりました。現在はDVD「ヨーヨー・マ インスパイアド・バイ・ バッハ」として発売中です。[SIBC-64,65,66])。
ヨーヨー・マがエマニュエル・アックス、パメラ・フランクら気心のしれた仲間たちと演奏したシューベルトのピアノ五重奏曲「ます」。第4楽章の変奏曲のテーマが歌曲「ます」のメロディを使用しているため「ます」という副題がついていますが、希望と幸福にみちた明るい曲調の名作です。カップリングには、こちらも名曲「アルペジオーネ・ソナタ」を収録。美しくも哀しいメロディをヨーヨー・マとアックスが磨き上げられた美音と切れ味のいい表現を生かし、見事な演奏を聴かせます。ボーナストラックとしてピアノ五重奏曲「ます」の由来ともなった歌曲「ます」を、ソプラノの名花バーバラ・ボニーによる演奏で収録。まさしくこのアルバムに花を添えています。ヨーヨー・マと仲間たちによる楽しいリビングルーム・コンサート・アルバムです。
制作・出演
アラン・マリオン / ギャビー・カザドシュ / サン=サーンス / サー・コリン・デイヴィス / バイエルン放送交響楽団 / フィリップ・アントルモン / フランス国立管弦楽団 / ヨーヨー・マ / ロリン・マゼール今や世界最高のチェリストとして押しも押されぬ存在となったヨーヨー・マの記念すべきデビュー・アルバムからサン=サーンスのチェロ協奏曲とデビュー前にアントルモンたちとのアンサンブルを録音した「動物の謝肉祭」とシューマンの名協奏曲をカップリングしました。1981年の発売当時には、その音楽性と驚異的なテクニックに「カザルス以来の天才チェリスト現る」と世界中で絶賛されましたが、デビュー当時のみずみずしく伸びやかな演奏がここには記録されています。
90年代はブラームスの室内楽に意欲的に取り組んでいたヨーヨー・マとアックスでしたが、その成果を踏まえて6年ぶりにチェロ・ソナタの再録音を行ないました。持ち前の勢いと流れの良さ、旋律の表情の豊かさに加え、確信に満ちた弱音の雄弁さが光ります。ヴァイオリン・ソナタ第3番は1オクターヴ下げての演奏で、晩年のブラームスの穏やかな心境が、「人間の声に最も近い」チェロの音に絶妙に映えます。より深く、より大きく。満を持して取り組んだ待望の再録音です。
ヨーヨー・マ2度目の「ドヴォ・コン」(前作はマゼール指揮ベルリン・フィルとの1986年録音)で、マズア率いるニューヨーク・フィルとの95年録音盤です。1995年はちょうど、ロンドンでこの曲が初演されてからちょうど100年目にあたる年で、そういう意味でも記念碑的なアルバムとなりました。マゼール盤での若々しいチェロも捨てがたいですが、やはりここでの成熟したソロの輝かしい音色には思わず聞き惚れてしまうことでしょう。カップリングには、1993年12月16日プラハで行われたドヴォルザークの「新世界交響曲」初演100周年記念公演をライヴ録音したアルバムからです。小澤征爾指揮ボストン交響楽団、パールマンとの共演という豪華な組み合わせです。そして最後は81年に録音した小品集から、クライスラー編曲の「わが母の教え給いし歌」。ドヴォルザークの哀感あふれる旋律美が味わえます。
チェリストにとって最大の難曲といわれるハンガリーが生んだ偉大なる作曲家コダーイの無伴奏をヨーヨー・マが初めて録音し話題となった99年作品です。コダーイのこの曲を演奏することはヨーヨー・マにとって30年あまりの夢だったといいます。満を持してたっぷりと奏でるコダーイ、そして深い悲しみをたたえた旋律が忘れられないワイルドの作品はコンサートで披露され録音の要望が高かったもの。いずれも20世紀に書かれ、後の世にチェロの重要なレパートリーとして弾き継がれていくであろう作品を収録しています。