2008年11月発売
地味な脇役的存在であるリュート族の楽器から驚くほど多様な音色と表情を引き出して、おおと新鮮に耳をひきつける快作。響きのイマジネーションを自在に拡げるカラマーゾフの感性は、バッハを異化しポップにささり南や東の現代作品と斬新に共振する。見事。★
シフのベートーヴェン/ソナタ全集の完結編。第30番の第2楽章第1変奏の響や、第31番のフーガの音色や声部バランス、第32番アリエッタの構成などをはじめ、音色、テンポ、リズムといったあらゆるパラメータを管理下においた、間然するところがない仕上がりである。★
DuelJewelのアルバム。この通常盤には全11曲を収録。ちなみに初回限定盤では全10曲+DVDを収録。哀愁漂うメロディに人間の不条理を悲嘆するようなハードなサウンド。全盛を誇ったビジュアル系バンドの正統スタイルを現在も継承している数少ないバンドだ。
“キミを想うアイのうた”をテーマにしたコンピ盤シリーズ第2弾。GReeeeNや青山テルマ、キマグレンや童子?Tといった2008年を代表するアーティストが再度集結。シンプルかつポップな美メロにひたむきでせつないリリックをのせるJ-POPの王道がここに。
リヴァプール出身のマルチ・クリエイターによる1作目。ブレイクビーツとスライなどの70年代ファンク/ソウルをミックスしたサイケデリック・ファンク・ムーヴメントの代表的存在で、昂揚感に満ちたレトロ・フューチャーなダンス・サウンドを聴かせる。
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ユニバーサルミュージックサド・ジョーンズがブルーノートに残した2枚の人気盤のひとつ。ビリー・ミッチェルとの2管、ケニー・バレルのギター、さらにはトミー・フラナガンのピアノと、通の心をくすぐる要素が満載だ。
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ユニバーサルミュージック全曲オリジナルのブルーノート盤を聴けば、ハンク・モブレーがプレイヤーとしてだけなくコンポーザーとしていかに過小評価されているかを実感する。ホレス・シルヴァーらの好演も味方につけた1957年の一作。
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ユニバーサルミュージック「なるほどトロンボーンとバリトン・サックスのことか」などと思いながら聴くと、その低音の魅力にどっぷり浸かれる1957年のブルーノート盤。ソニー・クラークらおなじみのリズム隊もそつなくバックアップしている。
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ユニバーサルミュージック卓越した作編曲能力、そしてブルーノートを代表するトランペッターへと成長していくドナルド・バード初期の傑作。初期とはいえ、当時多くのミュージシャンに影響を与えた大物ぶりが伺える。
1960年の一年間だけでブルーノートにリーダー作を4枚も吹き込んでいるホレス・パーラン。特徴的な右手のリズム感覚を最大限に活かしたトリオ編成にコンガを加え、グルーヴィなアルバムに仕上げている。
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ユニバーサルミュージックすっかりファンキーなアルト奏者となったドナルドソンが、エンジン全開。ソウルフルななかにもパーカー派の味を漂わせるプレイが楽しめる。これがデビューのジョン・パットンも活躍。
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ユニバーサルミュージックジョー・ヘンダーソンがブルーノートに残した、意外にも唯一のワン・ホーン作。彼の思索的で予測のつかないフレージングにどっぷり浸かれる。メンバーは当時のコルトレーン・グループに似ているが、まったく違う中身が楽しめる。
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ユニバーサルミュージックブルーノートに幾多の名盤を吹き込んでいるボビー・ハッチャーソン。1965年の本作はその第1弾で、バップの枠からはみ出さないまでも、サム・リヴァースらの参加もあり絶妙のアヴァンギャルド感を漂わせている。
ソロ楽器としてのオルガンの可能性を果敢に押し広げたラリー・ヤングのアルバム。60年代にブルーノートに残した作品は極めてオリジナリティが高く、コルトレーンのスタイルを取り込んだとも言われた。