2008年7月9日発売
制作・出演
ダリオ・ヴォロンテ / ドメニコ・バルザーニ / プッチーニ / マリア・フォントッシュ / マリオ・ルペーリ / ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団 / ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ合唱団 / リッカルド・シャイー / ロマーノ・ガンドルフィどの作品でも、明晰なタッチとこの作曲家特有のエーテル的な響の味わいを両立させているのはさすが。「鳥のカタログ」では多彩な音色で鳥の歌声を弾き分けているし、「火の鳥2」も切れ味鮮やか(特にラスト)で、メシアン作品との相性のよさを実感させる。★
2008年最初のアイテムとなる7曲入りのミニ・アルバム。武道館公演の成功を受け、4人のグルーヴが最高潮のままスタジオ入りしたというだけあって、ホットなテンションに満ちた演奏が光る。モッズの影響下にある硬派なロック魂は相変わらず健在。
初期トラフィックへの憧憬を披瀝した「ライト・ナイツ」はいかにもだが、ラテン歌謡調の「エコーズ・ラウンド・ザ・サン」を気分を出して歌っているのにはびっくり。ともあれバラエティに富んだ内容で、UKロックの“兄貴”としての貫禄は十分。ロバート・ワイアットから元ブラー勢までゲストも多彩だ。
男女5人から成るパワーポップ・バンドが、等身大のメッセージを織り込んだ夏の歌。2ヴォーカル、1MCから成るスタイルで楽曲を制作。3rdシングルとなる本作は、楽曲を何度も作り直し、彼らの真の音楽を追求している。
1970〜80年代のヒット・チューンを惜しげもなく詰め込んだコンピ盤。AORやシティ・ポップスなど、ジャンルにとらわれない選曲が魅力で、当時の空気感を見事に再現した作品に仕上がっている。
81年生まれのハーフ(母親がスウェーデン人)、LEO今井のサード・シングル。スペーシーなサウンドに男臭いヴォーカルで、ワールド・ワイドな感覚を醸し出している。ヒックスヴィルの木暮、unkieのtokie、GREAT3の白根と、サポートが豪華。
寺内タケシとブルージーンズの2枚組アルバム。寺内タケシの神業的なギター・プレイは、ファンのみならず、多くのギター愛好家をときめかせてくれそうだ。本作を聴きながら、ギターの魅力について語るのもいいかもしれない。
没後250年へのボストリッジからのトリビュート・アルバム。その心は“ヘンデルのテノール復権”。女声やカストラートの影にあったテノールに光を当てることで、変幻自在の多様さをもつ作曲家の実像を浮き上がらせる、ボストリッジらしい叡智の輝き。★
新進気鋭のコロラトゥーラ、ダムラウの意欲満々でテンションの高い歌唱が繰り広げられる。“モーツァルトとサリエーリ”をテーマに据えて、自らが楽曲の発掘から手がけて完成させたアルバム。新世代ソプラノの知力も実証して、時代の息吹を実感させる。★
『GAME』後初となるシングルは歌ものとしての強度を上げている感がある。そんなエレクトロのキュートさにメロディの引きの強さを加えたサウンドは、親しみやすさの入り口を広げており、よりお茶の間アイドル感が出ている。まさに2008年のJ-POPアンセムの趣。
2001年結成の6人組レゲエ・バンド、2年ぶりの通算3作目。レゲエはもともと夏に似合う音楽だが、彼らはとりわけそう感じさせる。歌心を持ったバンドで、日本のレゲエ・シーンの厚さを実感させてくれる。ヴァイオリニストがいるのが特徴。
沖縄発のロック・バンド、ORANGE RANGE。楽曲の瞬発力は5枚目になってもまったく衰えていない。一枚通してポップでスウィートな作品ではないため、爆発的なセールスは望めないかもしれないが、このやんちゃなごった煮サウンドは実は彼らの真骨頂。
10枚目のシングル。ストレートな歌声の高音部がせつなさをより際立たせる「ブルーバード」は、テレビ東京系アニメ『NARUTO?ナルト?疾風伝』オープニングでもおなじみ。爽やかなギター・サウンドにのせた「夏色惑星」では、甘酸っぱさをしのばせてキラキラと輝く夏のシーンが目に浮かぶ。