2010年8月25日発売
ボストンのMC、兵庫のトラック・メイカー、東京のDJによるトリオの4年ぶりの2作目。気持ちのいいドライヴ感と印象的なサンプリングにDJワーク、真摯で端正なラップ、いずれも実に快調。明確な役割分担の下、チームワークよく制作されたことがうかがわれる雰囲気のよさも出色。
好評を博した2009年発表作『anim.o.v.e 01』に続く、アニソン・カヴァー・アルバム第2弾。人気声優、アニソン系アーティストとのコラボ曲や音声合成ソフトを用いた楽曲も収録した必聴作だ。
発売元
日本伝統文化振興財団2006年7月に東京・紀尾井ホールで行なわれたライヴ“奄美しまうたのこころ”を収録。奄美しまうたの百年に一人の唄者とまで言われる武下の芸の神髄を堪能できる。低音域から高音へと歌われる過程でごく自然に裏声となっていく歌唱の妙味、三線の音色といい逸品だ。★
ショーロクラブのリーダー、ブラジリアン・スタイルのギタリストとして高い評価を得ていながら、これが初のソロ作だという。EPOや桑江知子、比屋定篤子、Ann Sallyといった気心の知れた女性シンガーとの共演曲を中心とした構成で、緊張を解き、ホッとさせる力と雰囲気をもった音だ。
C.ミンガス・グループの一員として注目されたカーソン、79年ピアノレス・トリオでのパフォーマンス。このフォーマットで彼のトランぺッターとしての技術が一層際立つこととなった。バックのベース、ドラムスがリードを支えて完璧の一言。トリオが一体となったプレイには感心した。仕上がり抜群の好アルバム。★
ズート・シムズとアル・コーンのダブル・テナーでおくる1965年のレコーディング。「ハーフノート・ライヴ」としては、フィル・ウッズやポール・モチアンの参加した1959年作が有名だが、それとは別物。
ウエスト・コースト系のバピッシュなピアニストが、70年代から再度レコーディングに積極的になり吹き込んだ音源のひとつ。ブルースありモード系ありと飽きのこない作風に仕上がったピアノ・トリオ盤。
トリスターノ派の二人が79年にサル・モスカのスタジオで録音したピアノとサックスのデュエット。後半2曲は77年のカルテットでのライヴ演奏となっている。ピアニストであるモスカの作品は非常に少なく、これは貴重なものと言えるだろう。トリスターノ門下の高弟、マーシュの演奏は「バックグラウンド・ミュージック」のオリジナルが快調でノリが良い。
山下洋輔、中牟礼貞則を含むクインテットによる竹内の意欲作。全曲バスクラによる演奏は不思議な哀愁味を醸し出し、強い印象を聴くものに与える。とくにオリジナルの「オブリヴィオン」と山下の作品「クルディッシュ・ダンス」でこの楽器の魅力が発揮される。心に残る魅力的な一枚だ。
ニューヨークで長く活動していた女性ピアニストによる“愛”をテーマにしたリーダー第3作。安ヵ川大樹の表情豊かな力強いベースに支えられ、落ち着いたなかにキラリと光るセンスのあるピアノを披露している。全体の半分以上をオリジナルで占める作曲力の高さにも注目。
バップ、ブルースを愛する正統派ピアニスト、八木隆幸のピアノ・トリオ作。通算7枚目。ウォルター・デイヴィスの「Scorpio Rising」、バド・パウエルの「Illumination」などジャズ・ファンをうならせる渋い選曲で、スウィンギィで軽妙なピアノ・トリオ・ジャズを展開。ジャズ通はまずチェック。