小説むすび | 著者 : ジュリア・ジェイムズ

著者 : ジュリア・ジェイムズ

逃げだした愛人逃げだした愛人

お金より大切なものがあることを、 小さな天使が教えてくれた。 ロンドンの玩具店に入るなり、アンは驚きで言葉を失った。 4年前に引き裂かれた、唯一の肉親である幼い甥とでくわしたのだ。 姉とギリシア財閥の次男との間に生まれた甥は、 生後まもなく両親が事故死したため、アンに引き取られた。 だがある日突然、財閥の長男ニコスが訪ねてきて、 100万ポンドの小切手と引き換えに、強引に甥を連れ去ったのだ。 もう二度と会えないと思っていたけれど、たとえひと目でも あの子の幸せそうな笑顔を見られて安心したわ。 そんなアンの心中も知らず、ふたたび訪ねてきたニコスは、 今度は彼女を愛人にすべく、一緒にギリシアへ来るよう強いて……。 ジュリア・ジェイムズが描く、ハーレクイン・ロマンスの王道! 極上のドラマティックなシンデレラ・ロマンスをお楽しみください。ヒロインは金目当ての悪女なのだと思い込んでいたヒーロー。やがて彼女の純粋さに惹かれ、自分のものにしようと目論みますが……。

子爵に捨てられた醜いあひる子爵に捨てられた醜いあひる

白鳥になれたと思っていたけれど、 まだ醜いあひるの子だった……愛なしでは。 ビアンカは法律事務所に呼ばれ、余命わずかなイタリアの資産家が 存在を知らなかった姪の彼女に会いたがっていると言われて仰天した。 父の顔を知らず、早くに母を亡くしてずっと貧しかった私が? 叔父の邸宅で熱烈に歓迎されて、ビアンカは家族の愛を初めて知り、 幸せを噛みしめたーーそこにルカが結婚相手として現れるまでは。 叔父は自分の死後を考え、子爵の彼を姪の夫にしようと考えたらしい。 ビアンカは冗談ではなかった。6年前、ルカは私を残酷に切り捨てた。 “貧乏育ちの君と、貴族の僕では住む世界が違う”と言って。 ところが、ルカは二人きりになるなりビアンカの唇を奪って……。 人気作家J・ジェイムズによる、これぞまさにジェットコースターロマンス!な傑作をお届けします。病身の叔父を思うと、自身を捨てた子爵ヒーローとの結婚話を断れなかったヒロイン。けれど、まだ彼への想いを断ち切れていなかったことに気づくのでした。

富豪と別れるまでの九カ月富豪と別れるまでの九カ月

赤ん坊が生まれたら彼は離れていく。 なぜ今だけ私にやさしくするの? 事務員のシエナは勇気を振り絞り、ロンドンの高級ホテルに入った。 目的はイタリア富豪ヴィンチェンツォに妊娠したと伝えること。 数カ月前、彼女は華やかなパーティで富豪にひと目で恋をした。 相手も同じだと信じて純潔を捧げたのに、ヴィンチェンツォは翌朝、 やさしい言葉一つかけずにシエナの前から立ち去った。 そんな彼の妊娠への反応は最悪だった。話を信じず、彼女を 不特定多数の男性と関係を持つ軽い女だと決めつけて追い払ったのだ。 屈辱で顔を真っ赤にしながら、シエナは子供を一人で産む決心をした。 だがその後、ヴィンチェンツォは何度も彼女に会いに来て……。 ヒーローから恋心をたたきつぶされ、ヒロインは失意のどん底にいました。その後ヒーローは二人の関係を修復しようとしますが、彼が会いたがるのは一時の気まぐれーーそうと知っても、彼女はヒーローをまた愛していることに気づきます。今度は前よりも深く。

雨に濡れた天使雨に濡れた天使

働きづめのシンデレラが望むのは、 お金ではなく、愛だけ。 2年前、リサと妹は家族旅行中に事故に遭って両親を亡くし、 一命は取りとめたが、妹は脚の大怪我で歩けなくなってしまった。 でも高度な治療を受ければ、きっとまた歩けるようになるはず。 リサは治療費を稼ぐため、昼は会社員、夜はカジノで懸命に働いた。 そんなある日、カジノの顧客で実業家のグザヴィエから誘惑されて 心が揺れるが、リサは拒んでしまう。 妹を差し置いて、私だけ幸せになるなんてできない……。 やがて妹の恋人の援助で受けた治療が功を奏し、安堵したリサは、 ついにグザヴィエに身も心も捧げるが、直後、彼が豹変した。 「僕の弟の恋人というのはきみか? やはり金目当てなんだな!」 朝から晩まで、妹のために身を粉にして働くヒロイン。弟に金をたかる恋人がヒロインだと誤解して激怒するヒーロー。大切な家族を守ろうとする二人が運命の恋に落ちて……。大スター作家リン・グレアムに迫る、スター作家ジュリア・ジェイムズの渾身作!

黒衣のシンデレラは涙を隠す黒衣のシンデレラは涙を隠す

金目当ての悪女の白い結婚なんて、 いったい誰が信じるだろう? エリアナはパーティ会場で見覚えのある顔を見つけ、凍りついた。 元婚約者のレアンドロス! 6年前、エリアナは婚約指輪を返し、 別の男性と政略結婚した。病床の父と困窮した家を守るための決断 だったが、彼は知る由もない。しかも夫は事故死してしまい、 エリアナは遺産も屋敷もすべて義父に奪われて放り出され、 今は薄給のパート従業員の身。だが彼はその弱みを知ってか、 強引に彼女をパリへ連れ出し、贅沢に着飾らせ、オペラに同伴し、 ついにはベッドへ組み敷いた。ああ、これが新婚旅行だったら……。 すると突然彼女が苦悶の声をあげ、レアンドロスはショックで 呆然とした。「きみは初めてだったのか? どういうことだ?」 大スター作家リン・グレアムも惜しみない賛辞を贈る、スター作家ジュリア・ジェイムズのドラマティックなシンデレラ・ロマンスをお楽しみください。最愛の人から“不実な婚約者”と罵られても、ヒロインには守るべき秘密があって……。感涙必至の珠玉作!

傲慢富豪の父親修行傲慢富豪の父親修行

結婚か、それとも親権を争うのか。 愛しい我が子を守るためなら── ロンドンのホテルで働くアレイナは、一人の男性客を目にして 凍りついた。嘘でしょう? なぜラファエロがここにいるの? イタリアの富豪弁護士である彼とは5年前、カリブで出会った。 互いに惹かれ合って逢瀬を重ね、アレイナは永遠の愛を夢見た。 ところが突然彼に“僕は誰とも結婚しない”と冷たく拒絶され、 涙を堪えて、帰国するラファエロを見送るしかなかった。 呆然とするアレイナのもとに、4歳になる息子が駆け寄ってきた。 じつは別れた直後に妊娠がわかり、密かに産み育ててきたのだ。 するとラファエロが表情を一変させ、彼女に詰め寄って……。 大スター作家リン・グレアム譲りのドラマティックな展開と、共感せずにはいられないヒロイン像に定評がある、スター作家ジュリア・ジェイムズの登場です。「息子の人生から僕を締め出すなら法廷で争う」というヒーローは、はたして良い父親になれるのか……?

イタリア富豪と最後の蜜月イタリア富豪と最後の蜜月

イタリア富豪は貧しい娘を妻にした。 その理由は愛さなくていい相手だから。 雨の夜、ウエイトレスのコニーは富豪ダンテの車に乗せられていた。 認知症の祖母をかかえ、家を立ち退くよう迫られていた彼女は、 切羽詰まって思わずダンテにその事情を打ち明けてしまう。 彼は意外な返事をしたーー自分と結婚してくれるなら、 家の権利証を君のものにし、介護にかかる費用も負担しようと。 コニーは驚いたが、これ以上ない申し出にダンテの求婚を受け入れた。 結婚してからも二人はイギリスとイタリアで別居生活を送っていたが、 いつしか彼女はある望みが胸を焦がしているのに気づいた。 プレイボーイのダンテが私になんの興味もないのはわかっている。 でも一度でいいから、夫に女性として求められてみたい……。 スター作家J・ジェイムズが描くヒロインは無垢で愛らしく、大スター作家L・グレアムを彷彿とさせます。一大決心をし、おしゃれをしてヒーローに会いに行くヒロイン。すると他人行儀だった夫の態度は一変し、二人は遅いハネムーンを過ごしますがーー。

愛を禁じられた灰かぶり愛を禁じられた灰かぶり

イタリア富豪の夫を愛してはならない。 それが、この結婚の狂おしい掟。 ラナは朝から晩まで身を粉にして働いていた。 信じていた人が勝手に彼女の名義で莫大な借金を作ったからだ。 そんなある日、偶然知り合ったイタリア富豪サルヴァトーレから、 ラナは耳を疑うような依頼を持ちかけられた。 「つきまとう女性を退けるため、契約結婚をしてくれないか?」 期間は1年間。その見返りに借金を肩代わりしてくれるという。 窮地にあるラナは法外な話に不安を覚えながらも受け入れたーー “彼に惹かれ、ベッドを共にするなんて絶対だめ”と自戒した上で。 それなのに、ある夜、ついに愛の炎が燃え上がり身を捧げて……。 ロンドンでイタリア富豪ヒーローと挙式したヒロインはトスカーナにある壮大な屋敷で暮らし始めます。やがて彼女は、自分のおなかに小さな命を宿していることに気づきますが、心を閉ざした彼に告白できず……。J・ジェイムズの華麗なロマンスをお見逃しなく。

ひとりぼっちの妖精の初恋ひとりぼっちの妖精の初恋

もう“妖精”とは呼ばないで。 わたしは、あなたの虜になった生身の女。 7歳の少女の住み込み家庭教師になってほしいーー ジェンナのもとに、イタリアの若き富豪から依頼が舞いこんだ。 実業家のエヴァンドロ・ロッチェフォルテは離婚したばかりで、 激務から娘と一緒に暮らした経験はほとんどないという。 はじめは傲慢なエヴァンドロに怖れを感じたジェンナだったが、 “君は森の妖精のようだ”と思いがけないことを言われて戸惑う。 娘を慈しむ彼に惹かれ、ジェンナはある夜ついにすべてを捧げる。 エヴァンドロが親権を持ち続けるための元妻との契約により、 金輪際、妻はおろか恋人も持つ気がないことを知りながら。 人気作家ジュリア・ジェイムズの新作は、最高にドラマティックで切ない傑作ロマンス。エヴァンドロは娘の親権を勝ち取るために、女性とのつき合いを断つ契約を元妻と交わしていました。彼と娘のためなら日陰の身で構わないーージェンナの健気さが涙を誘います。

十二時の鐘が鳴っても十二時の鐘が鳴っても

大富豪との期限付きの結婚。 不安はただ一つーー彼を愛してしまうこと。 ロザリーは、清掃員をしながら病弱な母との生活を支えてきた。 ところが母亡きあと、サンドロスと名乗る魅惑的な男性が現れ、 故国ギリシアで成功した彼女の父親に頼まれ迎えに来たと告げた。 驚きと喜びに舞いあがるロザリー。だが、初めて対面した父親は 娘を温かく抱擁することもなく、サンドロスと結婚しろと命じた。 彼の名家の血が欲しいからと。打ちのめされるロザリーだったが、 父親の会社との合併を望むサンドロスは便宜結婚を提案してきた。 半年だけ結婚すれば、離婚時に相応の手当を出す、と。 ロザリーは抗えなかった。すでに彼に心を奪われていたから。 ジュリア・ジェイムズによる切ないシンデレラ・ストーリーです。結婚すれば、極貧にあえぐ生活から抜け出せるーー。でも、それはロザリーが便宜結婚を承諾した理由ではありませんでした。お金や同情ではなく、愛を求めたロザリーの願いは叶うのでしょうか。

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