小説むすび | ジャンル : 外国の小説

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富豪の無慈悲な結婚条件富豪の無慈悲な結婚条件

オレンジの木の下でキスをした昔の恋人に、 あまりに非情な契約結婚を命じられて。 父の葬儀の日、オデッサは絶望の中にいた。 ずっと娘を支配してきた父はいなくなったが、 彼女と裕福な老人との結婚が立ち消えになることはなかったからだ。 その男に手首をつかまれ、もう逃げられないと観念したとき、 オデッサは氷のような美貌を持つギリシア富豪アレスに救われた。 10年前に自分を捨てた恋人の彼にすがるしかもはや道はなく、 彼女は痛む手首をさすりながら懇願した。「私をここから連れ出して。 あなたの欲しいものはなんでもあげるから」 だが、富豪が突きつけた条件はあまりに残酷だった。「君には僕と 5年間、結婚してもらう。そして子供を2人産み、親権を僕に渡せ」 家の支配から逃れたいヒロインが飛びこんだのは自由のない結婚生活のはずでしたーー冷酷なヒーローに昔と同じく胸がときめくことを除けば。大スター作家S・ケンドリックのドラマティック・ロマンスが好きな方は見逃せないスター作家M・ブレイクの作品です!

雨に濡れた天使雨に濡れた天使

働きづめのシンデレラが望むのは、 お金ではなく、愛だけ。 2年前、リサと妹は家族旅行中に事故に遭って両親を亡くし、 一命は取りとめたが、妹は脚の大怪我で歩けなくなってしまった。 でも高度な治療を受ければ、きっとまた歩けるようになるはず。 リサは治療費を稼ぐため、昼は会社員、夜はカジノで懸命に働いた。 そんなある日、カジノの顧客で実業家のグザヴィエから誘惑されて 心が揺れるが、リサは拒んでしまう。 妹を差し置いて、私だけ幸せになるなんてできない……。 やがて妹の恋人の援助で受けた治療が功を奏し、安堵したリサは、 ついにグザヴィエに身も心も捧げるが、直後、彼が豹変した。 「僕の弟の恋人というのはきみか? やはり金目当てなんだな!」 朝から晩まで、妹のために身を粉にして働くヒロイン。弟に金をたかる恋人がヒロインだと誤解して激怒するヒーロー。大切な家族を守ろうとする二人が運命の恋に落ちて……。大スター作家リン・グレアムに迫る、スター作家ジュリア・ジェイムズの渾身作!

アラビアンナイトの誘惑アラビアンナイトの誘惑

藁にまみれた貧しい厩務員が、 ある日突然、王妃になるなんて……。 恋人に裏切られ、深く傷ついたマギーは、 冷たい雨の中をずぶ濡れでさまよっていた。 ふと気づくと高級車が傍らに近づき、カリードと名乗る 目も覚めるようなハンサムな男性が声をかけてきた。 マギーはその黒い瞳に射貫かれ、彼の滞在する屋敷へ同行し、 温かいもてなしのあとで、あろうことかベッドを共にしてしまう。 同情を愛と勘違いするなんて……。恥じたマギーは姿を消した。 1カ月後、カリードが異国の王だと知った彼女は愕然とした。 じつは彼女のおなかには彼の世継ぎが宿っていたのだ! だが、待ちわびたカリードの求婚に、あの日の情熱はなくて……。 夫が今もなお、亡き前妻に想いを残していることを知り、行き場のない孤独に苦悩したヒロインは……。大スター作家レベッカ・ウインターズの系譜を受け継ぐ作家のひとり、スター作家アニー・ウエストが描く、胸に迫るエキゾティック・ロマンスです。

クリスマスの最後の願いごとクリスマスの最後の願いごと

どうか、この小さな願いが、 叶いますように……。 幼いときに母と生き別れ、里親のもとを転々としたマディスン。 イギリスの子ども病院の経営者で外科医のセオに招かれ、海を渡った。 長身で魅力的なセオは5年前のクリスマスに交通事故で妻を喪い、 5歳の娘アイビーは筋力が徐々に落ちる原因不明の病で入院中。 診断医のマディスンはその病の正体を突き止める大仕事に取り組みつつ、 母を知らないアイビーにみずからの少女時代を重ね、寄り添う。 アイビーの“クリスマスの願いごとリスト”も手伝った。 一番の願いごとーーパパにクリスマスを好きになってもらうこと。 マディスン自身、クリスマスは好きではないけれど力になりたいと思った。 でもたとえセオに想いを寄せても、彼はまだ亡き妻を愛している……。 ハーレクイン・イマージュより、切なくて優しい感動ロマンスをお贈りします。それぞれクリスマスに悲しい思い出を持つヒーローとヒロイン。ヒーローの娘がかかっている可能性のある病の名を話し合ううち、衝動的にキスを交わしてしまう二人ですが……。

王子と孤独なシンデレラ王子と孤独なシンデレラ

黒髪に黒い瞳をした息子の父親は……。 ロイヤル・シークレットベビー物語! 恋人に裏切られつづけて男性不信に陥ったシドニーは、 専門クリニックで子供をもうけ、小さな息子を独りで育てている。 ある日、同僚の結婚祝いを買いに訪れた百貨店で、 高級服に身を包んだ、息をのむほど魅力的な男性に声をかけられた。 驚くことに、ルールという名の彼は地中海の公国のプリンスだった。 シドニーははじめ戸惑ったが、話をするうちにどんどん惹かれ、 彼こそ、ずっと叶わぬ夢とあきらめていた理想の男性だと直観した。 やがて、息子に会いたがる彼を自宅へ招待することに。 恋に舞いあがったシドニーは、そのときまだ気づいていなかったーー 最愛の息子とルールが、とてもよく似た髪と瞳をしていることに。 2歳の息子もルールにとてもよくなつき、やがてシドニーは彼にプロポーズされます。性急すぎるというためらいはあったけれども、彼女は承諾することに決めるのでした。しかし、このまるで夢のようなロイヤル・ロマンスには、思いもよらない落とし穴が……。

冬は恋の使者冬は恋の使者

年上ドクターに会えてうれしい。 なのに、素直になれないのはなぜ? アラミンタは休暇中、崖下の浜辺で怪我をした少女に出会った。 けれども自分だけでは少女を抱きかかえて町まで戻れない。 するとヨットに乗った長身の男性が現れ、町まで送り届けてくれたが、 名前も告げずに立ち去ってしまった。お礼も言えないまま……。 アラミンタは看護師長としての忙しい日々に戻り、 ささやかで平凡な人生がこの先もずっと続いていくかに思えたーー 夜、彼女の住むフラットに、あの男性が訪ねてくるまでは! クリスピン・ファン・シーベルトと名乗ったオランダ人の彼は、 人づてに彼女の住所を聞いてやってきたらしい。 訪問の理由を尋ねると、彼は言った。「君にもう一度会いたかったんだ」 永久不滅の銘作をそろえる《ベティ・ニールズ・コレクション》。玄関扉を開けたら、ずっとまぶたの裏に焼きついて離れなかった魅力的な年上ヒーローの顔が。思わず胸を高鳴らせてしまうヒロインですが、心とは裏腹になぜかそっけない態度をとってしまい……。

愛に怯えて愛に怯えて

夫を愛してしまう自分が怖い……。 社交界の誰もが知る、政略結婚なのに。 ギャビーはハンサムなスペイン系大富豪の夫ベネディクトと、 オーシャンビューの大邸宅で、誰もが羨む豪奢な生活を送っている。 しかし、ベネディクトがビジネス帝国を築くために政略結婚したことは、 上流階級の人々のあいだでは周知の事実だった。 どこか距離を置こうとする夫の心をつかみきれないギャビーは、 ベッドの上でしか愛されない悲しみを氷の仮面で隠してきた。 本当は彼を心から愛しているのに……私の役目は跡継ぎを産むことだけ。 あるとき、ギャビーの血のつながらない美貌の妹が町に帰ってきた。 姉を敵視する妹は不敵な笑みで告げたーーベネディクトを奪ってみせると。 その日から、ギャビーの嫉妬と不安に苛まれる日々が始まった! 名作家ヘレン・ビアンチンによる、最愛の大富豪との愛なき結婚生活に悩む若妻の物語をお届けします。妹の宣戦布告に対して「彼の愛人になりたいのね」とギャビーは言いますが、妹から、さも自信ありげに「彼の奥さんになりたいのよ」と返されてしまい……。

一〇の国旗の下で 満洲に生きたラトヴィア人一〇の国旗の下で 満洲に生きたラトヴィア人

満洲に生まれ育ったラトヴィア人が描く グローバルな満洲史 ハルビンは十九世紀末の建都以来、およそ半世紀の間に、目まぐるしく支配者を替え、それとともに様々な民族が出入りし、多民族のるつぼが描き出す町の絵柄も変わっていった。そのすべてをハルビンに生きて自ら経験したからこそ、カッタイスは自分の上に「一〇の国旗」がはためくのを目撃するという歴史の稀有の証人になったのだった。(沼野充義) 満洲と呼ばれた、二度と繰り返されることのない地球のすばらしい一郭に運命に引き寄せられた中国人、ロシア人、日本人、朝鮮人、ユダヤ人、タタール人、ポーランド人、そしてラトヴィア人とが、寄り添うように生きた日々を書いたにすぎない。……下世話な話ばかりで真面目さに欠けると言われるなら、それも仕方があるまい、フランス語ならケセラセラと言うところだ。世界の波に揺られる人間の営みは、万事ろくでもない勘違いかもしれないのだから。(カッタイス「あとがきにかえて」より) 第一の旗 ブヘドゥ ハルビンへ 第二の旗の下 第三の旗 第四と第五の旗 第六と第七の旗 いざ進学 働きだす 清水学長の追放 日本の降伏 早くも第八の旗、ソ連軍にて 東洋経済学部 人生九番目の旗 あとがきにかえて ハルビンという民族のるつぼでーー二度と繰り返されることのない地球のすばらしい一郭 沼野充義 訳者あとがき

物語ることの反撃物語ることの反撃

2023年12月、イスラエル軍の空爆によって命を落としたパレスチナの詩人、リフアト・アルアライール。忘却に抗うため、そして想像力によってあたらしい現実を立ち上げるため、彼が私たちに届けた、23の反撃の物語。 【目次】 わたしが死なねばならないとしても  リフアト・アルアライール アリー・アブーニァマによる序文    編者による序文    用語解説    Lは生命(ライフ)のL  ハナーン・ハバシー 戦争のある一日  ムハンマド・スリーマーン 助かって  ラワーン・ヤーギー カナリア  ヌール・アル= スースィ 土地の物語  サーラ・アリー ガザで歯が痛い サミーハ・エルワーン 僕は果たして出られるのか? ヌール・アル=スースィ ある壁  ラワーン・ヤーギー  不眠症への願い  ヌール・エル・ボルノ    包み  ムハンマド・スリーマーン    ひと粒の雨のこと  リフアト・アルアライール    撃つときはちゃんと殺して  ジーハーン・アルファッラ オマル・X  ユーセフ・アルジャマール  我々は帰還する  ムハンマド・スリーマーン 下から  ラワーン・ヤーギー    十五分だけ  ワファー・アブー・アル= コンボズ    家  リフアト・アルアライール ネバーランド  タスニーム・ハンムーダ  あっというまに失って  イルハーム・ヒッリース    ぼくのパンなんだ  タスニーム・ハンムーダ    かつて、夜明けに  シャフド・アワダッラー  老人と石  リフアト・アルアライール  傷痕  アーヤ・ラバフ    作者たち    謝辞  訳者あとがき    解説  岡真理

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