小説むすび | ジャンル : 外国の小説

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ベル・ジャーベル・ジャー

川上未映子さん、大絶賛!! 「新訳『ベル・ジャー』は凄い本だ。生きるだけで必死なのに、なぜ人は物語を読むのか。その答えが、結晶のきらめきと、息をのむ密度で書かれている。〈地獄の季節(シーズン)〉は、こんなにもカラフルで輝いて滑稽で切なくて悲しくて強い。すべての人に贈りたい最高の一冊。」 * わたしはぜんぶ覚えている。あの痛みも、暗闇もーー。 ピュリツァー賞受賞の天才詩人が書き残した伝説的長編小説、20年ぶりの新訳。 優秀な大学生のエスター・グリーンウッドはニューヨークのファッション誌でのインターンを勝ち取ったとき、 夢がついに叶うと信じて喜んだ。しかし、退屈なパーティー、偽善的に感じられる恋人、 空虚なだけのニューヨークでの生活に違和感を覚え、世界が支離滅裂なものに感じられる。 そして、とあることをきっかけに精神のバランスが徐々に崩れていく。 世の中は欺瞞だらけだと感じる人、かつてそう思ったことがある人たちに刺さりつづける、 英米だけで430万部を売り上げた世界的ベストセラー、待望の新訳。 海外文学シリーズ「I am I am I am」、第一弾! たちまち6刷! * エスターの懊悩がみぞおちに入り込んで、痛いけど嬉しかった ーーAマッソ 加納愛子 この個人的な小説は、個人が生きた時代を痛いほどの率直さと繊細さで抉り出した作品でもある。 ーーブレイディみかこ 刊行から60年、米Z世代の間で再び必読書に。 未来への絶望が蔓延する社会に、切ない希望を与える一冊。 ーー竹田ダニエル 何にでも成れるはずなのに 何にもなれやしない その絶望の生々しさに呑まれそうになる。 それでも損なわれない繊細さと高潔さ 彼女と私たちは地続きの場所にいる ーー宇垣美里

ポンペイ最後の日(下)ポンペイ最後の日(下)

ヴェスヴィオ山爆発で壊滅した古代ポンペイを舞台に才色兼備のギリシア人美女をめぐって青年貴族とエジプト人魔術師が対決する。魔術、占星術、魔女、媚薬、イシス女神を駆使し、人間の愛憎、キリスト教の黎明、殺人、剣闘士の死闘などを描く。発掘されたポンペイ遺跡の入念な調査に基づき、当時のローマ文化と風俗、ポンペイの退廃的な文化と生活を精緻かつ流麗に再現。優美な「悲劇詩人の家」や豪奢な「ディオメデスの別荘」での饗宴、公衆浴場での入浴、フォルトゥナ神殿や公共広場、円形闘技場の建築や剣闘士の闘技なども克明に描かれる。小説『ぺラム』で一世を風靡したブルワー゠リットンの織りなす波乱万丈の歴史小説。ヴィクトリア時代にゴシック小説を復活させたブルワー゠リットンは、本作でもゴシック手法を駆使して一大恐怖絵巻をくり広げる。ポーに影響を与え、探偵小説・スリラー小説・ファンタジー・SFの父と呼ばれたブルワー゠リットンのスリルとサスペンスにみちた不朽の名作が待望の完訳でここによみがえる。  本作品は数々の映画化により、世界的に有名な小説となった。だが、ヘンリー・ミラーが『ポンペイ最後の日』を「最も大きな影響を受けた一〇〇冊の本」の一冊に選んでいることからもわかるように、本作は単なる娯楽作品にとどまらず、人間の情熱、愛と死、信仰、人生哲学など、深甚な人間の諸問題をあつかう畢生の大作となっている。 下巻は第四部・第五部を収録、エドワード・ブルワー゠リットンの作家年譜と訳者解説を収録。

月曜か火曜月曜か火曜

永遠のフェミニスト作家、ヴァージニア・ウルフが 自分で編んだ唯一の短編小説集。 彼女の真摯な「叫び声」を、100年後の今そのまま読む。 ウルフの最初の短編集を、1921年刊行当時のまま、姉ヴァネッサ・ベルの版画5点とともに完全収録。最良のガイドとなる、翻訳者の片山亜紀による詳細な注・訳者解説付。 【収録作】 ゴースト・ストーリー「幽霊たちの家」 フェミニズム冒険活劇「ある協会」 都市のある一日を描く「月曜か火曜」 その後の長編に連なるメタフィクション「書かれなかった小説」 音楽のスケッチ「弦楽四重奏」と色彩のステッチ「青と緑」 草花と人々とカタツムリのコラージュ「キュー植物園」 フェミニズム小説であり評論でもある傑作「壁のしみ」 ーーウルフの原点であり、その後の長編にも連なる真摯で切実な全8編。 学識豊かな男たちなんて、魔女や隠遁者、すなわち洞窟や森でうずくまって薬草を煎じ、トガリネズミを尋問し、星々の言葉を書きつけていた者たちの末裔でしかないのでは?(「壁のしみ」より) 幽霊たちの家 ある協会 月曜か火曜 書かれなかった小説 弦楽四重奏 青と緑 キュー植物園 壁のしみ 本文注 訳者解説 訳者解説注 参考文献

その国の奥でその国の奥で

欲望、堕落、幻想を見極めようとする力作──オブザーバー紙 めくるめく緊迫感が最後までゆるまない筆致──デイリーテレグラフ紙 植民地支配の歴史を生きた者たちの、人種と性をめぐる抑圧と懊悩を、 ノーベル賞作家が鮮烈に描いた、濃密な、狂気の物語。 語りと思考のリズムを生かした新訳決定版!!! 「父さん、許して、そんなつもりじゃなかった、 愛してる、だからやったの」 20世紀初頭の南アフリカ。異人種間の結婚や性交が禁じられていた時代。白人と褐色の肌の人々が生きる隔絶された空間で事態は推移する。石と太陽で造られた屋敷の仄暗い廊下では、昼も夜も時計が時を刻む。孤独で不美人な未婚の娘マグダ、農場を支配する厳格な父、使用人ヘンドリックと美しく幼い花嫁、不在の兄。肩の上に一気に手斧が振りあげられ、ライフル銃の薬莢が足元で音を立てる。やがて屋敷の秩序は失われ、暴力と欲望が結びつく……。ノーベル賞作家が、検閲の網をかいくぐり、植民地社会の歴史と制度への批判をこめて織りあげた幻視的長篇。新訳決定版!!!

邪悪なる大蛇邪悪なる大蛇

鬼才ルメートル、最後のミステリー。 意地悪に、ブラックに、酷薄に、 最・悪・の・事・態が加速する! 『その女アレックス』『悲しみのイレーヌ』『死のドレスを花婿に』…… ミステリーランキングを制覇し、フランス最大の文学賞ゴンクール賞も獲得。 鬼才ルメートル、最後のミステリー。 夫を亡くして独りで暮らすマティルド、63歳。殺し屋。戦争中は冷血の闘士として知られ、戦後は凄腕の殺し屋として仕事を請けてきた。だが彼女には認知症が少しずつ忍び寄りつつあった。それに気づいたのは、彼女に殺しを依頼している戦中からの同志アンリ。マティルドの殺しが必要以上に過激になっていたのだ。一方マティルドの中では、かつて抱いていたアンリへの恋心が甦り、暴走は加速してゆく! 最悪の事態が雪ダルマ式にふくれあがる! マティルドを愛していたアンリは、そして事件を追う真面目な刑事ヴァシリエフは、彼女を止められるのか? アタマからラストまで、ひたすら加速する「最悪と意地悪のスパイラル」。その果てに待つラストのサプライズは、笑ってしまいそうに衝撃的で電撃的で残酷で、まるで私たちの運命のようなのだ。 「多くの読者は気に入った登場人物がひどい目に遭うことに抵抗を感じる。だが現実の人生はどうだろうか。恋人が突然心筋梗塞で命を落としたり、友人が脳卒中で倒れたり、近親者が交通事故に遭ったりと、理不尽なことが次々起こる。なぜ小説家は現実の人生よりも手加減しなければならないのだろうか?」--ピエール・ルメートル

スペルホーストのパペット人形スペルホーストのパペット人形

スペルホーストという元船乗りの孤独な老人が、おもちゃ屋で偶然みつけたパペット人形を買いました。王さまとオオカミ、少女と少年、フクロウの、5体でセットの人形です。老人は少女の人形の目をみつめながら「すまなかった」と涙を流し、1通の手紙を書き残すと、次の日亡くなりました。 人形たちは手紙といっしょに古ぼけたトランクの中に放りこまれ、語るべき物語がはじまるのを待ちました。人形たちにはそれぞれ語りたい夢がありました。偉大な王国を築く夢、森をかけぬけ野生に生きる夢、世界中の美しいものにふれる夢、冒険にのりだし栄光を手にする夢、大空へと羽ばたく夢。 やがて人形たちは、幼い姉妹がくらすお屋敷に引きとられました。姉のエマはさっそく家のパーティーでお客様に人形劇を披露しようと、台本を書きはじめます。「わたし、手紙を読んだの。すばらしい人形劇になるからね。」それは、愛する人を残して海に出た少年の物語でした……。 「完璧にみがかれた小石のような物語」「友情と冒険についての知恵がつまった本」。英米では発売以来つぎつぎと主要な新聞雑誌に書評が載り、ニューヨークタイムズのベストセラー入りした作品。

韓国ドラマを深く面白くする22人の脚本家たち韓国ドラマを深く面白くする22人の脚本家たち

あの韓国ドラマはどんな思考から生み出されたのか。 脚本家22人が語るインスピレーションの源、執筆の過程、物語(イヤギ)への想い 『ハンギョレ21』と姉妹誌『シネ21』が、視聴者に愛されている韓国ドラマの脚本家22人へのロングインタビューを敢行。日本でもはまる人続出の韓国ドラマは、どのような思考から生み出されたのかーーーー。 ドラマファンはもとより、「書く」ことに関心のある人、創作の現場に携わる人に刺激となることばに満ちたインタビュー集。 「本当に作りたい作品は、この先に待っている」 キム・ボトン(「D.P-脱走兵追跡官ー」) プロローグ “21”もドラマだ。/ファン・イェラン〈ハンギョレ21〉編集長 22人のドラマ脚本家に出会った。/イ・ジュヒョン〈シネ21〉編集長 01 チョ・グァンジン(「梨泰院クラス」) 02 ノ・ヒギョン(「ライブ〜君こそが生きる理由〜」「私たちのブルース」) 03 パク・ヘヨン(「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん」「私の解放日誌」) 04 キム・ボトン(「D. P. -脱走兵追跡官ー」) 05 キム・スジン(「マッド・ドッグ〜失われた愛を求めて〜」「怪物」) 06 パク・バラ(「シュルプ」) 07 パク・ヨンソン(「恋のドキドキ♡シェアハウス〜青春時代〜」 08 パク・ジェボム(「ヴィンチェンツォ」「神のクイズ」) 09 ペク・ミギョン(「力の強い女 ト・ボンスン」「Mine」) 10 ソ・スクヒャン(「パスタ〜恋が出来るまで〜」「嫉妬の化身〜恋の嵐は接近中!〜」) 11 ソンチョイ(「調査官ク・ギョンイ」) 12 ソン・ジェジョン(「アルハンブラ宮殿の思い出」「ユミの細胞たち」) 13 シン・ハウン(「海街チャチャチャ」) 14 ヨン・サンホ(「地獄が呼んでいる」) 15 ヤン・ヒスン(「知ってるワイフ」「イルタスキャンダル〜恋は特訓コースで〜」 16 ユン・ソンホ(「こうなった以上、青瓦台に行く」) 17 イ・ナウン(「その年、 私たちは」) 18 チョン・ドユン(「魔女の法廷」「大丈夫じゃない大人たち〜オフィス・サバイバル〜」) 19 チョン・ソギョン(「マザー〜無償の愛〜」「シスターズ」) 20 チン・ハンセ(「人間レッスン」「グリッチー青い閃光の記憶ー」) 21 ファン・ジニョン(「逆賊ー民の英雄ホン・ギルドンー」「恋人〜あの日聞いた花の咲く音〜」) 22 ユ・ボラ(「あなたに似た人」「ただ愛する仲」)

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