小説むすび | 2020年1月発売

2020年1月発売

太平洋食堂太平洋食堂

著者

柳広司

出版社

小学館

発売日

2020年1月24日 発売

ベストセラー作家が秘された歴史に命を宿す 「目の前で苦しんでいる人から目を背けることは、どうしてもできん」 山と川と海に囲まれた紀州・新宮。この地に誰からも愛された男がいたーー。 大石誠之助(享年43) 歴史の闇に埋もれた傑士の知られざる半生に光をあてる、著者2年半ぶり渾身の長編小説! 一九〇四年(明治三十七年)、紀州・新宮に西洋の王様がかぶる王冠のような看板を掲げた一軒の食堂が開店した。 「太平洋食堂」と名付けられたその食堂の主人は、「ドクトル(毒取る)さん」と呼ばれ、地元の人たちから慕われていた医師・大石誠之助。 アメリカやシンガポール、インドなどに留学した経験を持つ誠之助は、戦争と差別を嫌い、常に貧しき人の側に立って行動する人だった。 やがて幸徳秋水、堺利彦、森近運平らと交流を深めた誠之助は、“主義者”として国家から監視されるようになっていくーー。 なぜ彼は死ななければならなかったのか。 彼が犯した「罪」とは一体なんだったのかーー。 ドラマチックな筆致と徹底した歴史考察が融合した、超近代的歴史長編!!

銀燭集銀燭集

澁澤龍彦生前に企画されながらも実現を見ずに終った幻の選集が、半世紀の歳月を経てついに刊行。我が国最高の幻想作家・鏡花の膨大な作品から、澁澤ならではの鑑識眼が選び抜いた約50篇を4巻で構成。 第2巻は眉かくしの霊、海神別荘、黒百合、沼夫人、髯題目、幻往来、蠅を憎む記、龍潭譚、玄武朱雀、ささ蟹、薬草取の全11篇を収録。 至高の審美眼が選りすぐった 天上界の作家の神品の数々 谷崎潤一郎も川端康成も決して連れていってくれない一種澄みきった天上界、そこへ連れていってくれるのが泉鏡花の文学だということを、三島さんはしきりに強調していたが、まったく私もその通りだと思う。いくら鏡花文学の構造を論じ、基層を論じ、文体を論じても、鏡花の幻想の翼に身みずから乗せられて、この天上界の至福に一挙に参入しえないひとは、不幸な読者というほかあるまい。 --------澁澤龍彦 澁澤・種村没後の索漠たる世界となった現在、いま望まれるのは澁澤セレクトによる鏡花選集である。遺された澁澤リストを見れば、偏りが大きいこと以上に数多くの魅力的な謎を孕んでいるようにも思われる。いかにも澁澤好みと誰もが頷く作も多ければ、意外なマッチングの選択もあり、また何故これを澁澤がと不思議に感じられるものも少なくはない。「半世紀も昔のほんの下書きのリスト、何を書いたか忘れてしまったよ」と泉下の氏には苦笑されてしまいそうであるが、それでも鏡花と澁澤龍彦、相対する二者の魅惑は互いに響きあい、興趣は尽きない。おぼつかぬことながら謎の一端なりとも追っていければと思う。 ---------山尾悠子(「第I巻解説」より) ◎鏡花没後80年記念出版 ★澁澤龍彦の生前、1970年代前半に企画されながらも、惜しくも実現を見ずに終った幻の選集が、半世紀の歳月を経てついに刊行。 ★我が国における最高最大の幻想作家・泉鏡花の膨大多彩な作品群から、澁澤龍彦ならではの鑑識眼が選び抜いた、小説・戯曲約50篇を4巻で構成。 ★各巻の解説は、鏡花作品をこよなく愛し、2018年には泉鏡花文学賞を受賞した山尾悠子が担当。各巻に、解説者が特に選んだ一作品も増補追加する。 ★装釘は、名匠・小村雪岱の鏡花本をあたうかぎり再現した。表紙や本扉はもちろんのこと、見返しも雪岱描き下ろしの絵を用いた、美麗な豪華愛蔵版。 眉かくしの霊 海神別荘 黒百合 沼夫人 髯題目 幻往来 蠅を憎む記 龍潭譚 玄武朱雀 ささ蟹 【山尾追加作品】薬草取 解説 山尾悠子

いちばん近くて遠い君いちばん近くて遠い君

どんなに愛しくても、 あなたは亡き親友の、永遠の恋人。 リゾート地での挙式前日、嫌な予兆から結婚は間違いだと確信して リハーサルを抜け出したゾーイは、参列客のアシュにでくわした。 アシュは数年前に事故で他界した大親友の夫で、 悲しみのなか、支え合い、助け合い、理解し合ってきた相手だ。 ゾーイが助けを求めると、アシュは彼女をクルーザーに乗せ、 大富豪である彼の一族が所有する別荘に向かった。 途中、嵐に見舞われながらもたどり着いた別荘で二人きり、 今回の婚約のことや、喪った大切な人、つらかった日々…… 語り合ううちに感情は高ぶり、気づけば一線を越えてしまう。 まさか、その一夜で命を授かるとは思いもよらずに。 イマージュ人気作家が描く、亡き親友の夫とのロマンスです。この世を去った女性への忠誠が自分たちの幸せより大事だと思う二人ですが、運命はいたずらにも……。恋の行方から目が離せず、ページをめくる手が速まります。ストーリーテラーの腕が冴える秀作!

夜だけの誘惑夜だけの誘惑

冷えきった愛を取り戻すために、 どうしたらいいのかわからなくて……。 「赤ちゃんができたみたい。3カ月よ。病院でそう言われたわ」 ビッキーは2カ月前から別居している夫ケイレブに、そう告げた。 もちろん子どもが生まれるのは喜ばしいけれど、心は晴れなかった。 厳しい祖母の影響で、彼女は結婚後も寝室で思うままにふるまえず、 それが原因で夫は出張中に秘書と浮気をしたと思っているのだ。 離婚も考えているさなか、まさかこんなことになるなんて。 妊娠を機にひさびさに帰宅したケイレブと過ごす夜ーー 私の彼を愛する気持ちにうそ偽りはない。それが今夜、伝われば……。 緊張しつつ彼の腕に包まれたビッキーはそう願ったが、 思わず身をこわばらせた瞬間、夫は寝室を出ていってしまった! 19歳で花嫁となったビッキーは、ベッドで夫の望みを満たせない自分を惨めに思っていました。かといって、破綻した結婚生活を完璧な仮面で隠し続けることもできないーーそんな悩み多き彼女と愛するケイレブの関係は、いったいどこに行き着くのでしょうか?

美しき夢破れ美しき夢破れ

ヴィクトリアの結婚は、誰の目にも理想的な結婚に見えた。 夫のザックはどんな女性をも虜にする容姿端麗な会社社長で、 二人は愛し合って結ばれたと、ヴィクトリアは信じていたーー この結婚の裏に彼女の父とザックの会社の提携があり、 さらに初夜の翌朝、夫が愛人のもとに駆けつけたと知るまでは。 残酷な裏切りにヴィクトリアは深く傷つき、彼のもとを去った。 お腹に赤ちゃんがいるとわかったのは、それからまもなくのことだった。 やむなく妊娠をザックに告げると、なんと彼は自分の子と信じなかった! 独りで育てようと心に決めるヴィクトリアだったが、この期に及んで、 心の片隅でザックとの愛の夢を捨てきれずにいる自分が哀しかった……。 両親の愛を知らずに育った私のように惨めな子にはしたくない。たとえ独りでも、わが子を大切に、立派に育てようと決意し、小さな生花店で働き始めたヴィクトリア。それを知ったザックから小切手が送られてきても突き返しますが、彼はたびたび目の前に現れ……。

愛なき伯爵の手に堕ちて愛なき伯爵の手に堕ちて

仮面舞踏会の夜、 乙女は窮地に陥って……。 「抵抗しても無駄だ。安心しろーー悪いようにはしない」 リネットは仮面の男に抱きすくめられ、甘いおののきを覚えていた。 弟が悪友にそそのかされて盗んだ宝石を返そうとしただけなのに、 偶然居合わせた泥棒にとらわれて、唇を奪われてしまうなんて……。 混乱するリネットの口から不意に、恥ずべき言葉が飛び出したーー 私の純潔と引き換えに、盗みを諦めてはもらえませんかと。 男は彼女の申し出を一笑に付し、宝石を手に立ち去った。 呆然と立ちすくむリネットは夢想だにしなかった。 彼は単に、友人に預けていた宝石を持ち帰っただけだということを。 そして、やがてリネットが住み込みで働く伯爵家の主だということを。 主不在のあいだに雇い入れられた家庭教師がリネットだと知るや、即座に解雇を言い渡す伯爵。リネットは深く傷つきながらも、彼と初めて会った夜の淡いときめきを忘れられず……。傲岸不遜な伯爵と心優しき健気な乙女の情熱的なシンデレラ・リージェンシーです。

補陀落ばしり物語補陀落ばしり物語

著者

中嶋隆

発売日

2020年1月24日 発売

時は江戸宝永年間、富士山大噴火と大地震の巷から船出した三度の渡海の物語──西方浄土に向けて、僧を小舟に閉じ込め、熊野灘の荒海に流す、世に名高い補陀落渡海顚末。  果たしてそれは、大破局の地獄絵から衆生を救う捨て身の行たりえたのか。親殺しの汚名と、裏切りと、人肉食の破戒……俗世の底の底をうごめくものたちが、渡海のはての仮死の境で目にしたものとは。  生きとし生けるもの、ことごとくに仏性が具わる。世間知を破り、人間の条件すら踏み抜いたとき、そこに光と呼び声が……。  小説・破局をくぐる信と愛と光と。 「あとがき」より  私は、 ……古代・中世の補陀落渡りを、元禄末・宝永期のこととして、この物語を書いた。市井の人々の生命と信仰とが、そこ に凝縮していると考えたからである。この時期には、小田原城が倒壊した元禄大地震、四国・近畿に大被害を及ぼした宝永大地震、さらに富士山噴火と、天変地異が続いた。未曾有の大災害のさなか、信仰心を持ち続け、煩悶しながら生きた人々が、この物語の主人公である。                      渡海 その二   始章 那智の賭場            六章 宝永大地震 渡海 その一                七章 悪人 一章 出会い               八章 観音狂い 二章 兄妹                九章 強請り 三章 「犬」と尼 渡海 その三 四章 鴎の助七 十章 再会 五章 破戒僧               十一章 復帰                       十二章 別離                       十三章 遺された者                       十四章 最後の渡海                        終章 再び、那智の賭場

とんでもスキルで異世界放浪メシ 8 石窯焼きピザ×生命の神薬とんでもスキルで異世界放浪メシ 8 石窯焼きピザ×生命の神薬

著者

江口連 /

発売日

2020年1月25日 発売

おうちにいても大忙し!? 「勇者召喚」に巻き込まれ、現代日本から異世界へとやってきたサラリーマン、ムコーダ。 彼は従魔のフェル、スイ、ドラちゃんと共に、久しぶりにカレーリナの街を訪れる。 そしてフェル達とのダンジョン攻略や狩りのおかげで貯まりに貯まっていたお金を使って、お城みたいな大豪邸を購入するのだった。 家の管理のための奴隷達も購入したし、しばらくは夢のマイホームでのんびりできるぞ……と思いきや! 伯爵様の後ろ盾を得るために用意した“ある薬”がとんでもない効果を発揮しちゃったり、奴隷達のために石窯や畑を作ったり、ギルドから急な依頼が舞い込んだりと、ムコーダは相も変わらず大忙し。 その上、ワガママ放題の罰で創造神様から謹慎処分を言い渡されていた神様達がもうすぐ自由になるらしく、また騒がしくなること間違いなしで……!?  「小説家になろう」6億8千万PV超のとんでも異世界冒険譚、気付いてみれば第8巻!

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