制作・出演 : ケニー・バロン
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キングレコード株式会社矢野沙織が登場したときと同等のインパクトを放つ10代の才媛。2010年の本デビュー作は参加陣もクリスチャン・マクブライドを筆頭に豪華過ぎるが、それに見合うサックスのポテンシャルを秘めた新人だ。
全曲、ピアニストとのデュエットで綴ったセカンド・アルバム。天から“二物”を授かった稀代の美人シンガーだけに、ルグランやブルーベックといった御大をもメロメロにしたのだろうな、と思わずニヤニヤ。歌のスタイルが少しも媚びていないだけに余計にそう感じちゃうのだ。
ケニー・バロンがプロデュースした2009年、NY録音作。一部で電気楽器も使っているが、全編、アコースティックな肌触り。気だるく、ささやくような表現が心地よい「Tell Me A Bedtime Story」、ゆったりとしたグルーヴとファンキーな味わいが印象に残る「Come Together」、エレガントな演奏に乗せて雰囲気たっぷりに歌う「That's All」などがいい。
大阪在住の実力派アメリカ人テナーマン、3枚目のリーダー作でついにNY録音を実現。ケニー・バロンをはじめ、ジャズの巨匠で構成されるリズム隊を擁したワン・ホーン・カルテット。円熟味を帯びたテナーの音色は温かみがあり、落ち着いた風情が心地よい。
ケニー・バロンは現代屈指の名ピアニスト。これはスタンダード集とあって、その素晴らしさを誰にでもわかる形で提示した魅力的な作品。「ビューティフル・ラブ」「ハッシャ・バイ」といった選曲も嬉しい。これでバロンの人気はきっと実力に追いつくことだろう。
ファリナッチのイメージを変えるような内容が心地よい。スタンダードからタンゴ、ボサ・ノヴァ、イタリア歌劇、ブルガリア聖歌、そして「崖の上のポニョ」まで、彼が哀愁漂うトランペットで切々とフレーズを綴る。豪華な共演陣もその演奏に花を添える。
ニューヨーク録音で歌われるのは、ケイコ・リー自身がセレクトしたアメリカ生まれの名曲たち。ギル・ゴールドスタインのオーケストラ・アレンジにより、しっとりとしたバラード集に仕上がっており、憂いを帯びた声と相まって晩秋のマンハッタンを想像させる。
ハードコア・ファンク・バンドを率いたり、モンゴルのホーミーまがいの技法で驚かせたり、変態系超絶技巧トロンボニストが、真っ当なジャズができることを証明して見せた85年のスタンダード集。地味な楽器の新たな魅力を引き出した、ユニークで楽しい作品。
人気ピアニスト、バロンの85年の『スクラッチ』に続く、エンヤにおける2作目。フレッシュな顔ぶれによるクインテット編成で、7曲中4曲が自作曲。作曲家としての才能にもご注目。バラードの名曲「クロース・トゥ・ユー・アローン」はトリオ、急速調の「デクスタリティ」はドラムとのデュオ、「トゥリンクル・ティンクル」はソロ。録音はルディ・ヴァン・ゲルダー。