ジャンル : クラシック > 協奏曲
スペイン&南米の作品を集めた一枚。ギター協奏曲として有名な「アランフェス協奏曲」は作曲家自身による編曲版を使用。原曲とは異なる響きが新鮮だ。「ハープ協奏曲」はハープの打楽器的側面を活かした現代的な作風で、この優美な楽器からダイナミックな音響も引き出せるメストレの表現力の逞しさが遺憾なく発揮されている。
制作・出演
MasahiroTamura / SadahitoKunisue / Shin'ichiroHikosaka / TakahiroMiyazaki / ブリッツ・ブラス / 松元宏康 / 福田洋介発売元
ワコーレコード2005年にポーランドで刊行された校訂譜による録音だが、そんな話題性よりも徹底的に楽譜を読み込んだ小山実稚恵の演奏がいい。ショパン弾きとして知られる彼女にとって初の協奏曲録音。愛着を込めて弾く指先から薫り立つようなショパンが聴こえてくる。
チョン・ミョンフンが、キョンファ、ミュンファの二人の姉と組んだベートーヴェンの三重協奏曲は、初リリース時には大いに話題となった。ミョンフンはピアニストとしても優れた腕前を持っていて、見事な弾きぶりを披露している。
「四季」は、オリジナル手稿譜によるビオンディ2度目の録音。衝撃的な最初の演奏以上に過激で、大きな話題を呼んだ。そのほか「海の嵐」や「調和の霊感」など、ヴィヴァルディへの認識を新たにする一枚といえる。
制作・出演
サイモン・ラトル / ジュリアン・ブリーム / ジョン・タッターズディル / デイヴィッド・ラッセル / バーミンガム市交響楽団 / ピーター・コール / ピーター・トーマス / ロドリーゴ / ロバート・ヒアードブリームとラトルが初めて共演したアルバム。ブリームが微に入り細を穿ち、ワンフレーズずつ表情を変え、多彩で深い表現を成しとげている。ラトルの指揮もブリームの意図を十分に汲み、新しい世界を作り上げている。
CDデビュー10周年を迎えた高木綾子の通算10枚目のアルバムは、初のモーツァルト。しかし“満を持して”との気負いは微塵も感じさせず、テクニックのキレを軽妙さに巧く転じて、ナチュラルな風合いの心地良い演奏を聴かせてくれる。「フルート協奏曲第2番ニ長調K.314」&「フルートと管弦楽のためのアンダンテ ハ長調K.315」では自作のカデンツァを使用。
これら2作から想起される豪壮華麗や圧巻白熱といった直情的イメージとは間合いを置き、発止と魅せる部分はそれはそれ、細部の響きに冷静に耳を働かせて背後に漂うリリシズムを掬い取って清新。独奏部分など協奏曲であることを忘れるほどシンと引き寄せられる。
発売元
ユニバーサルミュージック恋してしまいそうなほど魅力的だという2楽章の、ピアノの響きに感性を澄まし、音の中をゆらとたゆたうごとき音の姿がオケともども全編横溢。装飾音のひとつひとつに耳を配り、時にフイと消え入って融ける。速い部分でも決して一気呵成に走らない。独自の境地だ。
長谷川陽子が米英のチェロ作品を録音した。演奏機会の少ないバーバーの協奏曲はモダンなテイストの快活な作品。ディーリアスは美しい小品。エルガーの名曲とともに、長谷川が温かな音色で深みのある演奏を繰り広げる。下野竜也の好サポートも光る。
制作・出演
J.S.バッハ / アンヌ=マリー・ベッケンシュタイナー / ジェラール・ジャリ / ジャン=ピエール・ランパル / ジャン=フランソワ・パイヤール / パイヤール室内管弦楽団 / ピエール・ピエルロ / ポール・オンニュ / モーリス・アンドレ発売元
日本コロムビア株式会社DENONクラシックの定番“クレスト1000”シリーズ。9回目となる発売分には、デンオン、スプラフォン(チェコ)、オイロディスク(ドイツ)の豊富な音源から聴いておきたい、聴いてみたい名盤をセレクトして収録。
制作・出演
アルフォンソ・ゲディン / アントニオ・デ・セコンディ / イタリア合奏団 / カルロ・ラーザリ / ジジーノ・マエストリ / ジョヴァンニ・グリエルモ / フェデリーコ・グリエルモ / ルカ・ファンフォーニ / ヴィヴァルディ発売元
日本コロムビア株式会社DENONクラシックの定番“クレスト1000”シリーズ。9回目となる発売分には、デンオン、スプラフォン(チェコ)、オイロディスク(ドイツ)の豊富な音源から聴いておきたい、聴いてみたい名盤をセレクトして収録。