2006年11月発売
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ユニバーサルミュージックポップスの一発屋ヒットに倣って、クラシックにおいて1曲だけが突出して有名という作曲家の作品を集めたコンピレーション・アルバム。無理矢理選んだものもあるが、まずは演奏も良しの楽しい1枚に仕上がっている。
表現にしろ技術にしろ、まだ少々粗削りな部分があるにせよ、自分の言いたいことをはっきりと言い切った気持ちの良い演奏だ。また耳もセンスも良さそうなので、今後の活躍が大いに期待されるピアニストである。本作がデビュー盤。
INORAN脱退後、ケン・ロイドのソロ・ユニットとなった“新生Fake?”による、2部構成アルバムの後編。前作とは異なり、スピード感あるヘヴィでメロディアスなミクスチャー・ロック・サウンドを展開。バラード曲(4)で土屋アンナがヴォーカル参加。
まさに大胆なアレンジ、そして迫力のサウンド。全曲が美しく、自然なジャズに十分楽しめた。お馴染みの楽曲がジャズっぽい気怠さに満ち、ブルージィ。少々骨太な処理は他のモーツァルト作品とは明らかに違う。偉大な作品に少しもおもねることのない気概を感じた。
1973年録音、ミュンヘンのクラブ“ドミシル”でのライヴ盤。全編通してC.トリヴァー(tpほか)とその盟友S.カウエル(p)のエネルギッシュなプレイがきわだつ。“ストラタ・イースト”レーベルの同名盤とは異なる作品。
1976年、ドイツはニュルンベルクのジャズ・フェスでのステージを録音したライヴ盤。小編成のコンボでスタンダードをブロウするスタイルへと変化を遂げた頃の演奏で、コード楽器のないトリオらしい奔放なプレイを披露している。
1961年にスウェーデンで録音されたアルバム。名盤『ライヴ・アット・ファイヴ・スポット』発表直後の欧州ツアー時の録音で、バックはすべて現地のミュージシャン。死後発掘された音源の中でも、質の高い1枚として知られる。
ドイツの“エンヤ”レーベルを代表する名ピアニスト、ボブ・ディーゲンのデュオ・アルバム。彼の代表作『セコイア・ソング』発表直後の録音で、相方ハービー・シュワルツ(b)と叙情的なプレイを披露している。
“ドラム・マシーン”エルヴィン・ジョーンズが、若きジョシュア・レッドマンらと組んで発表した意欲作。ポリリズムの要素を加えたダイナミックなドラミングは、スピリチュアルでさえある。
スペインを代表する名ピアニストの、1971年録音のソロ・アルバム。タイトル通り“愛”をモチーフにした作品で、彼の愛情に満ちたリリシズムとテクニックに裏打ちされた歌心あふれるプレイを堪能できる。
人気ピアニスト、ケニー・バロンがニューヨークのクラブ「ファット・チューズデイ」で行なったライヴを完全収録。スタンダードからオリジナルまで、ケニー節全開のピアノ・プレイが堪能できる。
イタリア系トランペッター、フランコ・アンブロゼッティが、トップ・ギタリストのジョン・スコフィールドと長尺バトルを繰り広げる凄まじいアルバム。ハイ・テンションなアドリブ合戦は必聴だ。
意外性に満ちたアイディアをぶち込みながら、リスナーのテンションを上げるという点に焦点が絞られたリズム・アンサンブル、さらに色味を増したギター・サウンド。旺盛な実験精神とキュートなポップネスを両立させ、3ピース・バンドの限界点を突破したセカンド・アルバム。