2010年3月24日発売
西海岸の正統派ジャズ・ギタリスト、ダグ・マクドナルドの貴重な初リーダー作。79年の自主制作盤だが、ハンク・ジョーンズが参加しており、探していたコレクターが多かったそうだ。そのハンクの好演が聴ける。ダグのギターは当時新人ながら熟練のようなうまさがある。
99年に亡くなったタプスコットは、欧米ではそれなりに人気があったようだが、日本では知名度が低い。本国アメリカでは作品も多いようだ。これはピアノ・トリオ作品、長年バックを務める二人と息も合って軽快な演奏が続く。なかでタイトル曲はこのトリオの持ち味が顕著なトラック。
91年録音。スタンダードとオリジナルを半々に弾いている趣味のいいアルバム。ウエストコースト・ジャズを代表する名手クロードは録音当時60代半ばだったが、その洗練されたプレイはまさに円熟の境地。ラテン風味のオリジナルも素晴らしい。粋で味わい深いピアノ。
渋いピアノで迫るディトスティがマンシーニの映画音楽をジャジィに演奏する。82年のミュージカル・コメディ『ヴィクター/ヴィクトリア』の音楽をジャズ・ヴァージョンに仕立てたもので、全員無名ながら一体となったメンバーのプレイが見事。
音楽活動10年間を経て、これまでの楽曲の中からタイトルに“色”を表わした17曲を選び、リマスタリングした企画アルバム。ブラック、グレイから始まりレインボー、ピンク、グリーン、イエローと華やかさを増していく構成で、タイトなビートを中心に愛内の七色のヴォーカルが弾けている。
95年発表の4thアルバム。ジェフ・ウォーターズがギターからヴォーカルまでを手がけた意欲作で、リフ主体のアグレッシヴ・サウンドへと回帰。彼らの真骨頂ともいうべき音楽性を満載した初期の代表作だ。
96年発表の通算5作目のアルバム。ヴォーカルも担当したジェフのギター・テクニックが満喫できる内容で、徹底したヘヴィネスでパワー/スラッシュの理想形を示している。ヴァリエーションに富んだ音作りも魅力。
1st『アリス・イン・ヘル』時のヴォーカリスト、ランディ・ペイジと再びタッグを組み、古巣ロードランナーに戻っての発表となった通算7枚目のアルバム。シーンに完全復活を印象づけたタイトルだ。
前作で迎えたオリジナル・ヴォーカルのランディ・ランペイジから、元オーヴァーキルのジョー・コミューへと交代しての通算8作目のアルバム。パワーアップした信念を見せつけた、ピュア・メタルの代表作。
89年のデビュー以来スラッシュ・メタルをリードし続けてきた彼らが、1年2ヵ月ぶりに放った9thアルバム。ジョー・コミューとジェフ・ウォーターズとのコラボによる、スラッシュ/パワーメタルのひとつの完成形といえる一枚。
フィンランド出身の5人組ヘヴィ・メタル・バンドの4枚目のアルバム。カリスマ・フロントマンのヴィレ・レイヒアラを中心に、ブルージィな骨太のサウンドを聴かせてくれる。それでも決して米英のバンドのような音ではなく、しっかりと北欧のロックの雰囲気を醸し出しているところに気骨を感じる。
デンマークが誇るメロディック・パワー・メタルの10年選手、ワザリング・ハイツが放つ3年ぶり5枚目のアルバム。細やかな指さばきの光る正確で高速のギター・ソロやドラマティックな展開はそのままに、より中世的な透明感と70'sメタル的な重厚感を増した成長と充実の一作。
約2年ぶりとなるセカンド・アルバムは、ジェイソン・ペリーがプロデュース(マクフライ、ブラックアウト)。ビーチ・ボーイズをはじめとするポップ感を共有する者同士の化学反応は、ポップ・パンク/ポスト・ハードコアの熱の高まりの中から、キャッチーなメロディを浮き彫りにしている。