音楽むすび | 発売元 : 株式会社ワードレコーズ

発売元 : 株式会社ワードレコーズ

チャプター1:モナーキーチャプター1:モナーキー

女性シンガーのメリッサ・ボニーを擁するスイスのシンフォニック・メタル・バンド、アド・インフィニトゥムがアルバム『チャプター I:モナーキー』を引っ提げて颯爽とデビュー!メリッサのパワフルな美声と、ゴシックのムードを感じさせる妖艶でパワフルな楽曲を武器にした期待のニュー・アクトが旋風を巻き起こす! アド・インフィニトゥムが女性シンガーのメリッサ・ボニーがソロ・プロジェクトとして始動したのは2018年のこと。 スイスのモントルー出身のメリッサは、カヴァー・バンドでの活動を経て、2012年にシンフォニック・フォーク・メタル・バンドのEVENMOREに加入。 EPとアルバムを1枚ずつリリースする一方で(2018年に脱退)、2015年にエレクトロ・グルーヴ・メタル・バンドのRAGE OF LIGHTにも参加した彼女は、自身が以前からやりたいと思っていたシンフォニック・メタル・プロジェクトのアド・インフィニトゥムをスタートさせる。   2018年11月に1stシングル「アイ・アム・ザ・ストーム」をリリースし、パワー・メタルにシンフォニックなエンセンスを取り入れたスタイルを披露すると、その後、エイドリアン・ゼセンヴィッツ(ギター)、ヨナス・アスプリンド(ベース)、ニクラス・ミューラー(ドラム)を迎え、バンド体制となったアド・インフィニタムが完成させた1stアルバムがこの『チャプター I:モナーキー』である。   シンフォニックなサウンドにゴシックのテイストを織り交ぜた楽曲はヘヴィでありながら妖艶さを感じさせるのが魅力で、叙情派のヴォーカル・メロディも親しみやすい。 大仰なシンフォニック・サウンドで聴かせるタイプではなく、メロディックなヘヴィ・メタルのエッセンがあるのも特徴的で、メリッサのクリアでパワフルな歌声もインパクトがある。 ヨーロッパには女性シンガーを擁するシンフォニック・メタル・バンドは数多く存在するが、このアド・インフィニトゥムも世界中のシンフォニック/ゴシック・メタル・ファンを魅了することは間違いないだろう。 【メンバー】 メリッサ・ボニー(ヴォーカル) エイドリアン・ゼセンヴィッツ(ギター) ヨナス・アスプリンド(ベース) ニクラス・ミューラー(ドラム)

タイタンズ・オブ・クリエイションタイタンズ・オブ・クリエイション

スラッシュ・メタル・シーンの重鎮テスタメントが通算12枚目のニュー・アルバム『タイタンズ・オブ・クリエイション』をリリース! エリック・ピーターソンが「オールドスクール・スラッシュ」だと断言するテスタメント待望のニュー・アルバムを、避けて通れるスラッシュ・ファンなどいるはずもない。速くてヘヴィ、時にキャッチー。まさにテスタメント・ファンのためのテスタメントのアルバム。 日本盤は、2017年東京公演の模様を完全収録したボーナスフルライヴCD付特別仕様。「Practice What You Preach」「Over the Wall」等 名曲満載ライヴ。 ベイエリア・スラッシュ・シーンを代表するバンド、テスタメント。デビュー・アルバム『Legacy』のリリースが87年であったため、ポスト『Master of Puppets』期のシーンを担ったというイメージが強いが、その結成は83年。 つまり、スラッシュ創成期から活動してきたファースト・ジェネレーションに属するバンドなのである。結成当時の名はレガシー。 ヴォーカリストはみなさんご存じ、スティーヴ・”ゼトロ”・スーザであった。だが86年、ゼトロがエクソダスに引き抜かれるという事件が起こる。 後任ヴォーカリストとしてチャック・ビリーを迎え、デビュー・アルバムをレコーディングした彼らは、再び問題に直面。 「レガシー」という名を商標登録していたジャズ・バンドがいたため、改名を余儀なくされたのだ。 この時、「テスタメント」という名前を提案したのは、S.O.D.のヴォーカリストとして知られるビリー・ミラノである。 しかし当時、彼らにはそんな問題を吹き飛ばす追い風が吹いていた。『Master of Puppets』がビルボード上位にランクインしたことで、メタリカのお膝元、サンフランシスコのスラッシュ・メタル・バンドには大きな注目が集まっていたのだ。 当然テスタメントも例外ではない。そのデビュー・アルバム、『Legacy』は、いきなりメジャーからのリリース。 その後も『The New Order』(88年)、『Practice What You Preach』(89年)、『Souls of Black』(90年)と快進撃を続けていった。 ヘヴィメタル暗黒時代の90年代も、テスタメントは解散することなく前進を選択。01年にはチャック・ビリーが珍しい種類の癌にかかるという不運に見舞われるが、彼は不屈の闘志でこれを克服。 ヨーロッパ最大手のニュークリア・ブラスト・レコーズと契約後、『The Formation of Damnation』(08年)、『Dark Roots of Earth』(12年)、『Brotherhood of the Snake』(16年)とハイクオリティな作品を発表し、現在もベイエリア・スラッシュ・シーンの顔役の座を守り続けている。 そして前作から再び4年の今年、待望のニュー・アルバムが発売となる。『タイタンズ・オブ・クリエイション』と題された本作は、ギタリストのエリック・ピーターソン曰く、「オールドスクールなスラッシュ」。これに狂喜しないテスタメント・ファンなどいないだろう。エリックに言わせると「マーシフル・フェイトみたい」なハーモニーも、パワフルなアルバムに花を添えている。 ヘヴィ、ファスト、時にキャッチー。良い意味で安心して聴ける、テスタメント・ファン、スラッシュ・ファンのためのテスタメントによるアルバムだ。 アートワークはエリラン・カントール、ミックスはアンディ・スニープと、バンドをバックアップするのもいつもの布陣。 日本盤には、2017年2月20日に渋谷O-EASTで行われた来日公演の模様がフル収録されたボーナスディスクが付属! 【メンバー】 チャック・ビリー(ヴォーカル) エリック・ピーターソン(ギター) アレックス・スコルニック(ギター) スティーヴ・ディジョルジオ(ベース) ジーン・ホグラン(ドラムス)

アクロス・ザ・ユニバースアクロス・ザ・ユニバース

現代ギターの名匠アル・ディ・メオラ、ザ・ビートルズとの邂逅。 「イエスタデイ」「ヘイ・ジュード」「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」「ヒア・カムズ・ザ・サン」などの名曲に吹き込まれる超技巧美的空間がここにある。 現代ギターの最高峰の1人と呼ばれるアル・ディ・メオラが2020年、新たなディケイドに送る第1弾作品は、ザ・ビートルズへのトリビュート・アルバムだ。 超絶テクニックを誇り、ジャズ/フュージョンからクラシックまでジャンルを超えた多彩なスタイルで絶大な支持を得てきたアルだが、その原点にあるのはザ・ビートルズのポップ・サウンドだ。 2013年にはロンドンのアビー・ロード・スタジオで録音した『オール・ユア・ライフ:ア・トリビュート・トゥ・ザ・ビートルズ』も発表している。 そしてカヴァー・アルバム第2弾としてリリースされるのが本作『アクロス・ザ・ユニバース』だ。 「美しさと喜びに満ちた音世界へのセレブレーション」とアルが自ら評するこのアルバム。「イエスタデイ」「ヘイ・ジュード」「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」「ノルウェーの森」「ディア・プルーデンス」など、ザ・ビートルズの名曲の数々に、新しい生命を吹き込んでいく。 オリジナルに敬意と愛情を込めながらユニークなアレンジを施し、さまざまなエレクトリック、アコースティック・ギターに加え、12弦ハープ・ギター、ベース、ドラムスなども自らプレイするなど、アルのパーソナルな世界観を多彩なギター・サウンドで織り成しながら提示している。 「ゴールデン・スランバー〜キャリー・ザット・ウェイト〜ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー」メドレーの抒情的な展開も、アルのザ・ビートルズへの傾倒を感じさせるものだ。 一方、「アイル・フォロー・ザ・サン」にはランディ・ブレッカーがトランペットでゲスト参加、ギターとの絶妙な絡みを聴かせる。 さらに「オクトパス・ガーデン」では愛嬢エヴァが3歳のときの歌声を加えて、暖かみのある作風で微笑ませてくれる。 ジョン・レノンのソロ・アルバム『ロックン・ロール』(1975)へのオマージュといえるジャケット写真も、ファンを喜ばせるだろう。 2020年2月上旬には来日公演も実現。歌ごころ溢れるステージで、本作からのザ・ビートルズ・ナンバーも披露されるだろうか。 半世紀近くトップを極めながら、レジェンドの座に甘んじることなく、2020年代においても、アルは前進を続ける。

ザ・ゴースト・オブ・オライオンザ・ゴースト・オブ・オライオン

絶望・苦悶・悲哀の向こうに見える一筋の光。英国デス/ドゥーム・メタルの重鎮マイ・ダイイング・ブライドが放つ矢が魂を射貫く、記念すべき第十三教典。 1990年に結成、パラダイス・ロスト、アナセマと共に英国デス/ドゥーム・メタルの黄金三角形を成してきたのがマイ・ダイイング・ブライドだ。 アンドリュー・クレイハン(ギター)とアーロン・ステインソープ(ヴォーカル)をバンドの軸として活動してきた彼らは深く沈み込むヘヴィネスで世界のファンの信頼を勝ち得てきた。 他2バンドが初期のデス/ドゥーム・サウンドから逸脱していく一方で、彼らは漆黒の世界観を頑ななまでに貫いている。 13作目のアルバム『ザ・ゴースト・オブ・オライオン』は、苦悩の中で作られた作品だ。前作『フィール・ザ・ミゼリー』(2015)発表後、アーロンの5歳になる愛嬢の癌が発覚。 彼が“神の苦く愛なき、最も残虐な創造物”と表現する病魔との戦いを強いられることになった(幸い、快調に向かっている)。 さらにメンバー2人が突如脱退するという事件にも見舞われている。だがバンドは長く暗いトンネルを経て、新メンバーを迎えながらニュー・アルバムを完成。 長年の古巣だった“ピースヴィル・レコーズ”を離れ、世界最大のメタル・レーベルのひとつ“ニュークリア・ブラスト”から発表することになった。 アーロンは新作をこう語る。「マイ・ダイイング・ブライドのみが創り方を知る豊潤な旅路。攻撃的で美的、過去になかった陰鬱なハーモニーで彩られている。 ドラマチックな展開に乗せて、内臓を冒す狂気と怒りを込めたデス・メタル・ヴォーカルが恐るべきエッジをもたらす」 ギリシャ神話で女神アルテミスの放つ矢に射られて死んだ神の子オリオン(オライオン)の霊をタイトルに冠した本作。 アルバムに先駆けてリーダー・トラックとして発表された「ユア・ブロークン・ショア」は息の詰まる重低音と哀感溢れるストリングスが交錯する、結成30年にして生まれた新しい代表曲のひとつだ。 ヴァードゥルナのヴォーカリスト、リンディ=ファイ・ヘラが呪術的な女声の詠唱を聴かせる「ザ・ソレス」、10分を超える暗黒の叙事詩「ザ・ロング・ブラック・ランド」「ジ・オールド・アース」など、一瞬たりとも緊張感が途切れることがない。 アーロンは「最も思慮深いヘヴィ・ミュージックを創り出すべく、すべての情熱とパワー、不屈の精神を傾けた」と説明するが、それは見事に功を奏している。 パラダイス・ロストやロッティング・クライストを手がけてきたマーク・マイネットがプロデュース・エンジニア・ミックスを担当。 ジャケット・アートはテスタメント、フレッシュゴッド・アポカリプス、SIGHなどを手がけてきたエリラン・カントルによるものだ。 ひたすら重く激しく、そして哀しく。マイ・ダイイング・ブライドの闇の覇権は、2020年代においても揺らぐことがない。 【メンバー】 アーロン・ステインソープ(ヴォーカル) アンドリュー・クレイハン (ギター) レナ・アベ (ベース) ショーン・マガウアン (キーボード/ヴァイオリン) ジェフ・シンガー (ドラムス)

ザ・サーペント・リングスザ・サーペント・リングス

元ピンク・クリーム69のデニス・ワードを新たに迎えた、英国産ハード・ロックの至宝、マグナムが21枚目のアルバム『ザ・サーペント・リングス』をリリース! トビアス・サメットも敬愛するボブ・カトレイの圧倒的な歌唱を武器にした楽曲は、優雅かつドラマティック。ブリティッシュ・ロックの誇りと伝統を感じさせる傑作がここに完成!ロドニー・マシューズによる幻想的なアートワークも必見。 1972年にイギリスのバーミンガムで結成され、1978年にアルバム『KINGDOM OF MADNESS』でデビューを果たしたマグナム。 80年代から90年代の初頭にかけて、3rdアルバム『CHASE THE DRAGON』(1982年:全英チャート最高17位)や『WINGS OF HEAVEN』(1988年:最高5位、8thアルバム『GOODNIGHT L.A.』(1990年:最高位9位)など、数々のヒット作を生み出した彼らは1996年に音楽シーンの変化もあって解散。 しかし、2001年に再結成を実現させると、その後は約2年に1枚のペースでスタジオ・アルバムをリリースし続けている。  2012年に発表した17thアルバムの『ON THE 13TH DAY』が久しぶりにイギリス・チャート・トップ50(最高43位)にランク・インすると、続く18thアルバム『ESCAPE FROM THE SHADOW GARDEN』(2014年)が最高38位、19thアルバム『SACRED BLOOD “DIVINE” LIES』(2016年)が最高31位、20thアルバム『LOST ON THE ROAD TO ETERNITY』(2018年)が最高15位とアルバム枚にチャートの順位がアップ。 バンドの人気が拡大し続ける中、約2年ぶりに完成させたのがこの21thアルバムの『ザ・サーペント・リングス』である。   ボブ・カトレイ(ヴォーカル)とトニー・ラーキン(ギター)のオリジナル・メンバー2人と、今作が2作目の参加となるリック・ベントン(キーボード)とリー・モリス(ドラム)、さらに再結成以降、長きに渡ってベースをプレイしていたアル・バロウが2019年に脱退したため、新たに元ピンク・クリーム69のデニス・ワード(ベース)を迎えた新体制で制作された本作は、近作同様にドラマティックなハード・ロック・チューンのオン・パレードとなっており、幻想的なムードもあるのが特徴となっている。 オーケストラ・サウンドが入った「ホエア・アー・ユー・エデン」や「ジ・アーチウェイ・オブ・ティアーズ」、優雅な「ザ・サーペント・リングス」や「ザ・グレイト・アンノウン」、メロウな「ザ・ラスト・ワン・オン・アース」といった気品溢れる楽曲を中心にしつつ、小気味のいいロック・チューンの「ノット・フォーギヴン」もあるなど、ロックの醍醐味も存分に味わえるような楽曲が並んでおり、アルバム全編でトニーの抜群のソングライター力が発揮されている。 英国のバンドらしいウエットな質感のある叙情派のヴォーカル・メロディ、ボブのエモーショナルな歌唱も素晴らしく、まさにヴェテランの風格を感じさせる傑作が登場したと言えるだろう。尚、アルバムのアートワークはロドニー・マシューズが手掛けている。 【メンバー】 ボブ・カトレイ(ヴォーカル) トニー・クラーキン(ギター) デニス・ワード(ベース) リック・ベントン(キーボード) リー・モリス(ドラムス)

ラッシュ・オブ・デスラッシュ・オブ・デス

レイジのメンバーとして活躍したヴィクター・スモールスキによるプロジェクト、アルマナックの3rdアルバム『ラッシュ・オブ・デス』が登場!  レイジ時代を思い出させるような攻撃性と要所にオーケストラを交えた楽曲は実にドラマティックで、テクニカルなヴィクターのギター・プレイも圧巻! 1999年から2015年までレイジに在籍し、ギタリスト、コンポーザーとして数々の名作を生み出したヴィクター・スモールスキ。 旧ソビエト連邦、現ベラルーシ共和国の首都ミンスクにて、著名な作曲家であるドミストリー・スモールスキの息子として生まれた彼は、幼少の頃から音楽の英才教育を受けて育ち、オーケストラのスコアが書けるほどの音楽の知識を持っていることでも知られる。 そんな彼はレイジ時代にリングア・モーティス・オーケストラfeat.レイジ名義でリリースしたアルバム『リングア・モーティス・オーケストラfeat.レイジ』(2013年)の作曲、オーケストラ・アレンジを自身で行ない、驚くほどの才能と実力を発揮していたが、レイジ脱退後に立ち上げたアルマナックは、その『リングア・モーティス・オーケストラfeat.レイジ』のコンセプトを継承するプロジェクトとしてスタートしている。 2016年にリリースしたアルマナックの1stアルバムの『ツァー』は、『リングア・モーティス・オーケストラfeat.レイジ』に参加していたオーケストラ・バルセロナ・フィルハーモニア、女性シンガーのジャネット・マルヒェフカ(ヴォーカル)をそのまま起用してレコーディングを実施。アルバムはメロディックなパワー・メタルに要所でオーケストラを取り入れたスタイルの楽曲が並んでおり、ストーリーに合わせて、ピンク・クリーム69のデイヴィッド・リードマン(vo)、ブレインストームのアンディ・B・フランク(vo)と、タイプの異なるシンガーも参加していたのも特徴になっていた。 アルバム・リリース後、10ヵ国で50回を超えるライヴを行なった彼らは、バンドとしての手応えを掴むと、ジャネット、デイヴィッド、アンディの3人のシンガー、新加入のリズム隊と共に2ndアルバム『キングスレイヤー』を発表する。 この作品でもオーケストラも交えつつ、前作以上に攻撃性のあるメロディック・パワー・メタルを展開すると、2017〜2019年に新メンバーを迎えてライヴ活動を行ない、その新体制で3rdアルバムのレコーディングを実施。完成したのがこの3rdアルバム『ラッシュ・オブ・デス』である。 ジャネットと2018年に加入した元GUN BARRELのパトリック・サール(ヴォーカル)の男女混合ヴォーカルを擁し、ヴィクターらしい切れ味鋭いギター・リフを軸にしたメロディック・パワー・メタルは、今作ではさらにヘヴィでかつアグレッシヴに進化。 レイジの『ユニティ』(2002年)や『サウンドチェイサー』(2003年)辺りを思わせるような曲もある。 随所に取り入れたオーケストラもアルバムをドラマティックに演出しており、強靭でかつ劇的なヘヴィ・メタル・アルバムが完成したと言える。 尚、ゲスト・ヴォーカルとしてガンマ・レイのフランク・ベック、元MORTAL REMAINSのマーセル・ジャンカーが参加している。 【メンバー】 ヴィクター・スモールスキ(ギター) パトリック・サール(ヴォーカル) ジャネット・マルヒェフカ(ヴォーカル) ティム・ラシッド(ベース) ケヴィン・コット(ドラムス)

エアロマンティックエアロマンティック

ソイルワークのビョーン・ストリッドやアーチ・エネミーのシャーリー・ダンジェロらによるクラシック・ロック・プロジェクト、ザ・ナイト・フライト・オーケストラの5作目『エアロマンティック』が登場。 70〜80年代のエッセンスを感じさせる懐かしのサウンドと親しみやすいメロディ、バンドのさらなる進化を感じさせるアルバムがここに完成! ソイルワークのビョーン・ストリッド(ヴォーカル)とデイヴィッド・アンダーソン(ギター)が、2006年のアメリカでのツアー中に、昔のロック話で盛り上がったところからスタートしたザ・ナイト・フライト・オーケストラ。 2人でデモの制作を開始する一方で、メンバー探しも行なった末、アーチ・エネミーのシャーリー・ダンジェロ(ベース)、ミーン・ストリークのヨナス・カールズバック(ドラム)、ビョーンの幼なじみのリチャード・ラーソン(キーボード)という仲間を見つけることになる。 メンバーのスケジュールの関係もあって、準備期間に時間をようしたものの、バンドは2012年にレコーディングを行ない、デビュー・アルバム『INTERNAL AFFAIRS』(2012年)を発表する。 70〜80年代のポップス、ロック、ハード・ロックのエッセンスを取り入れた楽曲は、メンバーが所属しているバンドの音楽とは明らかに異なるもので、親しみやすいヴォーカル・メロディ、キーボードを使った懐かしさを感じさせるサウンドなど、バンドとしての個性をしっかりアピールすることに成功する。 2013年から少しずつライヴ活動も開始すると、2014年にはセバスチャン・フォースルンド(ギター/パーカッション)が加入。 6人編成で2ndアルバム『SKYLINE WHSPERS』(2015年)、3rdアルバム『アンバー・ギャラクティック』(2017年)、4thアルバム『サムタイムス・ザ・ワールド・エイント・イナフ』(2018年)と精力的にアルバムを制作したバンドは、2018年にはヨーロッパ・ツアーも実現。満を持して完成させたのが、本作『エアロマンティック』である。 プログレッシブ・ロック風のキーボードが入ったスピード・チューンの「サーヴァンツ・オブ・ジ・エアー」からスタートするこの作品は、ノリのいいナンバーを中心に、ハード・ロック・ナンバーからディスコ・ビートを取り入れた曲、パワー・バラード風のナンバー、きらびやかなシンセサイザーが入った曲など70年代後半から80年代の英米のヒット・チャートに入っていたような曲をイメージさせるナンバーが次々と登場する。 どの曲もウェットな香りを漂わせているのもこのバンドの特徴で、これまで以上にダイナミックな楽曲が並んだ作品に仕上がったという印象だ。 バンドの進化を感じさせるこの作品で、ザ・ナイト・フライト・オーケストラさらなるファン拡大を実現させることは間違いないだろう。 【メンバー】 ビョーン・ストリッド (ヴォーカル) デイヴィッド・アンダーソン (ギター) シャーリー・ダンジェロ (ベース) リチャード・ラーソン (キーボード) セバスチャン・フォースルンド (ギター/パーカッション) ヨナス・カールズバック (ドラムス)

Infinite RegressInfinite Regress

制作・出演

DEFILED

発売日

2020年2月14日 発売

日本が誇るデス・メタル・バンド、DEFILEDによる4年ぶり6枚目のフルアルバム。 ジム・モリソンによるミックス、マスタリングで90年代デス・メタル黄金期のサウンドを21世紀に蘇らせる会心作。 92年のバンド結成以来、日本を代表するデス・メタル・バンドとしてその信念を貫き通してきたDEFILEDが、4年ぶり6枚目となるアルバム、『Infinite Regress』をリリースする。 99年のデビュー・アルバム『Erupted Wrath』をデス・メタルの聖地モリサウンド・スタジオでミキシングするなど、早い時期からワールドワイドな展開を意欲的に行ってきた彼ら。 その姿勢は20年を経た現在も一切変わっていない。本作は、365日、24時間、自分達の機材で練習、録音ができるという、バンドにとって最高の環境である沖縄のプライヴェート・スタジオで製作されたというだけあり、その仕上がりはバンド史上最高のもの。DEFILEDの持ち味であるブルータルさ、テクニカルさ、そしてひねくれ度にも一段と磨きがかかっている。 再びモリサウンドのジム・モリスがミキシング、マスタリングを手掛けたそのサウンドは、ジムの言葉を借りれば「オーガニックかつクリア、そしてヘヴィ」。まさにデス・メタルの黄金期、90年代初期のサウンドプロダクションを彷彿させるデス・メタル・ファンにはたまらない内容になっている。 タイトルの『Infinite Regress』とは、「無限退行」の意。本作では、監視社会、情報操作、階級闘争、富の不均衡、貧富差の拡大、労働の搾取、無知の悲劇、文明社会の崩壊、衰退などの社会的問題が、ダークな視点から取り上げられている。 ファースト・アルバム以来彼らのアートワークを手掛けるウェス・ベンスコーターの手によるジャケットにも、その世界観がよく表れている。 ベテラン・デス・メタル・バンドによる会心作。オールドスクール・デス・メタル・ファンはもちろん、エクストリーム・メタル好きなら聞き逃す手はない。日本盤にはボーナスとしてライヴ・トラック5曲を収録。 【メンバー】 Shinichiro Hamada (Vocal / Guitar) Yusuke Sumita (Guitar) Takachika Nakajima (Bass) Keisuke Hamada (Drums)

ビカム・ザ・ハンタービカム・ザ・ハンター

殺傷力を取り戻した野獣スーサイド・サイレンスが、獲物を求め再び狩りに赴く。最先端ヘヴィネスの覇者による第6の襲撃! 2002年にカリフォルニア州リヴァーサイドで結成、憤怒に満ちた轟音の塊によって一躍デスコアを代表するアーティストとなったのがスーサイド・サイレンスだ。 2012年11月1日、ヴォーカリストのミッチ・ラッカーがバイク事故で亡くなるという悲劇を乗り越えて、彼らは進んでいくことを決意。 元オール・シャル・ペリッシュのエディ・ヘルミダを迎えて復活を遂げている。 前作『スーサイド・サイレンス』(2017)ではKoЯnやスリップノットを手がけたロス・ロビンソンをプロデューサーに迎え、よりメロディアスなアプローチと大胆なクリーン・ヴォーカルの導入が賛否両論を呼んだが、そんな実験を経て、エディ加入後3作目となる本作では本格デスコアへと原点回帰。 暴虐サウンドで聴く者をひたすら圧殺する。 オープニングのインストゥルメンタル(1)「メルトダウン」から全身でダイヴしていく本作。 アルバム全体を導いていく(2)「トゥー・ステップス」では“俺を殺してみろ!”と絶叫、アルバム発売に先駆けてライヴで披露されている(4)「ラヴ・ミー・トゥ・デス」や(3)「フィール・アライヴ」など、音楽そのものに“生”と“死”のせめぎ合いが繰り広げられる。 (7)「スキン・タイト」もスピードを抑えながら切実さを帯びたナンバーで、何かに捕まりながら聴かないと振り落とされるうねりと重量感を伴うものだ。 「ユー・オンリー・リヴ・ワンス」「ファック・エヴリシング」に代表される、初期の鬼気迫るデスコア復活に最大のインパクトをもたらすべく、現代メタル界の粋を凝らした布陣が集結。プロデュースをスティーヴ・エヴェッツ(エヴリ・タイム・アイ・ダイ、ザ・ディリンジャー・エスケイプ・プラン、セパルトゥラ他)、ミックスをジョシュ・ウィルバー(ラム・オブ・ゴッド、GOJIRA他)、マスタリングをテッド・ジェンセン(パンテラ、スリップノット、デフトーンズ他)が手がける強力作となった。 英国のタトゥー・アーティスト、エイドリアン・バクスターによる“死神”を描いたジャケット・アートも本作のトータル性に則った説得力を伴っている。 エディ加入第1作『ユー・キャント・ストップ・ミー』(2014)が全米アルバム・チャート16位というヒットを記録するなど、デスコアのみならずメタル界の命運を握るバンドのひとつからの啓示。2020年のヘヴィ戦線をさらに熾烈にする、妥協なき一撃が我々を粉砕する。 【メンバー】 エディ・ヘルミダ(ヴォーカル) マーク・ヘイルマン(ギター) クリス・ガーザ(ギター) アレックス・ロペス(ドラムス) ダン・ケニー(ベース)

クアドラクアドラ

ブラジルの英雄セパルトゥラが3年ぶりに放つ15枚目のフルアルバム。 オールド・スラッシュ・フィーリングの復活、そしてトライバル・パーカッション、シンフォニック・アレンジメント。 彼らのキャリアを総括するプリミティヴさと洗練の奇跡的融合。 セパルトゥラに後退はない。 日本盤のみ、2018年5月の来日公演の模様を完全収録した2枚組フルライヴCD付特別仕様。 セパルトゥラほど様々なエクストリーム・メタルのサブジャンルに影響を与えたバンドはいないのではないか。 マックス、イゴールのカヴァレラ兄弟がセパルトゥラを結成したのが84年。同郷のオーヴァードーズとのスプリットLP『Bestial Devastation』(85年)、デビュー・アルバム『Morbid Visions』(86年)は、当時としては非常識なまでの速度で多くのスラッシュ・ファンの度肝を抜いただけでなく、後のブラック・メタル勢にも多大なる影響を与えたレジェンド作。 その後、現在バンドの主導権を握るアンドレアス・キッサーが加入し製作された『Schizophrenia』(87年)、『Beneath the Remain』(89年)、『Arise』(92年)はスラッシュ/デスの名盤として、今なお多くのファンに愛されている。 さらに93年の『Chaos A.D.』、ロス・ロビンソンをプロデューサーに迎えた96年の『Roots』では、いわゆるグルーヴ・メタルの礎を築いた彼ら。 90年代というヘヴィ・メタル暗黒期、セパルトゥラは時代に迎合するのではなく、自ら新時代を切り開いてみせたのだ。 『Roots』リリース後、マックスが脱退。後任として黒人ヴォーカリスト、デリック・グリーンが加入する。 新体制で製作された『Against』(98年)では『Roots』のワールド・ミュージック的要素を発展させつつも、ハードコア・パンク的感触を強化、新生セパルトゥラの誕生を強くファンに印象付けた。06年に今度はドラマーのイゴールが脱退。新ドラマーを迎え再びコンセプト・アルバムという形式をとった『A-LEX』(09年)をリリース後、ヨーロッパ最大手のNuclear Blast Recordsへと移籍。 13年の『The Mediator Between Head and Hands Must Be the Heart』は久々のロス・ロビンソン・プロデュース作品として話題になった。 16年には『マシーン・メサイア』をリリース。スラッシュからグルーヴ・メタル、ワールド・ミュージックと言った彼らお得意の要素に加え、シンフォニックなアレンジメントまでも導入、新たにプログレッシヴな一面を見せ、ファンを驚かせた。 前作から3年、この度リリースになるのが15枚目のスタジオ・アルバム、『クアドラ』だ。 「『Beneath the Remains』や『Arise』のような、オールド・スラッシュのフィーリングを復活させたい衝動に駆られた」というアンドレアス・キッサーの言葉に心を動かされないスラッシャーなどいないだろう。もちろんセパルトゥラのことだ。 単に過去を振り返るだけで終わるはずがない。トライバルなパーカッション、シンフォニック・アレンジメント、さらにはクワイヤやクリーン・ヴォーカルなどもふんだんに取り入れられている本作で、再びセパルトゥラは現在進行形のバンドであることを我々に印象づける。 ジョン・ノースの『Quadrivium』という本にインスパイアされたというそのテーマは、「4」という数字。 アルバムも4つのパートに分けられ、第1部からそれぞれピュア・スラッシュ、トライバル、実験的、メロディックという音楽的特徴を持つ構成になっている。 ダイナミックなデス/スラッシュ・パートとクワイヤやトライバル・パーカッションを違和感なく融合させるセパルトゥラ・マジック。 「オールド・セパルトゥラのエコーも聴こえるだろう。だけどこれは2020年のセパルトゥラという経験豊かで洗練された獣の姿だ」とアンドレアスが言うとおり、激しさと洗練が高次元で融合された本作は、オールド・ファン、最近のファンどちらも満足させる素晴らしい仕上がり。 前作に引き続き、イエンス・ボグレンがミックス、プロデュースを担当。全スラッシュ・メタル・ファン必聴。 【メンバー】 アンドレアス・キッサー(ギター) デリック・グリーン(ヴォーカル) エロイ・カサグランデ(ドラムス) パウロ Jr.(ベース)

パイアー・オブ・ザ・ブラック・ハートパイアー・オブ・ザ・ブラック・ハート

ナイトウィッシュの男声ヴォーカリスト/ベーシストとしてメタル大国フィンランドに君臨するマルコ・ヒエタラが遂にソロ始動。 よりヘヴィかつメロディック、そしてドラマチックに自らを解き放つ心の旅路。 ナイトウィッシュの男声ヴォーカル兼ベーシストとして知られるマルコ・ヒエタラ。2001年に彼が加入してナイトウィッシュが発表したアルバムは5作連続で母国フィンランドのナショナル・チャートで1位を獲得、ヨーロッパやアメリカ、そして日本でも絶大な支持を得ている。 さらに彼はタロットやシナジー、ノーザン・キングスなどでも活躍、アモルフィスのプロデュースを手がけ、アヴァンタジアやアイリオンなどのスーパー・プロジェクトにも参加するなど、メタル大国フィンランドのシーンにおいて欠くことの出来ない重要ミュージシャンだ。 35年にわたって多彩な活動を経てきたマルコが2020年、満を持して発表する初のソロ・アルバムが『パイアー・オブ・ザ・ブラック・ハート』である。 「いかなる制限もない、自由な制作」を行った本作の音楽性について、マルコは“ハード・プログレ”と表現している。ヘヴィでメロディック、プログレッシヴでドラマチックなスタイルには随所でフォーク/ペイガン的な旋律も込められており、過去15年をかけて書き綴られた楽曲の集大成として相応しいものだ。 アルバムに先駆けてリーダー・トラックとして発表された「ストーンズ」からマルコの世界観が全開。シンフォニックな要素はナイトウィッシュより希薄だが、1970年代のプログレッシヴ・ロックからケイト・ブッシュ、トーリ・エイモスなどからインスピレーションを受けたというドラマチックな展開が全編を貫いている。ピンク・フロイドからの影響も覗かせる「フォー・ユー」、抒情派の「アイ・ドリーム」「トゥルース・シャル・セット・ユー・フリー」など、深みをたたえたサウンドは単なるサイド・プロジェクトの域をはるかに超え、マルコ・ヒエタラというアーティストの新局面を描ききったものだ。 あくまでマルコのリーダー・アルバムでありながら、実力派ミュージシャン達が彼を支えることで、さらなるクリエイティヴな高みへと至っている。トォマス・ワイノーラ(ギター)はコティペルトでの活動で知られ、2011年には“3Ts (スリーティーズ)ジャズ・ロック・セッション”で来日したこともある。 ヴィリ・オイリラ(キーボード)はメタル・クリスマス・プロジェクト:ロスカスタ・ヨゥルアでフィンランドのお茶の間でも人気だ。 アンシ・ニカネン(ドラムス)はティモ・トルキやハヴァナ・ブラックとも共演したことがあり、マルコと重厚かつ繊細な化学融合を起こしている。 本作は2019年5月、『Mustan Sydämen Rovio』としてフィンランド語ヴァージョンが発表されたが、日本でリリースされるのは英語によるインターナショナル・ヴァージョン。ナイトウィッシュでも長く英語で歌ってきたマルコは本作でも伸びやかなヴォーカルを披露している。 ナイトウィッシュの一員として活動を続けるマルコだが、2020年2月にはソロ・アーティストとしてのヨーロッパ・ツアーも行われる。世界のメタル・ファンの“黒き心臓”に火を灯すときが来た。 【メンバー】 マルコ・ヒエタラ(ヴォーカル/ベース) トォマス・ワイノーラ(ギター) ヴィリ・オイリラ(キーボード) アンシ・ニカネン(ドラムス)

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP