2003年7月24日発売
名ポピュラー・シンガーのコロンビア時代を中心とした代表曲集。過去に何度となく同種の編集盤が組まれているので、企画自体に新鮮味はないが、最低でもベスト盤の1枚は持っていたい人だ。その気品あふれるヴォーカルはまさに“アメリカの良心”と言える。
“ワルツの女王”ことペイジが、50年代から60年代末にかけてCBSコロンビアに残したヒット曲を集大成。べたつかない、さわやかなお色気を感じさせるヴォーカルに稀有な持ち味が。彼女が人気を博した50年代、合衆国白人の歌声も、まだまだ“大人”だった。
50年代後半から60年代にかけてのフォーク・ブームを支えたブラフォアのベスト盤。デビュー曲の(1)から、ギターの素朴なサウンドと滲みるコーラスが続く。日本向けの企画盤なので、日本でヒットした曲やおなじみの曲を中心にセレクトしてある。夏で疲れた体をこれで癒したい。
40年代半ば〜50年代を代表するジャズ系ポップ歌手で、ハリウッド・スターでもあったドリスのベスト。彼女の主演映画で歌われた曲が多く、そのシーンを思い出す方も多いだろう。ドリスの代表曲(1)や彼女のTVショーのテーマでもあった(15)などの名曲ぞろい。
タイトル曲とK-1グランプリ大会挿入歌の「Kの王者」はある意味対極にある曲だ。バラードとアップ・テンポということのみならず、生きる指針を模索しようとする前者に対して、後者は迷いのない闘いに勝つことへの賛美に徹している。しかもコマーシャル的。どちらが真姿か?
発売元
キングレコード株式会社欧米でも評価の高い鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパンが進めているバッハのカンタータ全集の第19弾。1724年に作曲された4作品が収められている。
完全に佐渡の術中にはまった演奏だ。度派手なダイナミズムやワクワクするような歌わせ方は、恩師バーンスタイン譲り! バーンスタインの書いた映画音楽やミュージカルを集めたアルバムだが、血沸き肉踊るような“生”の感触と迫力が痛感される熱演である。★
98年にニコライ・マルコ国際指揮者コンクールで優勝し、世界的に注目されている新進気鋭のマエストロ、金聖響。古楽的なアプローチを取り入れて、新鮮なベートーヴェンの交響曲2曲を披露する。
坂本龍一とモレレンバウム夫妻によるボサ・トリビュートの続編。夫ジャキスのチェロがいいだけに、あまりに凡庸な女房のヴォーカルがつくづく惜しい。コンサートで教授が言及していたジョビンとショパンの類似性に迫ってくれたほうが、プロジェクトとしての甲斐があるのでは。
フジテレビ系情報番組『めざましテレビ』の人気コーナー「トロと旅する」で使用された人気楽曲ばかりを集めた企画シリーズの第2弾、夏休み編。真夏の行楽のお供に、ぜひ持っていきたい1枚。
ソウルフルなシンガー、ミック・ハックネル率いる英グループの結成20周年記念のベスト。バラードの1枚目、アップ・テンポの2枚目にわかれた2枚組で、貴重な12インチ・ヴァージョンも収録。ミック抜きには語れない独自の美学、唯一無二の個性がまぶしい。