小説むすび | 出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン

出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン

イタリア富豪の結婚物語イタリア富豪の結婚物語

最初で最後となったあの一夜に、 愛されぬシンデレラが見た夢は……。 幼い頃に父を、学校を卒業してまもなく母を亡くしたシルヴィ。 今、ヴィラを改装したホテルでウエディングプランナーの仕事を得て、 ようやく安らげる居場所を見つけたような気分を味わっていた。 特に、経営者であるイタリア富豪エンツォのパリ出張に同行し、 彼に純潔を捧げた夜は夢のようだった。密かな想いが実ったのだから。 だが2週間後、シルヴィはエンツォの態度に戸惑っていた。 彼はよそよそしいだけでなく、ホテルを閉める意向を示したのだ! 家も仕事も恋も失う三重苦にさらされたシルヴィに、さらなる試練がーー 落馬事故で病院へ担ぎ込まれ、立ち会ったエンツォとともに、 医師から驚きの一言を告げられた。「赤ちゃんの様子を診てみましょう」 実のところ、エンツォは仕事仲間であり友人でもあるシルヴィとの一夜を後悔していました。そんななか判明したシルヴィの妊娠。彼は子供への責任は果たしても、結婚は考えられず……。本作は『星と花火とガラスの靴と』『愛の迷い子と秘密の日記』の関連作です。

愛を語らぬローマ富豪愛を語らぬローマ富豪

その男は、約束の12時を過ぎてから、ジュリアの前に悠然と現れた。 彼女の疎遠の父が遺言を託した相手ーーイタリア大富豪のランド。 父は愛人の存在を公言して母を苦しめ、ジュリアが赤ん坊のとき離婚した。 どれだけ貧しかろうと、父の遺産など受け取りたくはなかったけれど、 乳がんを患った母のために、なんとしても治療費を工面したい……。 最愛の母を助けたい一心で、ランドに連絡をとり、こうして会いに来たが、 彼の圧倒的な男らしさと人目を引く顔立ちに、彼女は思わず息をのんだ。 しかし、一方のランドは瞳に軽蔑の色を浮かべ、ジュリアに言い放った。 「きみは亡くなった父親のことさえ気にしない女だ」 彼は私を、見舞いにも来ずに遺産は受け取る悪女と思っているんだわ! 〈波瀾のラブストーリー〉をテーマに、愛憎物語で人気のJ・バードの秀作をお贈りします。遠い国に住む父を見舞うことも、葬儀に参列することもできなかったジュリア。それには、病を宣告された母を置いておけなかったというやむなき事情があったのですが……。

十二時の鐘が鳴っても十二時の鐘が鳴っても

大富豪との期限付きの結婚。 不安はただ一つーー彼を愛してしまうこと。 ロザリーは、清掃員をしながら病弱な母との生活を支えてきた。 ところが母亡きあと、サンドロスと名乗る魅惑的な男性が現れ、 故国ギリシアで成功した彼女の父親に頼まれ迎えに来たと告げた。 驚きと喜びに舞いあがるロザリー。だが、初めて対面した父親は 娘を温かく抱擁することもなく、サンドロスと結婚しろと命じた。 彼の名家の血が欲しいからと。打ちのめされるロザリーだったが、 父親の会社との合併を望むサンドロスは便宜結婚を提案してきた。 半年だけ結婚すれば、離婚時に相応の手当を出す、と。 ロザリーは抗えなかった。すでに彼に心を奪われていたから。 ジュリア・ジェイムズによる切ないシンデレラ・ストーリーです。結婚すれば、極貧にあえぐ生活から抜け出せるーー。でも、それはロザリーが便宜結婚を承諾した理由ではありませんでした。お金や同情ではなく、愛を求めたロザリーの願いは叶うのでしょうか。

天使に捧ぐ秘密の夜曲天使に捧ぐ秘密の夜曲

2500分の1の奇跡で生まれた赤ちゃん── 何があっても、この子だけは守りたい。 ある日猛烈な腹痛に襲われ、病院に運びこまれたジョージーは、 そこで初めて妊娠していると知らされ、そのまま男児を産んだ。 我が子と対面しても、彼女はただただ呆然とするばかりだった。 毎日仕事漬けだった私に、こんな奇跡が起こるなんて……。 だが、体調を崩し、会社から解雇されてしまったジョージーは たちまち困窮する。もう頼れるのはフィンしかいない── たった一度だけ熱い夜を共にした、この子の父親である大富豪。 病み上がりの体で彼を捜しだし、すべてを打ち明けた彼女に、 フィンは冷たく言い放った。「僕の子だって? ありえない」 もしもある日突然、心構えもなく赤ちゃんを産み、母親になったとしたら……。医学的には2500人に1人の割合で起こると言われている奇跡的な妊娠・出産を迎えたヒロインのドラマティックなロマンスです。ルーシー・キングの鮮烈なデビュー作をお楽しみください。

三人のキューピッド三人のキューピッド

子供たちはこの手で守ってみせる。 もう誰にも頼らない。そう誓ったのに……。 4年前、ミッシーは夫に捨てられ、幼い三つ子を抱えて途方にくれた。 母はすでに亡く、酔いどれの父に頼ることもできないなか、 ほそぼそとウエディングケーキ作りの仕事をして暮らす毎日だ。 そんなある日、隣家にたくましくセクシーな男性がやってきた。 ハイスクール時代、親切に勉強を教えてくれたワイアット。 魅力的な大富豪となった彼の変貌ぶりに、ミッシーは密かに息をのんだ。 と同時に、ワイアットから卒業式後のデートに誘われていたのに、 父にドレスを汚されて行けなかった哀しい思い出もよみがえる。 今や男性不信になってしまったミッシーは恋など求めていなかったが、 子供たちに優しく接するワイアットを前に、胸がときめいて……。 ハーレクイン・イマージュ屈指の大人気作家スーザン・メイアーは、共感を呼ぶ等身大ヒロインのシンデレラ・ストーリーに定評があります。始まる前に終わった恋の15年後が描かれる本作は、愛らしい三つ子たちが悩めるふたりを結びつける感動の再会物語です!

伯爵を待ちわびた壁の花伯爵を待ちわびた壁の花

拒まれた乙女の初恋は、 あの夜に置き去りにされたまま。 社交界デビューの夜、バイオレットの夢は砕け散った。 幼なじみのセスと最初のダンスを約束していたのに、 彼女のドレス姿を見たとたん、彼は何も言わずに背を向け、 そのまま別れの言葉もなく戦地へ行ってしまったのだ。 わたしが美しくないから、きっとセスは幻滅したんだわ……。 それからの月日は絶望のうちに過ぎ、6年が経った。 夫を見つけられないなら出て行けと父に叱られたバイオレットの前に、 戦地から帰還したセスが現れる。罪深いほどすてきな男性になって。 兄亡き後ダルトン伯爵の称号を継いだ彼は、近く妻を迎えるという。 そして、彼はバイオレットにきいたのだ。「なぜ君はまだ独身なんだ?」 『公爵と氷の微熱』で華々しいデビューを飾った期待の作家、マデリン・マーティン。今回はその関連作です。壁の花、行き遅れ、と揶揄されるバイオレット。伯爵となったセスにとって、妻選びなどよりどりみどり。「壁の花」や「行き遅れ」と揶揄されるバイオレットに、チャンスがあるはずもなく……。

天使のカルテ天使のカルテ

こんなにも大切に思っていることを 伝えたいのに、伝わらない……。 「きみの息子は無事だ」夫のモーガンの声に、カトリーナは身を震わせた。 いくら夫に会いたいとは思っても、病室での再会は望んでいなかった。 モーガンから一方的に別れを切り出され、家を飛び出したのは4年前。 カトリーナは南アメリカで看護師として支援活動中に、 病死した少女の忘れ形見を引き取って独りで育ててきた。 今回の帰国は、夫の手を借りて正式に養子縁組をするためだった。 なのに、モーガンのもとへ向かう途中で事故に巻き込まれ、 運び込まれて手術を受けた先が、なんと彼の働く病院だったのだ! 病床から、あの子の父親になってほしいと懇願すると、夫は言った。 「きみの厚かましさには驚くよ。ぼくを苦しめて楽しいのか?」 心に沁みる愛と懊悩のドラマを綴った名作家、ジェニファー・テイラー。今作は、お互いに片想いを続ける二人のもどかしくて切ない感動ラブストーリーです。“この作家のほかの作品も読みたい!”と思わせてくれるような珠玉作ですので、ぜひ見逃しなく。

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