著者 : ジャッキー・アシェンデン
「二度と連絡は取らない約束だった。 この子の父親は誰なんだ?」 ロンドンのアンティーク・ショップで働くラークは、店に現れた ブルーの瞳の男性を見て、息をのんだーーなんて美しいの。 ダークスーツに包まれた、筋肉質の堂々たる体躯。 芸術品のように端整な顔立ち。エネルギーに満ちあふれた彼こそ ドナーティ銀行頭取、チェーザレ・ドナーティだ。 「二度と連絡は取らない約束だった」唐突な言葉にまごつくラークに 彼は言いつのる。「ぼくを捜すなと言ったはずだ」 2年前、ラークは旅先のイタリアで事故に遭い、気づくと病院にいた。 事故の日の記憶だけ失われ、そして9カ月後ーー娘が生まれた。 まさかーーこの男性が、娘の父親だというの? 大人気の記憶喪失×シークレットベビーがテーマの物語です。ヒロインは世界的に有名な裕福で傲慢な男性が娘の父親とは到底信じられません。事故の夜、ふたりの間に何があったのでしょうか……? 〈億万長者と運命の花嫁〉第2話では、ヒーローの親友であるギリシア人富豪アリストパネスの恋が描かれます!
王の子を身ごもっても結婚はできない。 私には誰にも言えない秘密があるから。 祝賀舞踏会の夜、国王秘書のウィニフレッドは灯りを消し、 やっとベッドに潜り込んだ瞬間、誰かの手に触れて凍りついた。 「来てくれたんだね。待ちくたびれたよ」 この声は……私のボス、オーガスティン国王? 部屋を間違えた! そして彼も私を誰かと勘違いしている。 抗うべきなのに、ウィニフレッドは正体を伏せたまま身を任せた。 じつは5年前に仕えて以来、ずっと彼に憧れてきたのだ。 だが代償は大きく、ウィニフレッドは王の世継ぎを宿してしまう。 私には母親になる資格なんてない……。でも、どうすればいいの? 『夢の舞踏会と奪われた愛し子』『王子が選んだ十年後の花嫁』に続く、ジャッキー・アシェンデンの魅力が詰まったドラマティックなロイヤル・ロマンス! ダニー・コリンズ作品好きにはたまらない、際立った個性が光るヒロインに要注目です。
王妃になっても幸せにはなれない。 彼が私の愛を拒み続けている限りは。 シドニーは30歳の誕生日に突然現れたハリールから求婚され、 動転した。学生時代、彼とは固い友情で結ばれていた。 引っ込み思案の彼女を異国の王子ハリールはいつも励まし、 勇気づけてくれた。やがて感謝の想いは恋心へと変わり、 5年前、王位継承のため帰国するハリールについに愛を告げた。 だがなぜか彼は冷たく拒絶し、絶縁を言い渡して去ったのだ。 まだあのときの傷さえ癒えていないのに……。 シドニーは求婚を一蹴するが、2週間だけ滞在してはと誘われ、 思わず心が揺れる──ハリールの密かな企みにも気づかずに。 大スター作家ダニー・コリンズ推しの方におすすめのスター作家、ジャッキー・アシェンデンが描く、ドキドキが止まらない熱いロイヤル・ロマンス! お互いが30歳になって独身なら結婚する──食卓のナプキンに走り書きした“誓約書”が本物になるなんて。
私は世継ぎを産み落としたの? 混乱の中、愛しい息子は奪われたーー! 里親の家庭をたらいまわしにされ、さみしく育ったソラス。 仮面舞踏会の夜、漆黒の髪と完璧な男らしい肉体を持つ ガレンに出会ってたちまち虜になり、純潔を捧げた。 だが妊娠に気づいたのは出産の1週間前ーーそして出産翌日、 国王の使者が来たのだ。あの夜の男性は国王陛下だったの? 極度の疲労で何も考えられず、差し出された書類にサインした。 大金と引き換えに赤ん坊を奪われるとも気づかずにーー。 だから子供を取り戻すため秘密のナイトクラブで王を誘惑した。 ソラスの顔も名前も知らない彼はまんまとのせられたが、 写真をたねに脅しても応じず言った。「君を王妃に迎えたい」 産んだばかりの赤ん坊を奪うという地獄のような仕打ちのあと、今になって王妃に迎えると言うヒーローの真意とは? 斬新な設定で人気のスター作家ジャッキー・アシェンデンの作品は、大スター作家ダニー・コリンズ好きのあなたに特におすすめします!
華やかさとは無縁の私が、 プレイボーイのギリシア富豪の花嫁に? カストール・クセナキスの豪邸に足を踏み入れたとき、 店のレジ係にすぎないグローリーは自分の思いつきを後悔した。 悪名高いギリシア富豪が連日主催する派手なパーティに潜り込み、 自分の純潔と引き換えに姉の治療費を手に入れようだなんて……。 カストールは招待客ではない小柄な女性を琥珀色の目で見つめた。 フードつきの真っ赤なコートを肩にはおり、震えている。 見るからに無垢なグローリーの話を聞くやいなや、彼は言い放つ。 「ある事業のため僕は妻が必要だ。報酬を払うから結婚してくれ」 両親亡き後、苦労して自分を育ててくれた姉の治療費を工面したいヒロインは、自らの純潔を悪名高いギリシア富豪ヒーローに売り渡そうとします。ところが、驚くべきことに便宜結婚を提案され……。人気急上昇中のJ・アシェンデンが描く情感豊かなロマンスです。
義兄への憧れが弾けた一夜に、 小さな奇跡が舞い降りて……。 最後にひと目、義兄コンスタンティンに会って別れを告げよう。 身重のジェニーはそう決めて、継父の追悼会に出席した。 彼女が9歳のとき、実母がコンスタンティンの父と再婚して以来、 ずっと優しかった義兄。友情はやがて片想いへと変わっていった。 ところが3カ月前、ジェニーに思いがけない奇跡が起きた。 コンスタンティンに誘惑されて純潔を捧げ、身ごもったのだ。 でも、彼には婚約者がいる──この子を守れるのは私だけ……。 悩む彼女にコンスタンティンが放ったのは、耳を疑う宣言だった。 「婚約は破棄した。愛はないが、代わりにきみと結婚する」 斬新なアイデアに満ちた作品が人気のジャッキー・アシェンデン。『消えた初恋と十五年愛』の関連作となる、義理の兄と妹の切ないロマンスをお楽しみください。愛のない結婚生活のさなか、ヒロインは偶然、ヒーローの秘密の部屋に立ち入ってしまい……。
オリヴィアの婚約者コンスタンティンの亡父の追悼会に、彼の兄で15年前に死んだはずのヴァレンティンが突然現れた。会場が大混乱に陥るなか、オリヴィアは連れ去られた。かつてヴァレンティンと幼い恋を育んだ島へ。彼が生きていた!だが喜びはなく、あるのは困惑だけだった。「僕は君を弟から取り返し、必ず君と結婚する」なぜ?あのとき、私の前から消えてしまったのに?かつて愛した人の宣言に、オリヴィアは“ノー”と答えた。ヴァレンティンの彫刻のような冷たい美貌を見上げるとー?!
意に染まぬ結婚に甘んじると決めた夜、 月明かりが導いた、運命の男性はーー? その夜、リアは絶望を抱え、許婚の寝室へ向かった。 初めて会った瞬間から、私を虜にしたラファエル。 なのに父の決めた許婚は、あろうことか彼の異母弟なのだ。 でも、籠の鳥の私にいったい何ができただろう? ラファエルへの恋心を封印し、リアは許婚の寝室を訪ねた。 夫となる人に心を捧げられないならば、せめて体を捧げるーー それが、実らぬ恋をあきらめるただ一つの道に思えたから。 迎え入れた許婚の端整な顔がその刹那月明かりに照らし出され、 リアは息をのんだ。ラファエル! まさか部屋を間違えたの? 抗うすべもなく情熱を交わした後日、リアは妊娠に気づくーー。 「そこまでだ。花嫁は僕がもらう!」結婚式当日、大聖堂に響いた声の主はラファエル。でも初恋の男性からの愛なきプロポーズを喜べるはずもなく……。起伏に富んだドラマチックな作風でリン・グレアムの再来と呼び声の高い、ジャッキー・アシェンデンの力作!
代理母のわたしが犯した過ちーー それはおなかの子の父親を愛したこと。 ともに児童養護施設で育った、病気療養中の親友に懇願され、 アイビーは卵子提供をして、代理母となった。 だが親友は急死、おなかの子だけが残された。 ドナーは無慈悲と噂される砂漠のシーク、ナジールだという。 悩んだ末、アイビーは身重の体で彼を訪ねることにする。 現れたのは、威厳に満ちたブロンズ色の肌の屈強な体格の男性。 なぜか子供に執着する彼に結婚を申し込まれ、驚くアイビー。 「イエスと言うまで、きみはここから生きて出られない」 おなかの子と生きのびるためには、彼に従うしかないの? 異国の地で初対面を果たしたおなかの子の父親は、カリスマ性あふれる傲慢な大富豪! 彼への畏怖の念はいつしか彼への恋心に変わって……。親の愛に恵まれず愛ある家庭を夢見てきたヒロインがたどる数奇な運命とは? 大人気の代理出産がテーマの逸作です!
修道院の養護施設で育ち、シスター目指して修練中のアンナはある日、院長から王の娘の教育係に抜擢された。だが着任したその日に、アドニス王に即刻帰るよう命じられる。彼は教母である院長が花嫁候補を送りこんだと察知したのだ。そうと知らないアンナは、せめて2週間の試用期間をと願い出た。すぐに解雇されたらシスター不適格とみなされてしまうわ…。幸い滞在は許された。けれどギリシア彫刻のように長身で逞しいアドニス王に惹かれ、純潔を捧げるのに時間はかからなかった。叶わぬ恋と知りながら。そして王の子を身ごもるとも知らずに。
父のために見知らぬ人と結婚はしても この無垢な体まで捧げはしない。 会ったこともない公爵の妻になれですって? 困窮し、 父の介護に明け暮れるウィローは、突然の結婚話に動揺した。 その昔、父と先代の公爵との間で交わされた約束だという。 とにかく話を聞こうと領主館に赴くと、待っていたのは 数日前、領地の森の湖で裸で泳いでいた美しい青年ーー わたしの唇を盗んだ彼が第7代オードリー公爵だったなんて! 「結婚して跡継ぎを産んでくれるなら、莫大な報酬を授けよう」 体の不自由な父との困窮生活から抜け出せるなら……。 無垢なウィローは結婚の条件として人工授精を提案するがーー。 公爵の子を産むためだけの結婚をやむなく受け入れたヒロイン。結婚してもベッドは共にしないとかたくなに拒みます。でも、世にも美しい公爵に、初夜だけは共に過ごそうと迫られて……。スリリングな作風で人気急上昇中、ジャッキー・アシェンデンが綴る逸作!
この手で命を奪うはずだった相手に、 身も心も奪われてしまうなんて……。 ステラはホテルの一室で眠る男に、震える手で銃を向けていた。 富豪ダンテ・カルディナリ──兄を死に追いやった男の息子だ。 私には無理よ……。でも、父の命令に背くことは許されない。 ところが目を覚ましたダンテの天性の魅力に篭絡され、 虜となったステラは、あろうことか純潔を差しだしてしまう。 5週間後、スラム街の貧しいアパートメントに身を潜めながら、 ステラは怯えていた。どうしよう、まさか妊娠するなんて。 そこへ突然ダンテが現れると、傲慢にも言い放った。 「きみをここから連れていく。もちろん……おなかの子もだ」 感情を揺さぶる描写を大切にしつつ、印象的な登場人物たちによるテンポのよい会話で読ませると評判のジャッキー・アシェンデン。本作では思いがけない妊娠から始まるロマンスを描きます。
束の間の恋人と過ごした熱い二夜が、 哀れな人形に命を吹きこんだ。 両親を亡くしたマチルダは育ての親のおじ夫婦を助けるため、 年の離れた裕福な男性との形だけの白い結婚を受け入れた。 婚約の前に旅へ出た彼女は、金色に輝く瞳のエンツォと出会って 初めて恋に落ち、熱い2日間を過ごす。だが翌朝には彼の寝顔に そっと別れを告げ、泣く泣く姿を消すしかなかった。 4年後、マチルダはパーティ会場に現れた大富豪をひと目見て、 愕然とする。エンツォ! こんな形で彼に再会するなんて……。 マチルダの傍らでは幼い息子が無心に笑い声をあげていた── エンツォとまったく同じ金色の瞳を輝かせて。 日本デビューを果たした期待の新作家ジャッキー・アシェンデン。感情を揺さぶる描写を大切にしつつ、キャラクターの立った登場人物や現代的な会話も挟みこむバランス感覚はさすが。本作では不動の人気のテーマ“シークレットベビー”に挑戦しています。