制作・出演 : マイケル・ブレッカー
フランコ・アンブロゼッティがエンヤに録音した『ウイングス』『テンテッツ』という2作から、マイケル・ブレッカーをフィーチャーした曲をピックアップしたコンピ。92年にリリースされた。ブレッカーのみならず、ケニー・カークランドの熱演も見逃せない。
日本が誇る世界的ピアニストの創作の核となってきた以心伝心のトリオ、その10年の歴史を俯瞰するベスト。三位一体となったときにハプニングするエナジーは、ジャズというジャンルを超えて聴く人の精神を高揚させる。トリオの成功の秘密がここにある。
マイケル・ブレッカーが大いに気を吐く冒頭の「イボンヌ・テイクス・ア・バス」が圧巻。ドイツ人ピアニスト、ヨアヒム・キューンがNYで録音したリーダー作。80年代初頭の時代を反映したフュージョンであるが、マイケルの熱さと楽曲の良さで衰えぬ魅力。
同日発売の未発表セッションとともに甦った81年のキューンのハード・ドライヴィング・ジャズ。マイケル・ブレッカー至高の演奏はこのセッションに含まれ聴き続けられてきた。フュージョン全盛期を突き抜けモーダルな世界を雄飛する演奏は自由だ。★
“天才少年ピアノ”の歴史にページを付け加えたキルギスの鬼才、エルダー。目くるめくテクニックと、熟達のジャズ・ファンを魅惑する老成した“手練手管”はニュー・トリオをあざ笑う凄さ! マンハッタンから全米に旋風を巻き起こした恐るべき才能が現れた。★
制作・出演
GRPオールスター・ビッグ・バンド / アルトゥーロ・サンドヴァール / アーニー・ワッツ / エリック・マリエンサル / トム・スコット / ボブ・ミンツァー / マイケル・ブレッカー / ランディ・ブレッカーポップ・ユニット、PSY・Sのメンバーとしてデビューし、近年はジャズを志向する女性シンガーの2004年録音作。パンチの効いたスキャットが気持ちいい(5)、明瞭で情感豊かな表現に個性が際立つ(7)など、快唱が並ぶ。(8)はドン・フリードマンのファンキーなピアノ演奏が楽しい。
初の本格的ジャズ作品で2003年録音。マイケル・ブレッカーの参加が華を添える(3)ではスキャットを交えた楽しげな表現が印象的。語りかけるような(5)にはシンガーとしての豊富な経験と個性の発露を感じる。プロデュースを手がけた島健を中心とした演奏も質が高い。
制作・出演
アンソニー・ジャクソン / グローヴァー・ワシントンJr. / スティーヴ・カーン / デヴィッド・サンボーン / マイケル・ブレッカー / ランディ・ブレッカー / 今田勝 / 渡辺香津美初のベスト・セレクション盤。本人自身が伸びやかで優雅なタッチの音色に酔いしれ楽しんでいるようで、それがとても聴き心地よい。さらに自作の(1)(6)(9)(10)(13)(14)では力強く大胆なきっぷの良さを際立たせている。そんな贅沢な聴き比べもできるセンスのいい構成である。